TS一夏ちゃんを無双させたいインフィニット・ストラトス (凍結中) 作:銭湯妖精 島風
真壁支部長からの任務を受諾をして約半年が経ち、世の中では受験シーズンを迎えている
任務でIS学園に入学が決定しているボクには直接は関係は無いけれど
そんな訳で、ボクは いつもの様にテレビをつけたまま食事の準備をしている
今朝は久しぶりに帰って来た お姉ちゃんが食卓に座りコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる
「お姉ちゃん、卵は目玉焼き?出し巻き?」
「今日は出し巻きがいい」
「分かった」
お姉ちゃんの要望を聞き卵を割り出し巻きを作る
それからお味噌汁とか様々な物を仕上げ、食卓へ並べる
「お前の朝食は久しぶりだが、相変わらず美味そうだ」
「ふふ、ありがとう」
新聞を畳んで食卓の空いている場所に置いて そう言うお姉ちゃんの正面に座り手を合わせてから食べ始める
食事中は無闇に喋らないボク達が無言で食べていると、テレビからニュースの緊急速報が聞こえてくる
「へぇ、世界初の男性IS搭乗者かぁ」
何気無くテレビに顔を向けると、デカデカと世界初の彼が映っていた
「世界初って事は、2人目 3人目もいるのかな?」
テレビからサラダを食べているお姉ちゃんに顔を向け、尋ねてみる
「どうだろうな?そもそもISが何故女性にしか反応しないのか?という欠点は未だ解明出来ていない。だから特定の条件下に有れば男性にも扱えるのかもしれない」
つまりは、蓋を開けるまで分からないって事なのだろう
「ふむふむ、なるほど」
IS学園に行けば人となりは分かるし気にしないでおこう
それより、1人目が見つかったのなら最低でも2人目は見つかる筈
ソロモンが観測したなら、ほぼ確定されている
ボクの任務には彼等、男性IS搭乗者のサポート兼護衛が含まれている
今迄現れなかった男性IS搭乗者は世界中の研究者が喉から手が出る程欲しい研究対象になる
IS犯罪組織も彼等を拉致しモルモットにして人工的に男性IS搭乗者、或いは男性にも搭乗者可能なISを創り出すだろう
そうなれば世界中で戦争が始まるかもしれない
それを阻止するのがボク達エインヘリアルの仕事だ
「そう言えば一夏、IS学園に入学するんだったな?」
「うん、本当は守秘義務があるんだけど お姉ちゃんは誰にも言わないと思うし言うけど、エインヘリアルの任務で入る事になったんだ。主に・・・彼の護衛をね?」
食べ終えてコーヒーを飲んでいる お姉ちゃんに聞かれ答える
「そうか」
お姉ちゃんは少し思案顔をしてコーヒーを飲み続けていると お姉ちゃんのスマホが鳴り始める
「・・・すまない、急用の様だ。後片付けを頼む」
お姉ちゃんは凄く残念そうにコーヒーを飲み干し自分の食器を流し台に置く
「あ、うん。いってらっしゃい、今日は帰って来れそう?」
「分からん、夕方までには連絡する。いつもすまない」
ボクの質問に答え、ボクの頭を撫でる お姉ちゃん
その表情は凄く申し訳なさそうだった
「ううん、これぐらいしかボクは出来ないから。お仕事頑張って?」
お姉ちゃんに抱き着き言うと、お姉ちゃんも抱き返してくれた
それから名残惜しそうにボクから離れ出掛けて行った
それから後片付けをしつつ考える
お姉ちゃんの仕事って何をしてるんだろう?
仕事が忙しくなってきたので、更新速度が遅くなります
最低でも週1で更新できる様にしたいとおもいます