9人の女神と9人の戦士 ~絆の物語~   作:アイスブルー

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これから誰かの視点で物語を進めるときは、


~from〇〇~


~from〇〇 end~

というふうに区切っていきます。  


また呼び方も 走⇒カケル 灰二⇒ハイジ としていきます。


第1章  ~新生の春~
第1路 転校


カケルの朝は早い。

 

 

毎朝5時半頃に起床しストレッチを終えると1時間ほどジョギングをする。さらに夕方にも同じぐらい走る。陸上を始めてからの習慣だ。

 

前の学校の駅伝部を退部しても、カケルは走り続けた。これまで体感したことのない未知の世界に、まだ見たことのない速さの世界にたどり着きたいから。

 

 

 

カケルは朝のジョギングを終えると、現在住んでいるアパートの自室に戻った。

 

その部屋は一人暮らし用の1Kの部屋で、玄関から入ってすぐの所にキッチンがあり、奥には約六畳分程の広さの洋室があり上にはロフトもある。

風呂とトイレは別。洗濯機・冷蔵庫・エアコンといった生活家電製品は備え付けられており、十分な生活環境は整っていた。

 

しかしテレビはなかったので、引っ越してからすぐに近くの電気屋で32インチのテレビを買い、他にも座卓・収納ケース・布団など必要だと思った家具はすべて自分で揃えた。

 

 

カケルは現在一人暮らしである。前の学校の1学年終了と同時に家を飛び出し、ここ東京都千代田区に上京してきた。両親からは毎月お金が振り込まれることになっているが、あの事件以来家族との関係は冷え切ったままである。

 

 

 

今日は音ノ木坂学院の始業式の日である。

カケルはシャワーを浴び終えると制服に着替え、洋室の座卓で昨日のうちに作っておいた簡単な朝食を取り始める。一人暮らしをしているだけあって、料理もできるようになっていた。

 

制服は紺色のブレザーにグレーのズボンに赤のネクタイだ。音ノ木坂学院では男子はネクタイ、女子はリボンの色で学年の見分けがつくようになっている。

 

1年生は青、2年生は赤、3年生は緑といった感じである。

 

 

カケルは朝食を食べながら、座卓の上にある既に書き終えた入部届の封筒に視線を移す。そして、先日ハイジと出会った時のことを思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

『俺と一緒に全国高校駅伝を目指さないか!?』

 

 

 

 

どういうつもりだハイジさん!?高校駅伝って・・・本気かよ!?

 

 

とにかく俺は駅伝はやらない!ただ入部させてもらうだけだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

~from カケル~

 

 

俺はついに音ノ木坂学院の校門前に来た。転入手続き等で前にも来たことはあったが、大きな校舎な上に敷地も広いし所々に伝統も感じられると改めて思った。

 

しかし周りを見渡してみると、本当に女子ばっかりでさっきから男子が見当たらない。

 

一応事前に聞いてはいたが、この学校は近年共学化したばかりで圧倒的に女子の比率の方が高いのだ。

 

 

俺は女子とまともに話したことなんかないから、今になって若干の不安を感じてきた。

 

とりあえず俺は転校生なので、この学校の理事長に挨拶をするために理事長室へと向かった。

 

 

 

 

◎理事長室◎

 

 

理事長室のドアの前に立つと、俺はドアを2度ノックする。「どうぞ」と声が聞こえると「失礼します」と一言いいながら理事長室へと入る。

 

 

そこには灰色の長い髪をしている理事長らしき人が席に座っていた。

 

 

「今日からこの学校に転校してきました、蔵原走です」

 

「あなたが蔵原くんね。待っていたわよ。ようこそ音ノ木坂学院へ。今担任の先生を呼んでくるから、そこに座って待っていて」

 

 

俺が挨拶をすると理事長は俺を歓迎してくれ、担任の先生を呼びに部屋を出た。

 

理事長に指されたソファーに座ってしばらく待っていると、理事長が先生を連れて戻ってきた。

 

 

「では山田先生よろしくお願いします」

 

「はい!よし蔵原!今からお前のクラスに案内するからついてきてくれ」

 

 

俺は担任の先生の後について教室へと向かった。

 

 

 

 

 

◎教室◎

 

 

 

「私が合図したら入ってきてくれ。みんなの前で自己紹介をしてもらうから」

 

 

先生に言われ、俺は教室の前で待った。

 

やっぱり自己紹介とかやるのか。別に何かの発表会とかじゃないんだからとりあえず出身地と名前だけ言っとけばいいだろう。

 

 

 

「それじゃあ入ってきてくれ」

 

先生に呼ばれ俺は教室に入り、みんなの前に立った。

 

 

 

「千葉県船橋第一高校から来ました、蔵原走です!よろしくお願いします!」

 

やや緊張気味に自己紹介を終えると、クラスのみんなが拍手をしてくれた。

 

 

「それじゃあ蔵原の席は、あの窓際の後ろの席だ」

 

先生に促され俺は自分の席へと向かう。その間にクラスメイトたちを一通り見てみた。

 

全部で35人ほどいてその中で男子は俺を含め7人しかいない。その男子の中に1人黒人の生徒がいた。

なんで黒人がいるんだろう。留学生か何かだろうか。

 

 

やがて自分の席のすぐそばまで来たけど、何だろう?

 

俺の前の席のオレンジ色の髪をした女子が俺の顔をまじまじと見ているような気がするが、俺の顔に何か付いてるのか?まぁ、あまり気にしないようにしよう。

 

そう思いながら俺は自分の席に着いて授業を受け始めた。

 

 

~from カケル end~

 

 

 

 

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