初めてなので色々拙い部分も多いですが途中でやめることなく、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
——少女は虚ろな目をしながら歩いていると古ぼけた神社を見つけた。
神社に入るとすぐに深い眠りについてしまった。
zzz…………zzz…………zzz…………
紅茶の匂いがしてきて目を覚ます。そこは見覚えのない家だった。
——ここはどこだ? 私は昨日何をしていたんだっけ?
暫く考え込むが何も思い出すことができない。覚えているのは自分の名前だけだった。
「あら、やっと起きたのね。三日も寝込んでいるから死んだのかと心配したわ」
見知らぬ女性が声をかけてくる。
「えっと……」
急だったため戸惑ってしまう。
「そういえば、自己紹介がまだだったわね。私はアリス・マーガトロイド、気軽にアリスって呼んでもらえばいいわ。あなたは?」
「私は
「創華ちゃんっていうのね、よろしく。もう少しで朝食できるから待っててね」
そう言うとアリスはキッチンへと向かって行った。
アリスが朝食を作っている間に、創華は過去のことについて思い出そうと試みる。
…………………………。
「創華ちゃん、朝食できたよ~」
アリスの呼び声で我に返る。
「はっ……完全に自分の世界に浸ってしまっていた……」
そう呟いたときに、脳裏に引っかかる言葉があった。
“自分の世界”
この言葉が何故引っかかったのかは分からないが、もう少しで何か思い出せそうだった。
そんなことを考えていると、待ちくたびれたのかアリスが部屋にやってきた。
「朝食できたから一緒に食べましょ」
考え事をやめ、アリスとダイニングへ向かった。
テーブルにはストロベリージャムの塗られたパンとスクランブルエッグが並んでおり、その脇には香ばしい匂いを漂わせる紅茶が置いてあった。
朝食をとりながらアリスさんと言葉を交わす。
「改めまして、アリス・マーガトロイドよ。創華ちゃんだったわよね? 妖怪……ではなさそうだけど、かと言って人間よりも魔力を感じる……あなたは一体何者なの?」
記憶もなく、助けが必要なので創華は今の状態についてすべて話すことにした。
「目覚めたらこの家に居て、覚えていることは自分の名前しかなかったのです。まずここはどこなんですか?」
「なるほど、記憶喪失なのね……。じゃあ説明してあげるわ。ここは幻想郷と言うの。忘れられたものたちが集まる場所よ。恐らくだけど、あなたが元いた場所はこの世界で『外の世界』と呼ばれているところよ」
「幻想……郷……」
創華は初めてこの土地に来たはずなのに、この名にどこか懐かしさを感じた。
「そう、幻想郷。外の世界とは結界で隔てられているわ。外の世界に戻るにはその結界を超えないといけないのよね……」
「どうにかしてその結界を超えられませんかね?」
幻想郷に来たと同時に記憶が消えたので、元の世界に戻れば記憶が戻るかもしれないというのが創華の考えだった。
「ごめんなさいね、私にはどうにもできないわ。心当たりはいくつかあるのだけど、貴女はまだ幻想郷にも慣れていないし、何より危険なのよね……記憶もないことだしもう少し幻想郷でゆっくりしていったら? 何か思い出すかもしれないわよ」
「そうですね、せっかく来たのですしゆっくりしていきます」
急いで戻らないといけない理由もないため、その提案を受け入れることにした。
「そうしたら案内役が必要ね。寝泊りは暫くはうちに泊まればいいんだけど、私は魔法の研究で忙しいから案内をしている余裕がないのよ……」
「おーい!!」
困っていると玄関から声がしてきた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
まだまだ未熟な部分も多いですがこれからも精いっぱい続けていこうと思っているので続きもまた見ていただけると幸いです。
それではまた次の章でお会いしましょう。