篠ノ之家の弟は阿頼耶識使い   作:木の人

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夏の海と女子会

「ここまで来れば大丈夫か……全くお前はいきなり何を言い出しているんだ? もしあれが聞いていたならお前の身が危ないんだぞ! だから今後はああいうのはやめるんだ! いいな!」

 

「えぇ~? 別に良くない? 姉弟なんだし」

 

「それでもダメだ!」

 

 

 箒姉にお姫様抱っこされた僕は水着に着替える別館の入り口で降ろされた。流石箒姉……男一人を抱えて全力疾走したにもかかわらず息一つ乱れていない。これは常日頃から鍛えていた証拠だね。でもどうやら我が姉は先ほどの僕の発言が気に入らなかったようでご立腹の様子……別に良いと思うんだけどねぇ。だって赤の他人じゃなくて姉弟なんだし。たばねぇとは2年間一緒に生活してついこの間も拉致されて会ってたしさ。なんだか僕に会わせたくないみたいなこと言ってるけど本当は自分が会いたくないだけなんじゃ――ハイダマリマス。

 

 

「ふぅ。では私は着替えてくるからお前も……うん? 水着はどうした?」

 

「僕は泳がないからこのまま海に直行予定だよ。砂浜で城を作って写メ撮るんだ……箒姉もやる?」

 

「馬鹿者。海に来て泳がない奴がいるか……お前は泳ぐのは得意だっただろう?」

 

「そうだけどなんだか泳ぐ気分じゃないの。それじゃ先に行ってるからちゃんと来るんだよ? 恥ずかしがって来れませんでしただったら怒るよ?」

 

「何故怒られなければならない! ちゃんと行く、一夏に、み、見せなければいけないからな……! 千冬さんに邪魔されなければ一夏に選んでもらえたというのに……!」

 

「しょうがないじゃん。山田先生が空気を呼んで姉弟水入らずの場にしたんだしさ。多分誰だって同じことするよ?」

 

「わ、分かってはいるのだが……な、凪。そのだな、一緒に海に行ってはくれないだろうか……一人では無理だ、無理難題だ……!」

 

「はいはい。それじゃあ待ってるから早く着替えてきなよ」

 

 

 箒姉は若干恥ずかしそうにしながら別館の中に入っていく。一人で行けないって小学生じゃあるまいし……あぁ、胸か。だったら無理だね、だってデカいし弟の僕でさえ視線が行くのに同性でもきっと同じだろう。むしろあれに目が行かないイチ兄って……いいや。どうせちー姉ちゃんで見慣れてるとかそんなんでしょきっと。確か前に胸を小さくする方法は無いかって相談されたけど無理じゃない? だってたばねぇの妹だし現在進行形でサイズアップしてるんだからもう諦めなよ……気持ちは分かるよ。肩凝るだろうし動くときに邪魔になるだろうし下着も欲しいと思った奴の大半が自分のサイズがないとかだし。でもね箒姉……胸が小さい人にとって箒姉に悩みは贅沢らしいよ? ソースは鈴さん。

 

 男子更衣室と女子更衣室から一直線で海に行ける場所で待っているとクラスの子達や他のクラスの子達が水着に着替えて出てくる。誰か待っているのと聞かれたので箒姉を待ってるんだと答えたら全員が「あぁ……」と死んだような目になり始めた。なるほど……見たんだねあの凶器を……大丈夫、大丈夫あれで人は死なない。きっと死なない。

 

 

「あれ? 篠ノ之君は水着じゃないんだね?」

 

「え~もしかして泳がないの~?」

 

「なんだか泳ぐって気分でもないから砂浜で城を作って時間潰そうかなって」

 

「あっそれだったら一緒にやろ? 私そういうの得意なんだ!」

 

「おっけ~ほら、早く行かないと海が逃げちゃうよ?」

 

 

 海に向かうのを見送った後、箒姉を待つ。大体数分経ったぐらいでようやく登場……およ? 珍しい事もあるものだね。あの箒姉が、堅物であんまり肌を見せたがらないあの箒姉がビキニタイプの水着を着るなんて……明日は槍か世界の終わりか。とりあえず写メ撮りたいんだけど良い? あっダメですよねぇ~知ってた。

 

 

「お前は実の姉に何をしようとしている?」

 

「だって箒姉がそれ着てるの珍しいじゃん。だから記念に一枚残しておきたかったんだけど?」

 

「ダメに決まっているだろう……そ、それよりも背中を貸してくれ……あんまり、人に見られるのは慣れていないんだ……恥ずかしいんだよぉ」

 

「だったら着なきゃいいのに」

 

「一夏に見てほしいんだよぉ……」

 

「ですよね。歩くからちゃんとついてきて、ね……! あのさ箒姉? だからって胸押し付けるのもどうかと思うんだけど?」

 

