俺が行くポケモントレーナー一人旅   作:りょっく

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この世界のバトルでは
1.PPの概念がない
2.能力を上げる(下げる)技は技として浸透していない
※鳴き声は鳴いてるだけ、尻尾を振るは尻尾を振っているだけ(はねる同様特に意味がない、技によっては怯ませるくらいの効果という認識)
3.バトル中はアイテム使用不可
4.技は4つ以上覚えることが可能
5.『避けろ』みたいなのが可能な限りは避けれたりできる

それでもいいよーって人は
駄文ですがお楽しみください!


初バトルとカレーと君の名前

 

2人のモンスターボールからポケモンが現れる!

 

男のボールから現れたのは尻尾の先に炎が燃えているのが特徴のヒトカゲ

 

僕のボールから現れたのは背中に大きなタネを背負っているのが特徴のフシギダネ

 

これが俺の初めてのポケモン!

俺は嬉しさのあまりフシギダネに近づき抱きつく

 

「君が俺の初めてのポケモンなんだね!

俺の名前はカムっていうんだ、よろしく!」

 

抱きつかれたフシギダネは少し驚いていたが

俺が自己紹介をするとニッコリ顔で鳴いた

 

「初めてのバトルだけど頑張ろうね!」

 

フシギダネは元気よく鳴く

かわいい、この一言に限る

あまりの可愛さに俺は

フシギダネのアタマを撫でる

気持ちよさそうな顔をするフシギダネに和んでしまう

(この子と旅が出来るなんて幸せだなぁ)

初めてのポケモンに喜びを隠せない俺

すると突然足元に何かが飛んでくる

慌ててそこから離れて飛んできた方向を見ると

そこには男が出したヒトカゲがいた

 

「いきなり何をするんだ!

危ないじゃないか!」

 

「うるせぇ!さっきからバトルは始まってんだ!

今の今まで待ってたことを感謝してほしいくらいだ!」

 

あ、そういえばバトルするために外に出てたんだっけ

すっかり忘れてた

 

「すまない、あまりの嬉しさに

我を忘れてしまった。待ってくれていた事も感謝するよ

でも流石に火の粉を飛ばしてくるのは

危ないんじゃないかな、

声を掛けてくれれば俺も気がついたと思うんだが?」

 

「お前みたいなヤツは少し危ないくらいが丁度いいのさ、おいヒトカゲ!ちゃんと当てろよな」

 

(コイツ...危険とわかっててヒトカゲに火の粉を指示したのか)

 

ポケモンは人に危害を加えるために生まれた訳では無い

ポケモンの技はその殆どが

人間に大きな被害が及ぶ事は分かりきった話である、

決して冗談でもポケモンに

人を狙うように指示してはいけない

多くのポケモンたちもそのことについては人間より

理解している、その為野生のポケモンたちは

自分の縄張りや巣に近づくトレーナーにはまず威嚇攻撃などをして近づかないようにさせる

それでも侵入、あるいは攻撃をしてくる場合には

ポケモンたちも己を守るために攻撃する

 

(コイツはそういう事を教えてもらってないのか?

こんなの教えてもらわなくても理解できるだろうに)

 

ふと、ヒトカゲと目が合う

ヒトカゲは申し訳なさそうな顔をしていて

尻尾の炎の勢いも少し弱い

 

(ヒトカゲでもわかってるな

あの子もかわいそうに...

あの子のためにも早くバトルを終わらせてやるか!)

 

「それじゃぁ気を改めてバトルをしますか」

 

そう言うと俺はオーキド博士から貰った

ポケモン図鑑を確認する

図鑑はヒトカゲとフシギダネの存在を認識して

2匹のデータが更新される

 

(なるほど、こうやって図鑑を埋めていくのか)

 

さらに図鑑のボタンを押してみると

自分の手持ちのポケモンのステータスや技などが記されたページが出できた

 

(ふむふむ、この子はこういう技を覚えているのか

とりあえず指示してみるか)

 

「フシギダネ!ヒトカゲに体当たり!」

 

フシギダネは『了解!』とばかりに鳴くと

ヒトカゲに向かっていく

 

