この素晴らしい世界に怪獣を!〜三つ首皇帝と紅魔の族長娘〜   作:アスフィア

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とうとうシン・ゴジラの情報が出ましたね。
デザインとしてはとても良いんですが、フルCG……

……CGかぁ……


この凄まじい爆裂魔法の習得を!

「…………」

 

「…………」

 

ジャイアントトード討伐依頼の帰り道。

 

私とエクスさんは何も話さずに歩いている。

 

『皇帝』

 

彼はそう言った。でも、その言葉の真意を問おうとしたら、

 

『2人でゆっくりと話せる時に話す』

 

と言われてしまった。……彼の事を考えると、きりが無い。

 

今日冒険者カードを作ったばかりなのに、異常なまでのスキルポイントの量。何時覚えたのかも分からない、見たことも無い魔法。そして、ジャイアントトードを殴り飛ばせる腕力。

 

……疑いたく無いが、本当に人間なのかすら怪しい。でも、例え人間じゃなかったとしても……彼と一緒に居れたら良いなとも思う。

 

「……あー、一つ聞きにくい事を聞きたいんだが……いいか?」

 

「何ですか?」

 

沈黙を破り、エクスさんが話しかけてくる。私は、出来るだけ平常に話を聞こうと————

 

「……あの仲間募集の紙の事なんだが……まるで、仲間募集じゃなくて友達や彼氏を募集する様なものだったぞ……?」

 

————したけど出来なさそうです。私は俯き、言った。

 

「……彼氏を募集してる訳では無いですけど……その……友達は……」

 

「やはりそうか……まぁ、気持ちは分かるさ」

 

「……え?」

 

俯いていた顔を上げ、彼を見る。彼はこちらを見て軽い笑みを浮かべながら、言った。

 

「我は……友達は1人しか居なかったからな。それも、友達でありながら、ライバルだった。2人でよく競い合ったものさ。まぁ、この辺りは後でゆっくり話す」

 

友達であり、ライバル。

 

私とめぐみんの関係と同じ事に驚き、そして笑みが零れた。

 

「……私も、エクスさんと同じ様な親友がいるんです」

 

「ほう?」

 

「親友でいて、私のライバル。……まぁ、私がライバルって言ってるだけですので、彼女にとって私がライバルなのかどうかは分からないですけれどね」

 

「そうか。その者の名は何と言うのだ?」

 

「『めぐみん』です」

 

「…………」

 

そう答えたが、エクスさんは何も言わなかった。

 

「学生の頃、よく決闘して……私はずっと負けてました。スキルアップポーションと私が作ったお弁当を賭けて、闘って……というか、めぐみんがスキルアップポーションチラつかせて私からお弁当巻き上げてましたけど……」

 

懐かしい、学生時代の記憶。

 

「……それ、友達のやる事か……?」

 

そんな会話をしながら門を潜ろうと……

 

「おや、ゆんゆんではないですか。それと……誰ですか?」

 

したその時、噂をすれば何とやら。めぐみんがカズマさんと一緒に門から姿を見せた。

 

「む?我か?我はエクス。先程冒険者になった新米だ。貴様は……もしや、『めぐみん』と言う者か?」

 

エクスさんは先程の話から、彼女がめぐみんだと分かったらしい。

 

「えぇ、私が紅魔族随一のアークウィザード、めぐみんです。あ、ついでにこっちが冒険者のカズマです」

 

「ついで言うな!!」

 

仲の良さそうな2人。そんな2人を見てるとエクスさんが聞いた。

 

「して……貴様等は何をしに行くのだ?やはり依頼か?」

 

エクスさんの考えは正しい。普通なら、皆そう考えるだろう。

 

……そう、()()なら。

 

「エクスさんは知らないみたいですね……この街の日常の一つを」

 

「???」

 

首を傾げるエクスさん。

 

「エクスさん、爆裂魔法って言葉は知ってますよね?」

 

「爆裂魔法……あぁ、そう言えばギルドの受付嬢が言ってたな」

 

「コイツはそれを毎日一発撃たないと気が済まない爆裂狂なんだよ」

 

「その変なあだ名で呼ぶのを止めてもらおうか!!」

 

相変わらずの仲の良さ。……私も、こんな風に話せる相手が出来るといいな……

 

……エクスさん……

 

「ふーむ……爆裂魔法か……具体的にはどんなものなんだ?」

 

「……見せてあげましょう、最強魔法である爆裂魔法の威力を!!」

 

めぐみんがエクスさんの爆裂魔法に対する興味に目を付け、目を輝かせる。

 

「お、おい、めぐみん……変な事はするなよ?」

 

「何を言ってるんですかカズマは。私は爆裂魔法を撃つだけですよ?」

 

そう言っためぐみんは、杖を遠方にある大岩へと向けて詠唱する。すると、巨大な魔法陣が展開される。そして————

 

「『エクスプロージョン』!!!」

 

地の先で凄まじい爆発が起き、大岩があった場所を中心としたクレーターが出来た。

 

「これが爆裂魔法の力です!!」

 

「だけど、それを撃つには極大の魔力を使うから、暫くは魔力不足で動けなくなる。それで俺が毎回おぶって帰ってるんだよ……」

 

「……カズマさん、ご苦労様です……私も一時期付き合ってたので分かりますよ」

 

めぐみんを背負ったカズマさんは街へと戻ろうとし、私も着いて行こうとして、エクスさんに呼びかけようと振り向く。

 

「エクスさん、そろそろ戻りま……」

 

そこで、言葉が止まった。それに気付いたカズマさんとめぐみんも振り向き、驚いていた。それもその筈……

 

「……クックックッ……こんな膨大な魔法があの時から使えたらなぁ……彼奴に負ける事も無かったろうに……」

 

手をかざし、魔法陣を展開する、エクスさんが居た。

 

あまりにも膨大な魔力。それを収束し、そして————!!

 

「『エクスプロージョン』ッッ!!!」

 

彼は撃った。

 

めぐみんが使った魔法と同じ爆裂魔法を。

 

魔法は空中で大爆発を起こす。

 

それを見届けたエクスさんは、爆裂魔法を使った反動で倒れ————

 

「クハハハハハハ!!!もう一度貴様と会えるのなら!!今度こそ勝てるだろうに!!!私はそれが惜しくて仕方が無い!!!!クハハハハハハハハ!!!!!」

 

————る事も無く、笑っていた。

 

その姿は、まるで殺戮を楽しむ魔王の様な……それでいて。

 

「……虚しい……もう一度、貴様と殺り合いたかったものだ……」

 

それでいて、大切なものを失った人の様な……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな風に、複雑な気持ちを抱いた。

 

抱いていたのに……っ!!

 

「お、おい、何がダメなんだ?仲間なのだから同じ部屋に泊まる位問題無いのではないか?おーい?」

 

この人には羞恥心が無いの!?

 

「もう空きの部屋が無いから仲間を頼るしか無かったのだが……それに、同じ部屋なら色々な事も話せるぞ?」

 

……た、確かにそれは聞きたいけれど……

 

「……我としては、ゆんゆん。お主だけが信頼出来る仲間なんだ」

 

……あぁもう!!

 

「……分かったわ。でも……変な事は……しないでね?」

 

お父さん、お母さん。私、緊張で死にそうです。




皇帝は女心なんて知りません。

その結果がこれだよ!!
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