「こうでもしないと見られるんだ……が、我慢しろ! 私の弟なら姉のために役に立て!」

 

 

 なんという暴君、なんという恐怖、いや胸囲政治なのだろうか。背中に柔らかいけど適度な弾力の感触が凄まじいんだけどこれどうしたらいいのかな? 欲情しないとは思うけど流石にこんな風に密着されたら実の姉だろうと反応しかねない……だってシスコンだし、シスコンだし。というよりなんで背中にくっついて「見ない間に大きくなったのだな」ってセリフを言うかなこの姉は……なに? 攻略してほしいの? だったら全身全霊を持って攻略作業に移行するよ? いや冗談だけどさ。流石に実の姉に恋するとかは無いね。そんなものは二次元だけで十分だし箒姉にはイチ兄がお似合いだしさ。

 

 そんなわけで箒姉をお供に、いや箒姉の盾にされながら歩く事数分、海に到着しました。足はサンダル履いてるから砂の熱さを感じないけど箒姉は裸足なせいでちょっと熱いらしい。

 

 

「ほら着いたから離れなよ?」

 

「む、無理だ……やっぱり帰るぅ……私にはまだ無理だったんだ……」

 

「ヘタレ」

 

「それで良いから凪……頼むから戻ってくれぇ」

 

「えっヤダけど? というよりその反応が逆に目立ってるって気づいてよ……大丈夫、箒姉は美人だし肌綺麗だし何も問題ない。問題ないからいつも通りキリッとすればいいよ」

 

 

 背中にくっついている箒姉の背後に回って軽く前に押す。揺れた、擬音が聞こえてきそうな感じで揺れたよ。

 

 

「……あ、あれで同い年……」

 

「奴は化け物か……」

 

「巨乳死すべし慈悲は無い」

 

「――」

 

 

 あっ鈴さんがあまりの戦力差に絶望してる。他の子も箒姉の姿を見て胸大きい、足奇麗、肌綺麗などの感想を呟いてる。ふふふ、そうでしょうそうでしょう……だって僕の姉だよ? 規則正しい生活に適度の運動、間食もあまりしないからこのスタイルを維持しているといっても良い。ヤバいなぁ……写メ撮りたい。というより早くイチ兄来てよ! 一番見なきゃいけない人なんだから早く! 早く(ハリー)早く(ハリー)

 

 皆の視線に耐えきれなくなったのか箒姉はまた僕の背中に隠れてしまう。う~ん、当たってるなぁ。

 

 

 

「……凪、ちょっと聞きたいんだけど?」

 

「鈴さんどうしたの? なんだか、目が怖いよ……?」

 

「べっつにぃ~何も怖くなんかないわきっと怖くなんかない。なにそれ? なにあれ? なにこれ? 何食ったらここまでなるわけ? アンタの仕業でしょ? きっとそうでしょ! だったら早く教えなさいよぉぉぉ!!!」

 

「えぇ~……特に何もしてないよ?」

 

「嘘ね。アンタの事だから箒の胸揉んでデカくしたっていっても何も驚かないから早く言いなさい。何をしたらそこまでデカくなるの?」

 

「適度な運動、規則正しい生活、あと姉からの遺伝かな」

 

「……そんなのどうしようもないじゃないばかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 何故怒られなければならないのか僕には理解できない。そもそも何? 僕って箒姉の胸揉んでもおかしくないって思われてるの? 嫌だなぁ、そんなことあるわけないのに。もう怒るよ怒っちゃうよ? 流石に実の姉の胸を揉むわけないじゃん……たばねぇから「なっくん肩凝ったからおっぱいもんでぇ~」と言われてもノーと答えた僕がそんなことするわけがない。断じてない。

 

 

「うん? 凪に箒に鈴? なにやってんだ?」

 

 

 そして満を持して登場、我らがイチ兄! おぉ……鍛えられてるね! これに加えてイチ兄のイケメンフェイスが合わさって最強だね! そして僕はピンッと悪知恵を思いつき、背中隠れている箒姉をイチ兄の方に軽く押す。するとどうでしょう……イチ兄の目の前には絶世の美少女の姿があるじゃないですか。さぁ! どんな反応をしてくれるんだい!!

