この素晴らしい世界に怪獣を!〜三つ首皇帝と紅魔の族長娘〜 作:アスフィア
感想、評価お待ちしております〜。
この神様転生に失敗を!
「お前は死んだ。よく有る神様転生というのをするか?」
俺の目の前の爺さんはそう言った。
「爺さんと言うで無い。これでも神様じゃ」
そのうえ、心まで読んでくる。にしても転生ねぇ……能力とか特殊アイテムとか付くの?
「一応は付けるぞ」
へぇ〜。それじゃ、怪獣とかモンスターに変身したり、魔剣とか聖剣持ってったり?
「出来ない事は無いが……それ等は辞めた方が良いぞ」
目の前の爺さんはそんな事を言う。出来るのなら何でさ?まぁいいや。変身能力貰う。
「……行きたい世界は何処じゃ?」
そうだなぁ、このすばの世界とか?
「すまん、正式名称で言ってくれるか?最近の世界はよく分からなくてな」
この爺さん……まぁいいや。『この素晴らしい世界に祝福を!』って名前の世界。あ、知識とか貰えるの?
「そこは安心せい。言葉も通じぬ世界に送るとかどんな罰じゃ?」
だね。
「それより……一度、その能力を使ってみたらどうじゃ?」
お?いいの?ていうかもう使えるの?
「念じるだけで変身出来る筈じゃよ」
OK。それじゃ、俺が生前よく見てた『ゴジラ』の怪獣の中で一番好きな彼奴に変身してみよう。
……
…………
………………
おイ、何モおコラねェじゃねぇカ。
アれ?何か言葉ガ変な風ニナってるようナ気が。
いヤ、ナッテるヨ、こレ。ヤバイでショ。
爺サン、ドウシテクレ『我を呼ぶのは誰だ』エ?
『我を望むのは誰だ』イヤ、チョット待ッ
「もう手遅れじゃよ……人間はどうも過ぎた力を望む……その力を使おうとして、その力に飲まれる。変身能力は、その者の魂と融合し、姿を変えるものなのじゃ。故に、今お前さんは怪獣と融合したことになる……」
「……成る程。人間一人が我と融合しようとすれば、力量差に勝てずに滅びると?」
「その通りじゃ……『モンスターX』殿」
我の前に立つ、神様と名乗っている御老人は続けた。
「貴殿は……素の身体の持ち主が行きたいと言っていた世界に行くことが出来る。どうするかの?」
「ここに居ても暇なだけだ、是非とも行かせてもらおう」
御老人が指を鳴らした瞬間、我の視界は眩い光に包まれた。
そして————
「ふむふむ、ここが駆け出しの街、アクセルか」
地図と、これからの手順が書かれた紙と、それに加えて三日間なら過ごせそうなお金が入った袋が一緒に付いて来た。あの御老人、妙に太っ腹だな。痩せてたけども。
「さて、これからどうしようか……む?」
ここで、違和感に気付く。今、我は人間の姿になっている?
「……まぁ、確かに我が元の姿のままこんな街中に現れたら大騒ぎだろうからな……」
そんな事を考えつつ、手元の紙を広げる。
「まずは冒険者ギルドに行き、冒険者になるべし……か」
我はその後に続く、『ならなくてもいいけど、怪獣の力を発揮出来るのは冒険者くらいだ』という文字を見て決めた。
「この世界がどんなものなのか、よくは分からないが……面白い。是非とも楽しみたいものだ」
ゆんゆんの登場は次回からです。
名も無き転生(失敗)者「俺の扱い酷くない?」
神様「自業自得じゃ」