「へっ、そんな攻撃が当たるかよ

ヒトカゲ!火の粉!」

 

フシギダネの体当たりが当たるよりも早く

ヒトカゲの火の粉がフシギダネを襲う

あまりのダメージにフシギダネは身を引いてしまう

 

カム「大丈夫かフシギダネ!?」

 

心配する俺に

フシギダネは『まだ大丈夫!』とばかりに鳴いて返事をするが

俺の図鑑のデータにはフシギダネの残り体力の目安のようなゲージが今の火の粉で4割ほど減ったことがわかる

火の粉自体は炎タイプの中でも威力の低い技だが

草タイプであるフシギダネにはかなりのダメージとなる

 

「ヒトカゲ!もう一度火の粉で追い討ちだ!」

 

男のヒトカゲの追撃が来る

 

カム「右に回避だ!」

 

なんとか回避するフシギダネだが

これでは長くはもたないだろう

 

(どうすればこの戦況をひっくり返せるだろうか)

 

図鑑のフシギダネの技を確認するが

ヒトカゲの弱点を突ける技はない

迷いに迷いった結果

 

(まてよ...もしかしたらいけるか?)

 

一つの案が思い浮かぶ

絶対成功するとは限らないが

上手くいけば勝てるかもしれない

 

カム「よし!フシギダネ!ヒトカゲをつるのムチで拘束だ!」

 

「なっ、拘束だァ!?」

 

フシギダネはつるを伸ばしみるみるうちに

ヒトカゲに縛りつき動きを封じる

戸惑っている男とヒトカゲに隙ができた!

 

カム「続いてやどりぎのタネ!」

 

フシギダネがヒトカゲに向けて種を飛ばす

飛ばした種はヒトカゲに張り付いたと思うと芽を出した

この技は相手のポケモンの体力を奪っていく技だ

拘束して動きを封じてこちらのダメージを癒しながら

相手は疲労していく、我ながらエグい戦法である

と思ったのだが

 

「ヒトカゲ!メタルクローで脱出しろ!」

 

ヒトカゲの腕が光ったかと思うと腕に巻きついていた

つるを千切り脱出する

 

(あらら、なかなか上手くいかないなぁ)

 

「こんな事で俺が倒されるかよ!」

 

(実際戦ってるのはヒトカゲだがな)

 

「これは厳しいなぁ」

 

俺はそう呟く、

やどりぎのタネのおかげで時間が経過すればするほど

フシギダネは体力を回復し

ヒトカゲは体力を失うわけだけど

火の粉が連続で当たればあっという間に戦況は元通りだ

だから...

 

「ヒトカゲ!火の粉を連発だ!

とにかくフシギダネを追い詰めろ!」

 

(やっぱりそう来るよなぁ...わかってたけど)

 

男が焦って火の粉を指示したが

体力を奪われ、連発しているため

威力、精度共にかなり低くなっている

この程度ならフシギダネでも回避は余裕である

 

「フシギダネ!落ち着いて対処するんだ、全部を避ける必要は無い当たりそうな時だけ避けるようにするんだ!」

 

「だぁぁぁ!!!

なんで当たらねぇんだよ!」

 

苛立ちと焦りでまともな判断が出来てないみたいだ

ヒトカゲは相変わらず火の粉を連発しているが

最初の頃の火の粉と比べると威力と速度がかなり落ちている

 

「勝負は決まったんじゃないかな?」

 

「まだだ!ヒトカゲ、メタルクロー!」

 

ヒトカゲが火の粉を止め

腕が光を帯びフシギダネに向かってくる

 

(接近戦に切り替えたのは良かったと思うけど

遅すぎたかな....)

 

ヒトカゲはフシギダネに

メタルクローを決めることができなかった

やどりぎのタネがヒトカゲの体力を全て奪いとり

ヒトカゲは地面に倒れてしまう

 

「ヒトカゲ戦闘不能!