 

 

「……な、なんか意外、だな……箒がそういうの着るのって……」

 

「せ、せせせ折角の海だからな……あ、あまり見るな……恥ずかしいぞ……」

 

「わ、悪い!? でも、似合ってるぞそれ。やっぱり箒って白とか赤が似合うな」

 

「にあっ!? そ、そうか……あ、ありが、とう」

 

「――ねぇ、なにあれ」

 

「目と目が合って恋に落ちてる瞬間だけど?」

 

「んなわけないでしょ!! あぁもう! 一夏!! なに鼻の下伸ばしてんのよ!! 良いから泳ぐわよ!」

 

 

 我慢の限界に達したのか鈴さんはイチ兄のドロップキック。なんという威力……そうか、蹴りはあんな感じでやるんだ……指先を曲げてドリルのように回転、そして抉りこむように身体全部を使って叩き込む。よし後で試してみよう! ありがとう鈴さん! さすが中国代表候補生だね! とか変な事を思っている内にイチ兄は鈴さんに連れ去られてしまった。まぁ良いでしょう、箒姉の頑張りとラブコメの波動に免じて許してあげます。

 

 

「な、凪! 一夏が……一夏が似合ってると言ってくれたぞ! 似合っているって!」

 

「はいはいそうですねぇ。それよりちゃんと日焼け止め塗った? 肌白いんだから焼いちゃうと勿体ないよ?」

 

「わ、分かっている! では背中を頼むぞ? まさか嫌というわけじゃないだろうな?」

 

「何で姉の背中に日焼け止め塗らないといけないのさ? イチ兄にしてもらいなよ」

 

「い、一夏に背中を触られるなどされたら私が死んでしまう……お前は一夏を人殺しにするつもりか……! 私を殺すつもりなのか……!」

 

「そんな繊細な身体と性格じゃないでしょ」

 

「――ほう、今なんて言った?」

 

「やばっ……それじゃ箒姉、僕は逃げるからちゃんと日焼け止め塗るんだよ?」

 

 

 身の危険を感じたので一時撤退! 箒姉から逃げる様にその場から離れることにした。全く……実の弟に向けていい殺気じゃないよ今のは! 本気で怖かったし! さて何をしようかなぁ~周りを見ても水着姿の女の子、それも泳ごうとしてたり日焼け止めやオイルを塗っている姿ばかりだ。よし、城作ろう。そんなことを思っていると僕に話しかけてくる人がいた――セシリアさんだ。

 

 

「な、凪さん……今お時間よろしいでしょうか?」

 

「セシリアさん? うん大丈夫だよ。どうかした?」

 

「いえ……もし良ければ、凪さんさえ良ければ背中にサンオイルを塗っていただきたいのですが……よろしいですか?」

 

「別にいいよ。えっと場所は……あそこで良い?」

 

 

 見渡すとちょうど空いているシートとパラソルを見つけたので指をさして聞いてみると大丈夫との返答があった。しかしセシリアさんもスタイル良いよね? ブルーのビキニ、腰にはパレオが巻かれていて似合うという選択肢以外は出てこない。多分モデルでも通用するよね? あと肌が白いし出る所は出て引っ込んでるところは引っ込んでる。モデルさんと紹介しても誰も文句は言わないと思う。もし文句言った人がいたら頭おかしいんじゃないかな?

 

 そんなわけでセシリアさんはパレオを脱いでブラの紐を取って落ちないように前を手で押さえる。なんていうかすっごくエロスな感じがするね! そのままシートに横になってもらうと綺麗な背中が僕の視界に映る。ふむぅ、これはなんだか恥ずかしいね……いいや、確かオイルって人肌に温めてからやるんだったね。手で揉むように温めてからセシリアさんの背中に触れる。あっそういえば手の感触が無かったから何も感じない……こ、これはこれでありがたい。でも視界に映るエロスな光景は流石に厳しいね……大丈夫、たばねぇの裸見ても何も思わなかった僕なら大丈夫。

 

 

「……凪さん、お上手ですわね」

 

「そう? 普通じゃないかな? でもセシリアさんの身体って綺麗だよね」

 

「と、当然ですわ! オルコット家の当主ですもの……よ、よければ背中だけではなくし、下の方も――」

 

「ほう。何をしているかと思えば堂々と浮気か」

 

 

 後ろから話しかけられたので振り向くとそこにいたのはバスタオルでぐるぐる巻きにされた何か。多分声からしてラウラさんだと思うけどなんでそんな格好してるの?

 

 

「ラウラさん……? なんでそんな格好なの?」

 

「こ、これはだな……お、お前以外にはあまり見られたくない、から仕方なくだ。それよりもセシリア……なにやら面白い事をしているな?」

 

 

 何やらセシリアさんとラウラさんの戦いが始まったようだけど今の僕はそれを気にするよりももっと別な事が気になっていた。このバスタオルの中はいったいどうなっているんだろうか……ちょっと引っ張ってみよう。巻かれているバスタオルの一部分引っ張るとするりとバスタオルが落ちる。次に僕の目に入ったのは黒い水着を着ているラウラさんの姿……うん、やっぱり銀の髪には黒が似合うね。

 

 

「んな?! よ、よよ嫁! いきなり何をする!?」

 

「あっごめん。なんだか気になったからさ。でも似合ってるよ? 別に隠すほど変じゃないから安心して良いと思うよ。だって可愛いし」

 

「かわっ!? かわ……かわいいというなぁぁぁぁぁ!」

 

「あれ? なんか変なこと言ったかな……って痛いよ?」

 

「別に何でもありませんからご安心を。さ、さぁ! 早く続きを……邪魔者が居なくなった隙に、お願いしますわ」

 

「さ、流石にお尻までは……あっ! 箒姉! ちょっとお願いがあるんだけど!」

 

 

 僕を探しに来たであろう箒姉にセシリアさんをお任せする。なんでだろう……背後に武士とお嬢様が戦っているのが見える、あっ武士が勝った。さて僕は何をしようかな……う~ん、ラウラさんがどこかに行っちゃったから探しに行ってみようかな? 確かあっちの方に走っていったような……いた。なんだか丸くなってるけど何してるんだろう?

