TS一夏ちゃんを無双させたいインフィニット・ストラトス (凍結中) 作:銭湯妖精 島風
ツェリさん&芹さんに入隊(?)のお誘いを受ける事を伝えて2週間が経ち、漸く日本に帰って来れた
元々は1週間程度の予定だったのに、だいぶ予定を超過してしまった
授業のノート、誰かに借りなきゃ・・・誰に借りようかな
弾は、授業中は居眠りしてるからノートは書かない
鈴は、本当に自分に必要な分だけしか書かない
数馬は、可もなく不可もなく普通のノート、でも少し字が汚い
まぁ先生には事情をボカして説明しているし、プリントとか課題とか頼めばくれるかも知れないし、後で考えよう
そんな訳で、軽く自宅の掃除や洗濯を済ませて、お土産を手に持ち自宅を後にする
少し歩いてボクと お姉ちゃんが日頃から色々と お世話になっている篠ノ之神社へやって来た
鳥居を潜り境内を横切って、裏の剣道場と居住区画の方へ向かうと、雪子さんが庭先の掃除をしていた
「雪子さん こんにちは、ドイツのお土産を持ってきました」
「一夏ちゃん、お帰りなさい。いつもありがとう」
そう微笑む雪子さんにお土産を渡し
「いえいえ、ボクにはコレぐらいしか出来ませんから」
「そうかしら?結構色々と助けて貰っているつもりなのだけれど?」
クスリと笑みを浮かべる雪子さん
やはりボクは雪子さんには頭が上がらない
多分、一生このままだと思う
「そう言えば、今日は群青君が来ているわよ?」
ボクは雪子さんの言葉を聞き、道場へ顔を向ける
「やっぱり気になるのね?貴女の予想している通り、篠ノ之流の修練よ」
そう言い雪子さんはボクの背中を軽く押してくれる
「ありがとうございます」
ボクは軽く頭を下げて道場へ向かう
この篠ノ之神社は元々は束お姉ちゃんのお父さん、篠ノ之柳韻先生が神主の職務の傍ら剣道場をしていたのだけれど、要人保護制度とか何とかで一家は離散してしまった
その後、新しく神主として配属されたのが、柳韻先生の弟さんの柳一先生で雪子さんは柳一先生の奥さん
そして柳韻先生も柳一先生も篠ノ之流剣術を今に伝える師範なのだ
まぁそんな事は、どうでもいい
重要なのは、先生じゃない もう1人の方なのだ
ボクは平静装い、靴を脱ぎ揃えて靴箱に入れてから
「失礼します」
扉を開け一礼して、中に入り神棚へ一礼する
「あぁ一夏君か、いらっしゃい。例の件は考えてくれたかい?」
鍛錬用の真剣の手入れをしていた柳一先生が刀を鞘に収めてから、そう言う
「ボクが篠ノ之流剣術の師範代になる話ですか?ボクは未熟も未熟ですから」
「そうかな?でもいづれは私や千冬君を超える素質があると思う、だから気が向いたら引き受けて欲しい。さて群青君、今日は外せない用事があるから此処までにしよう。では」
「「はい」」
そう言い柳一先生は道場から去ってしまった
「お帰り一夏ちゃん、大変だったみたいだね?」
「確かに大変だったよ、お兄ちゃん」
刀を鞘に収め、ボクにそう言った群青お兄ちゃんの前に座り言う
この人は加賀谷 群青、ボクより3つ歳上の16歳の高校1年生、海の様な髪の色をしていて目が碧の長身
ボクの初恋の人で、ボクが頭の上がらない人その2
「まさかドイツで誘拐されるとは思わなかった、暫く海外には行かない様にしようかな?」
「それは災難だったね?やっぱり千冬さんが決勝戦を棄権したのは、それが原因?」
お兄ちゃんの言葉に頷き
「束お姉ちゃんのお陰でボクは無傷だったから お姉ちゃんは暴れなかったけど、怪我なんかしてたら・・・うん」
ボクも そうなんだけど、シスコンなんだよね。うん
それだけ愛されているのが分かるから嬉しくはある
でも、お姉ちゃんって冷静沈着に見えて割りと直情型なんだよね・・・直ぐに手とか足とか刀とか出ちゃうんだよね・・・ボク叩かれた事無いけど
だからと言って、ボクに甘い訳では無い・・・筈、うん
「ははは、千冬さんらしいと言えば千冬さんらしいね?でも無事で良かった」
お兄ちゃんが、ニコリと微笑んでボクの頭を撫でてくれる
幸福感が天に昇る程に高まっていく
「えへへへ」
お姉ちゃんに頭を撫でて貰うのも好きだけど、お兄ちゃんに撫でて貰うのも好きだ
その根底にあるモノは別物なので、優劣をつける事は出来ない
「そう言えば、また自分の事をボクって言ってたね?君ももう中学生なんだし、そろそろちゃんと私に矯正しておかないとダメだよ?」
そう言いつつも お兄ちゃんはボクの頭を撫でる手を止める事は無く、ただ苦笑しているだけだった
この指摘は過去に何度も言われているのだけど
正直な所、矯正は簡単では無いと思う
最初は、この道場にいたお兄ちゃんに憧れて真似をし始めた、気付けば憧れは恋心へと移り変わり、今もお兄ちゃんを想っている、多分お兄ちゃんなら お姉ちゃんも認めてくれると思うし
「ま、前向きに検討は、する」
いつもの逃口上を言うと、またお兄ちゃんは苦笑した
「やっぱり頑固と言うか何と言うか・・・っと、そろそろ帰ろうか。」
時計を見れば結構長い時間話をしていた様で陽が傾き、空を赤く染めていた
「まだ明るいけど、送るよ一夏ちゃん」
刀を専用の鞄に入れ、お兄ちゃんが言ってくる
「え?ううん、大丈夫だよ?ほらボクIS持ってるし」
「ISを持っていても、誘拐されたよね?一夏ちゃん」
うぐぅ・・・的確な指摘だぁ
「分かったら大人しく僕に送られてね?」
「はい」
お兄ちゃんは優しい
僕以外の人にも優しい
気配り上手で正義感が有って、女尊男卑の風潮蔓延する この世界で自分の芯を持ってる
ボクは、そんな お兄ちゃんが・・・加賀谷 群青が大好きだ
どうにかして、お付き合いをしたいけど・・・どうしたは良いのでしょう?神様
はい、そんな訳で第3話となります
この群青くん、実は相方がエブリスタで書いてたファンタジー小説のキャラクターを私なりに解釈して登場させています
勿論、相方には許可を貰っています
エブリスタでの彼は一国の王子で魔力量が平均より少なく、二刀流を使う近接戦を得意とする子でした
あと双子の姉が居て、彼女は逆に魔力を無尽蔵に持っていて近接戦はあまり得意じゃなく、アホの子でした
姉が出てくるかは未定ですが、要望など有りましたら気軽にコメントをくださいませ