勝者カム!」

 

こうして俺の初のポケモンバトルは

白星スタートとなった

 

────────────

場所は再びポケモン研究所

フシギダネとヒトカゲを回復してもらい

改めてオーキド博士と男と話をする

 

「流石2人の息子だのう

相性の悪い相手に勝利するとは」

 

「いえいえ、この子が頑張ってくれたおかげです」

 

そう言ってフシギダネを撫でる

フシギダネは嬉しそうに顔をスリスリしてくる

 

「うむ、フシギダネもお主のことを気に入ってるようじゃな良きかな良きかな

それに比べて...」

 

オーキド博士は男の方を向く

 

「あんなのたまたまだっつーの

次バトルした時は俺が勝つね」

 

「全く、少しは反省してはどうじゃ」

 

「さっきのはヒトカゲが弱かったのが悪いんだよ!俺の指示は完璧だ!」

 

(うわ...コイツ悪い事はヒトカゲに丸投げかよ...)

 

「最低だな...」

 

「あ?」

 

「あ、やべ」

 

うっかり本音をこぼしてしまった

 

「さっきのバトルは俺が悪かったてのか?」

 

(もう隠しても仕方ないか....

言った方がコイツのためにもなるだろうし)

 

カム「うん、俺のフシギダネがつるのムチでヒトカゲを拘束してやどりぎのタネでヒトカゲの体力を奪っているのに対してメタルクローで拘束を解くのは良い判断だったと思うよ。

でもあの後の火の粉連発はなんだい?

あれじゃあフシギダネは避けているだけで勝てるなんて分かりきってるんじゃないかな?」

 

「あれはヒトカゲがしっかり当てないかr「連発させた本人が何を言っているんだい?

ただでさえ体力を奪われ続けて消耗している

ヒトカゲに正確に離れた相手に火の粉を当てるのは難しいんじゃないかな?

それなら拘束を解いた直後から

接近戦で挑んだ方がよかったと思うけど、

フシギダネにとってメタルクローも充分脅威だからね。君はそんな事にも気が付かなかったのかい?」

 

「...言うじゃねぇか」

 

「うん、それくらい酷かったからね

君がしっかり指示をすれば

ヒトカゲは負ける事は無かったはずだよ」

 

言ってやった....

 

(俺の言ったことはあくまでも俺の考えであって

もしかしたら他にも戦略があったかもしれないが

男には良い反省会になったんじゃないかな?)

 

「なら、勝負しようぜ」

 

「ん?」

 

「俺の考えが正しいか、お前の考えが正しいか

白黒決めようじゃねぇか

そうだな...ポケモンリーグを制覇してチャンピオンになった方が自分の考えが正しいってのは」

 

((・3・)アルェー?

おかしいな、普通ならここで更生して自分の過ちを認めると思うんだけどなぁ)

 

「いや、いくらなんでもチャンピオンって行き過ぎじゃないかな?」

 

「なんだ?それなら俺の考えが正しいって事でいいのか?」

 

「そうは言ってないだろう...」

 

(何コイツやっぱり嫌い)

 

あまりにも身勝手な約束を取り付けようとする男

それを見てオーキド博士は

 

「面白い!そうやってお互いを高めるとは

流石じゃのう!」

 

オーキド博士は少し勘違いをしているような気がするが

俺と男の話を聞いていたのだろうか?

 

「それじゃあ決まりだな、ヒトカゲの回復も終わったことだし俺は先に行くぜ」

 

「うむ、気をつけてな」

 

(昨日から俺の意志が尊重されてない件)

 

呆気にとられている俺を後目に

ヒトカゲをモンスターボールに戻し

外に出ようとする男すると思い出したように振り向き

 

「そういえばお前の名前カムとか言ったけか」

 

「え?あ、うん」

 

「耳の穴かっぽじってよーく聞きやがれ

俺の名前はシゲル!

次会った時は絶対に勝つ!

覚えてやがれ!」

 

「お、おう」

 

突然の自己紹介に戸惑う俺

 

「じゃあな」

 

そのまま去るシゲル

最後の最後まで面倒なやつだった

 

「さて、あいつも行ったことだし

お主もすぐに旅に出るのか?」

 

「いえ、お昼を母さんと食べてから行きます」

 

「そうかそうか、お主のお母さんにもよろしく伝えといてくれ」

 

「わかりました。それでは失礼します

行こフシギダネ」

 

こうして僕はフシギダネを連れて研究所を後にした

 

────────────

 

フシギダネを連れて家の前に着く

 

「ここが僕の家なんだ」

 

フシギダネに話しかけるとフシギダネは

興味深そうに家を見ている

 

「まぁこの後すぐに出発だからゆっくりとしてられないけどね」

 

苦笑いしながら家の扉を開ける

 

「ただいま」

 

「あらあら!おかえりなさい!