 

 

「く、クラリッサ! 凪が! 凪が可愛いと言ってくれたぞ……!」

 

「ラウラさん? 何してるの?」

 

「う、うわぁぁ!? な、凪!? な、なななな何故此処に……!?」

 

「いやだっていきなり走って行っちゃったから気になったんだけど……もしかして電話中だった?」

 

「そ、いや、そうだ! だ、だからも、もう少し待て、待つんだ」

 

 

 それなら仕方がない。電話してるのに邪魔するわけにはいかないしね。少し離れた所で待っていると電話が終わったのか僕のほうに歩いてきた。でも携帯持ってないよね……あぁ、プライベート・チャネルか。あれ便利だよね~でも誰と電話してたのだろう?

 

 

「ごめんね? 何か連絡してたんでしょ?」

 

「そ、そうだ。クラリッサにその、定時連絡をだな……」

 

「クラリッサ?」

 

「私の部隊の副隊長だ。私に色々と教えてくれる頼れる部下なのだ」

 

 

 聞けば私の嫁発言や寝取りなどを教えてくれたのはクラリッサさんらしい……見つけたよ、全ての間違いの元を! まぁ文句は言わないけどで、できればもう少しまともなアドバイスをお願いします……! クラリッサさんが頼れる部下だと自慢げに話すラウラさんだけど改めてみると凄い水着だね……パッと見大人の下着っぽいデザインだし。僕と買い物行ったときに買ったのかな? 僕の視線を気が付いたのかどうしたと聞いてきたので可愛いねって言ったらまた固まった……固まり過ぎじゃない? 大丈夫?

 

 

「お、お前はなぜそのような言葉を簡単に言えるんだ……!」

 

「普通だと思うけど? ほら、皆の所に戻ろう? あんまり離れた所にいると心配されちゃうからさ」

 

「そ、そうだな。では行くとしよう」

 

 

 そんなわけで2人で戻るとイチ兄達がビーチバレーをしているのが見えた。審判役は山田先生、そして奥のパラソルで休んでいるのはちー姉ちゃん。山田先生のは水着姿は色々と凄かった……たばねぇに匹敵する胸、だと。なんだか凄いけど僕的にはちー姉ちゃんのほうが凄いと思う。だってモデルさんだもん、完全にモデルだよ。おっさんのような私生活だというのに体が引き締まってるしイチ兄が選んだと思われる黒い水着も凄く似合ってる。でも何故だろう……ひどく疲れてるような気がするんだけど?

 

 

「ちー姉ちゃん? なんかお疲れだね?」

 

「織斑先生だ。あぁ、どこかのバカ兎が乱入してきてな……全く、着替えの最中に飛び込んでくるとは。気絶させて森の中に埋めてきたが……凪、お前の姉の一人くらい消えても問題ないだろう?」

 

「消えたとしても瞬く間に復活しますけど?」

 

「あれの生命力は底知れんからな……それにしてもラウラ、お前もそんな格好になるんだな?」

 

「い、いえ!? これはその……ち、違うんです教官!」

 

「ふっ隠すな。お前も女だったという事だ。ほら、私は疲れているから休みたい。さっさと一夏の所にでも行け」

 

「はーい。えっと……たばねぇがご迷惑をおかけしました」

 

「いつもの事だ」

 

 

 そして僕とラウラさんもイチ兄達と一緒にビーチバレーに参加することになった。どうやら3対3で先に10ポイント先取した方が勝ち、スパイク連打はダメ、タッチは3回まで……ほうほう。良いねやろう! 僕とチームを組むことになったのは僕、イチ兄、箒姉の幼馴染チームで相手がセシリアさん、鈴さん、シャルロットさんの小中大チーム。何がとは言わないけど綺麗に並んでおります。絶対に言わないけど。

 

 

「凪……アンタの顔にボール叩き込んでやるからそこ動くんじゃないわよ」

 

 

 何故バレたし。おかしいな……表情は変えてないはずなんだけど……!

 

 目の前で揺れる物体に視線を奪われつつ無事、ビーチバレーを終えることができた。いやぁ厳しい戦いだった、とにかく僕の顔面にボールを叩きこみたいという強い意志と決意を持った鈴さんからのスパイク、箒姉がジャンプした時に揺れた胸に目を取られたイチ兄に静かに怒ってボールを叩きこもうとしたシャルロットさん、そしてセシリアさんは……優しかった。ただしサーブはえぐかった。何で目の前で急に落ちるんですかねぇ……! 箒姉? なんかポンコツだったけど? だからその胸で動けば誰だって……ハイハイ、何も言いませんよぉ。

 

 

「あむ、うぅ~ん、美味しい」

 

「そうだな。昼も夜も刺身が食べられるなんて最高だぜ」

 

「しかもこれ本わさだよね? IS学園って凄いよねぇ」

 

「全くだ。刺身も高級魚、味噌汁も美味い、かまどで炊いた白米も美味い。贅沢過ぎるな」

 

 

 時間は夜、僕達は旅館の大広間で晩御飯を食べていた。この旅館の決まりで食事は全員浴衣着用らしいので僕もイチ兄、クラスの全員も浴衣姿……和だね、僕は好きだよ? 和服って。なんだか大人って感じがするしさ。本来なら正座なんだけどIS学園は多国籍で正座できない子とかもいるから隣の部屋にテーブルが置いてからそっちでも食べる事ができる。ただし色んな事情……主にイチ兄絡みで無理して正座で食べようとしてる子もいるけどね。

 

 ちなみに僕の隣にイチ兄、シャルロットさん、そして箒姉の順番。僕の逆隣はセシリアさん、ラウラさんという並びになっております。なんていうかセシリアさん……正座が苦手ならテーブル席で食べればいいのに?

 

 

「大丈夫?」

 

「も、問題ないですわ……! こ、これくらい……この席を獲得する労力に比べたら……!」

 

「無様だな。ちなみに私は正座は得意だぞ。教官から叩き込まれたからな」

 

「くっ……どうせお説教をするときに覚えさせられたのでしょう……?」

 

「何故知っている……!」

 

 

 お刺身美味しい。やっぱり偶には魚も食べないとダメだよね? こんどお魚料理に挑戦してみようかなぁ。

 

 ご飯を食べ終えて部屋でシャワーを浴びる。予想通りイチ兄から風呂行こうぜって誘われたけど丁重にお断りしました……不思議に思われちゃったけど仕方がないね。これは仕方がない。だって人前で裸になれないんだから仕方がないんだ……おふろぉ!

 

 

「ふぅ~さっぱりした。やっぱ足が伸ばせる風呂は良いな。凪も入ればよかったのに勿体ないぞ?」

 

「なんだかもうシャワーで終わらせたい気分だったの。あっちー姉ちゃんは温泉に行ってるよ」

 

「了解。あぁ~疲れたけど楽しかったな。でも明日からISの実習なんだよな……そういえば話変わるけど束さん来てたけど会ったか?」

 

「ううん。ちー姉ちゃんがたばねぇを退治したらしいから僕の所までは来てないよ」

 

「そっか。でも流石束さんだよな……まさかロケットで飛んでくるとは思わなかった」

 

「たばねぇだもん」

 

 

 イチ兄と部屋の中で話していると扉が開く音がした。入ってきたのはちー姉ちゃんで髪が濡れてるから温泉から戻ってきたんだね。お風呂上がりの大人の女性……ありだね。普段の私生活さえ気にしなければちー姉ちゃんはモテそうなのにもったいないよね。

 

 

「なんだお前ら、女の一人も連れ込まんとは詰まらんな」

 

「何言ってんだよ千冬姉?」

 

「連れ込みたくても相手が此処にいないんだよねぇ……あっ今の無しで」

 

「マジかよ……」

 

「意外だな。良い機会だ、酒のつまみにはなるだろうから話してみろ」

 

 

 嫌です。そもそもその事言ったらクロエさんに迷惑かかるし……油断してつい言っちゃったけどまだセーフ、まだセーフだ。僕の話しませんよオーラで察してくれたのかすぐ諦めてくれたけどイチ兄は凪って好きな奴いるのかと誤解したらしい。違うけど違わないんだよねぇ……好きかもしれないだから。ふむぅ、どうなんでしょうね?

 

 そしてイチ兄はお風呂上がりのちー姉ちゃんにマッサージをしようかって聞くとそうだなと返答があったので布団にちー姉ちゃんが横たわって腰とか背中指圧し始めた。時々こぼれる声がエロい、アダルティ、もし外から聞かれてたらイチ兄とちー姉ちゃんの禁断の恋的な事を想像されるだろう。僕? 本読んでましたけどなにか?