オーキド博士からポケモンは頂いたのかしら?」

 

「うん、ほらおいで」

 

フシギダネがひょこっと顔を出す

それを見てお母さんは

 

「あらあら可愛いフシギダネね!

ほら、早くリビングに来なさい

カレーは出来ているわよ!

この子にもポケモンフードを用意しなくちゃね!」

 

そう言ってキッチンに戻っていく母さん

 

「さて、行こっか」

 

フシギダネとリビングに行く俺

リビングに入ると母さんがカレーを持ってきていた

 

「その子のポケモンフードも

すぐ持ってくるからね♪」

 

またキッチンに向かう母さん

僕はそのままソファに座る

フシギダネは僕の足元でじっとしている

 

(うーんこういう時に

他にポケモンが居れば良いんだけど)

 

母さんのポケモンはシンオウ地方のポケモン研究所に

預けてあるらしい、その為今母さんはポケモンを持っていない

早くこの子と一緒に旅をしてくれる

ポケモンと出逢えたらいいな

なんで考えていると

 

「はい、おまたせ〜♪」

 

母さんがポケモンフードを持ってきた

それをフシギダネの目の前に置くと

母さんもソファに座る

 

「それじゃぁ食べましょうか」

 

「うん、いただきます」

 

俺と母さんが手を合わせると

フシギダネは自分のつるとつるを合わせて

俺や母さんの真似をしていた

 

「うん、やっぱり母さんのカレーは美味しいよ」

 

「そう言ってくれると頑張って作ったかいがあったわ♪」

 

母さんのカレーはそんじょそこらの店では到底敵わないほど旨いカレーなのである

しばらくこのカレーが食べられなくなるのは寂しいなと思う

 

「そういえば」

 

「ん?どうしたの?」

 

「この子、名前はなんて言うの?」

 

フシギダネが食事を中断しこっちを見る

 

「いや、フシギダネだけど」

 

「知ってるわよ、名前って言うのはこの子のニックネームのことよ」

 

そういえば貰って即戦闘、帰宅の流れだったから

ニックネームなんて考えてなかったな

 

「今付けてあげたら?

この子もきっと喜ぶわよ」

 

「うーん、いきなり言われても」

 

「こういうのは直感で決めちゃえば良いのよ」

 

フシギダネが期待した目で見ている

母さん...俺のネーミングセンスがひどいからって...

仕方ないとりあえずビビッときた名前にするか

 

「それじゃあ...フシギダネ、今から君の名前は

ダックスだ!よろしくダックス」

 

フシギダネ改めダックスは嬉しそうにジャンプする

気に入ってくれたようだ

よかったよかった

こうしてフシギダネの名前を決めた後

食事を済ませた母さんと俺とフシギダネは玄関に向かう

 

「それじゃぁ、頑張ってね!この家にはママが居るんだから寂しくなったらいつでも帰ってきなさい!」

 

(何を言っているんだ、1番寂しそうなのは母さんの方じゃないか)

 

少し寂しそうな顔をした母さん

今朝見たのと同じ顔だ

 

「そんな寂しそうな顔をしないでくれ

俺だって寂しいよ、でも俺は目標に向かって歩こうと思うんだ」

 

「目標?」

 

「うん、ポケモンリーグを制覇して

チャンピオンになることそれが目標なんだ!

だから応援しててくれない?」

 

母さんはうっすら涙を浮かべると

 

「当たり前じゃない、母が息子を応援しないで

何が母ですか!カム、ママは応援してるからね!」

 

「ありがとう母さん、いってきます」

 

「はい、いってらっしゃい」

 

2人は笑顔で旅を見送り見送られた

こうして僕は僅か一週間しか滞在できなかった

マサラタウンに別れを告げた

 




その場で考えながら話を書くから
どうしても1話事に3時間は掛かってます....
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