 

 

「千冬姉やっぱり凝ってるな? ちゃんと休んでるのか?」

 

「お前、らが騒動を起こすから休め、るわけないだろう……もう少し下だ、つぅぅ」

 

「はいはい。それじゃ全力で行くからな」

 

「や、めぇ、あぁっ!?」

 

 

 無心無心。何も考えず僕は本を読む本の内容を理解するいや無理、無理でしょこれ。視界では普通のマッサージをしているけど目を瞑るとあら不思議、情事のように聞こえるね! これ外に出た方が良いかな……いや出よう。なんというか耐えられない。喉乾いたから飲み物買ってくるねと言って部屋から出ようと扉を開けると何かにぶつかる音がした。あれ? なんだろう……なにしてるの? 目の前には鼻を抑えている箒姉と鈴さんの姿、もしかして聞き耳してた? 流石恋する乙女、行動力が凄まじいね。

 

 

「は、鼻が……!」

 

「ちょ、あん、たねぇ! 開けるなら開けるって言いなさいよ!!」

 

「いや普通聞き耳たててるなんて思わないでしょ? ちなみに聞いてた声はちー姉ちゃんがマッサージ受けてた声だからね」

 

「っ! し、知ってるわよそれくらい!!」

 

「うんうん。何も破廉恥な事は想像していないぞ! な、なんだその顔は!?」

 

「べっつにぃ~」

 

 

 2人を部屋の中に入れて旅館のリビングに向かう。何を飲もうかなぁ……炭酸は今の気分的に違うしそうだなぁ、よし! あえてのコーヒー牛乳にしよう! だって瓶だよ? 飲まなきゃダメでしょ。

 

 飲み物を買おうとするとイチ兄がやってきた。なんでもちー姉ちゃんから部屋から出て行けと言われたみたい……何故? へぇ~専用機持ちを集めて会議がするから? なんというかその会議ってイチ兄絡みな気がするんだけど気にしちゃだめだよね。とりあえずコーヒー牛乳飲むと聞いてみると飲むと返事があったので僕達はそれを購入して仲良く飲んだ。美味い、旅館とかで飲むのは格別だ! そして部屋に戻るわけにもいかないので卓球をすることにした――負けないよイチ兄!! いざ尋常に勝負!!

 

 

 

 

 

 

「「「「「……」」」」」

 

「なんだお前ら、いつもの元気はどこに行った?」

 

 

 一夏と凪が部屋から出て行った後、千冬さんからセシリア達を呼べと命じられ呼んでみたまではよかったが……気まずい。そもそも私はあまり千冬さんと話す事なんてないのだ! だから皆で私を見るな! 視線で何か言いなさいとか言うな! な、なぎぃ……早く戻ってきてくれ……お姉ちゃんは、この空気は耐えられない……!

 

 

「たくっ仕方がないな。ほら、飲み物ぐらい出してやる。好きなのを取れ」

 

 

 部屋の備え付けの冷蔵庫から私たち分の飲み物を取り出した。あまり詳しくはないが備え付けの物を飲むと料金がかかるのではなかったか……? いや此処で受け取らないという選択肢はない。そもそもその選択肢すら存在しない。それが千冬さんだからな。渡されたのはラムネ、コーラ、紅茶、コーヒー、お茶……よ、よし! ここは炭酸飲料、つまりコーラだ! あまり飲まないものだからこそ心を落ち着かせるにはちょうどいいはず! 私達はそれぞれ手に取り蓋を開ける。そして一口……むぅ、やはりこのシュワシュワといったものは慣れないが少しは落ち着くことが、でき……何故千冬さんは笑っている? あぁ、そうか。そういうことか。

 

 この後の光景は私が予想した通り。「飲んだな?」とたった一言呟いて冷蔵庫の中からある飲み物を取り出した。それは所謂お酒と呼ばれる飲み物……つまり現在目の前にいるのは『織斑先生』ではなく『一夏の姉』としてなんだろう……皆、よく見ておくが良い、これが千冬さんの素だ。

 

 

「くぅ! やはり風呂上がりの一杯は格別だな。いつもなら凪に一品作らせる所だがいないものは仕方がない。箒、あれ()の弟にしてはまともに育っているじゃないか」

 

「あ、当たり前です……私の弟ですから。そ、それよりも凪にいったい何させているんですか……?」

 

「勘違いするなよ? アイツが進んで作っているだけだ。まさか一夏並みに料理ができるとは思わんかったがな」

 

「昔から料理はしていましたので……」

 

「そもそも織斑先生? い、今って職務中じゃぁ……?」

 

「そんなものとうの昔に終わっている。だから今お前たちの目の前にいるのはただの織斑千冬だ、楽にしていいぞ」

 

 

 分かる、分かるぞ皆の気持ちが……あまりにも普段との差があるからどうすればいいと考えているのだろう。もう慣れろ、私はもう慣れた。伊達にあれの……姉さんの妹はしていないからな。しかし凪め……お前は何故進んで千冬さんに手料理を作っているのだ! ま、まさか……『頼りになる人』『落ちつける雰囲気の人』が凪の好みの女性像だったはずだ……プライベートではどうなのかは分からないが学園での千冬さんは頼りになる人の中に入るのだろう……ま、待て! 早まってはいけないぞ! 年齢差は約10歳だ! 大人と子供だぞ!? そういう分野があるのは本で見たことがあるとしてもそれはダメだ! それにもし千冬さんと凪が付き合ってしまったら私が一夏と付き合えないではないか!? それだけは拙い……いや私の恋など今はどうでもいいから凪の恋だけは阻止しないと!!

 

 

「――何を考えているかは知らんがそれだけは無いから安心しろ。そもそもあれ()が五月蠅くなる」

 

 

 普通に心を読まないでください。それには同感ですけども……!

 

 

「さて、良い機会だ。お前たち――あいつらのどこが良いんだ?」

 

 

 そんなつまみが無いぞという風に聞かないでください。横にいる鈴、セシリア、シャルロット、ラウラを見る。よし私だけ動揺していたわけではなさそうだな……いや、鈴以外はまだ織斑先生としての姿と千冬さんとしての姿の差に思考が追い付いていないのだろうな。鈴は……私が転校した後に一夏と知り合ったと言っていた、つまり家にも遊びに言った事があるのだろう。きっとその時に見てしまったんだな……可哀想に。

 

 一種の沈黙が続く。どう言えばいいのだろう、何を言えばいいのだろう、言いたいけど言いたくない、そんな感情が心の中を滅茶苦茶にしてくる……い、言え! 言うのだ篠ノ之箒! 私は昔とは違うのだ……す、素直に! 素直に言うだけだ!!

 

 

「わ、私は……昔から一夏が、す、好きでしたので……どこと言われても……す、すべてとしか……」

 

 

 言ってしまった……こ、これは、水着になるよりも恥ずかしいぞ……! み、見るな?! 勇気なんてない!! ただ素直になっただけなんだ!?

 

 

「――ほう」

 

「そ、そうね……私もそのぉ……あいつに助けられてカッコいいって思ったから、や、優しさです……あぁもう! 何この羞恥プレイ?!」

 

「え、えっとえと……僕も同じ、かな? 辛い時に一夏が手を差し伸べてくれて……僕の事であんなに真剣に悩んでくれた人は、初めてだったから……なんだか恥ずかしいねこれ……あはは」

 

 

 くっ……分かってはいたがやはりこの2人も一夏を……! ま、負けない! 負けてたまるか! たとえIS戦闘では負けようと一夏を思う気持ちだけは負けてなんかいない! そして残るはセシリアとラウラ……この2人は一夏ではなく凪、つまり私の弟を狙っている。ち、違うぞ? これは凪を奪われたくないという思いではなく姉として、姉として凪が幸せになるために私が見極めなければいけないのだ……! 昔から凪に迷惑をかけていた分を返さねばならないからな! だから私はおかしくない!

 

 

「わたくしは……今まで男性という存在を弱いものと思っていました……ですけど、凪さんと戦い……変えられてしまいましたわ……普段は優しくも時に荒々しく……そのようなお姿に、ひ、一目惚れしてしまいました……!」

 

「嫁は、わ、私の生まれもこの瞳もただ珍しいだけと認めてくれました……今までの私を嫁が殺して新しい私の手を引いてくれました……だ、だからその強さに! 惹かれました……」

 

 

 確かに普段は「仕方がないなぁ」や「頑張って箒姉」と笑う凪だが戦闘では性格が変わると言っても良いぐらいに凶暴になる。所謂ギャップというものにこの2人はやられてしまったのだろうな……しかしISに乗る凪は……凪ではない。いや凪なのだが凪ではないんだ……な、何を言っているのか分からなくなってくるが違うんだ! ラウラと戦った時の姿……人機融合という力を使った凪は別人だった。声は同じだが中身が違う……そんな印象だった。

 

 

「ふむ。中々素直じゃないか? まぁ確かにあいつらはどちらもお人よしでバカで優しいのは認めよう。私の弟と一応あれの弟だからな。先ほども言ったがあいつらは男のくせに料理、家事はできるから良物件だな。ほしいか?」

 

 

 つい良いんですか!? と叫んでしまった私は悪くないだろう。他も同じ反応だったからな……! しかし帰ってきたのはやらんという一言……千冬さん、上げて落とさないでください。

 

 

「欲しいなら奪って見せろ。一夏は女の気持ちに気づかん大馬鹿だが私が認めん限りやるつもりはない。肝に銘じておけよ小娘? そしてそこの2人だが凪は強敵だぞ? あれは人の気持ちに気づいてはいるが自分の価値を理解していない。気があると思ってもすぐ否定するようなバカな上、束をどうにかしなければ嫁にすら貰えんぞ? 狙うなら世界滅亡を救う勢いでやれ」

 

 

 あの姉さんならば「なっくんがほしいの? じゃあ死ねよ? 生きててもう一度私の所までやってこれたら1秒だけ考えてあげる」といつも通りの拒絶口調で世界を壊しかねない……否定したくても否定できないのが姉さんだ。あの人には何度も苦労させられたからな……凪が懐いている理由がいまだに分からないぞ。

 

 

「セシリア……ラウラ……アンタたちには同情しかできないから、頑張りなさい」

 

「お、応援してるからね……?」

 

「え、えぇ……も、ももも勿論ですわ……わ、わたくしはセシリア・オルコットですもの……!」

 

「嫁が受けた苦しみと痛みに比べればこ、これぐらい……! 私と嫁の愛なら勝てるはず!」

 

 

 なるほど……この2人は姉さんと戦う覚悟はあるという事か――では私からこの一言を言わせてもらおう。

 

 

「――2人には悪いが凪は渡さんぞ?」

 

「そこは応援するところでしょ!? あぁもう! どんだけブラコンなのよアンタは!?」

 

「な、何を言う!! これは姉として当然の反応だ! 幼い頃からお姉ちゃんお姉ちゃんと私の傍にいてくれて転校する時も私のために我儘を言って一緒に暮らしてくれた大事で大切な弟の未来だぞ!? そう簡単に渡してたまるか!」

 

「箒さん……わたくし、負けるつもりはございません! 必ず凪さんをもらい受けますわ!」

 

「ふんっ嫁が好いている女も義姉上も篠ノ之博士も蹴散らし嫁との未来をこの手に掴む!」

 

「……うん? 凪って好きな人いるの?」

 

「あぁ。お前たちが来る前に女の一人も連れ込まんとは詰まらん、と言ったらなんと言ったと思う? 連れ込みたくても此処にいないだそうだ。その時だけは思わず笑いそうになったがな」

 

「ほ、箒さん……? ち、ちなみにその方はどちら様なのでしょう……?」

 

「私も知らん。教えろと言っても教えてくれないんだ……なんだその顔は?」

 

「義姉上、嫁が好いている女は私に似ているそうだ。つまり私が好きな女という事だ。さぁ認めるがいい!」

 

 

 認めたくはないがラウラが転校してきたときの凪の反応からしてラウラに似た女であること確実……しかし誰なんだ……! 姉さんは知っているのか……? むぅ、姉に隠し事をするなど弟失格だぞ。最後の手段として凪の携帯の中を見る事だがそれは人としてダメだ……そもそもここ最近は携帯を大事そうにして私たちに見えないように使っている。うん? 何故隠すような事を――そうか、そいつと連絡しているのか。

 

 視線をテーブルに向ける。凪の携帯がある。凪はいない、チャンスは今しか……いや姉としてダメだろう……!

 

 

「ふむ。しかし嫁が好いている女がどこの誰なのかが分からん以上、議論のしようがない。よって私は嫁の携帯を覗く! クラリッサが言っていた! 恋人とは彼氏の携帯を覗く権利があると!」

 

「いやダメでしょ。てかそれ全然ないから」

 

「お、織斑先生……? 止めた方が……」

 

「うん? 忘れて行ったあいつが悪い。それに面白ければいいだろう?」

 

 

 完全にお酒が回ってますね千冬さん……しかしこれは好機! すまない凪……お姉ちゃんは悪いお姉ちゃんになるからな!

 

 ラウラに取られる前に凪の携帯を手に取る。あとは開くだけ……開く、だけ――

 

 

「――箒姉? 何してんの?」

 

「な、凪……!? な、何故此処に……?」

 

「いやぁ~イチ兄と卓球が白熱しちゃってさ。シャワー浴びよっかなって……と、とととところで……携帯持って何してんの? 見てないよね? 開いてないよね?」

 

「も、勿論だ。ラウラが見ようとしていたのでな……守ろうとしていたんだ、良いお姉ちゃんだろう」

 

「なぁっ!?」

 

「物は言いようね」

 

「多分……ラウラよりも気にしてたのって箒だよね……」

 

「ちっつまらん」

 

「織斑先生……できればもう元に戻ってくださいまし……!」

 

 

 持っていた携帯を今まで見たこともない速さで取られる。そこまでして見られたくないか……! 良いだろう、今日は見逃すがいつか必ず……!

 

 

 

「うん。見られてたらこの反応は絶対にしないしギリギリセーフだったか……さて箒姉、ラウラさん? 正座してくれない? ちょっとお話ししようか」

 

 

 何故だ……凪の背後から髪の長い女が見える……! 何故両手に鉈を持っているんだ……!

 

 結局私とラウラは凪の説教を1時間ほど受けることになった。私はお姉ちゃんなのにぃ……! しかし分かったことは一つだな! 凪を怒らせたら怖い!




天才の兎は森の中に埋められましたがすぐに復活しました。
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