俺が行くポケモントレーナー一人旅   作:りょっく

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前話のようなタイトル詐欺にならないように
書けるように頑張ります

コメント...楽しみに待ってます(´∩ω∩`*)


仲間と進化と暴走

 

トキワの森に入ったのが昨日の昼

あれから俺とダックスは

仲間探しに没頭していた

方法としては

ピンときたポケモンに話しかけて

仲間になってもらえるか相談する

しかし呼びかけたポケモン達は

みんな首を横に振る

 

(うーん、なかなか上手くいかないなぁ)

 

一般的にポケモンを捕まえる場合は

戦闘して弱ってきたところを

モンスターボールで捕獲するのが基本である

しかし俺はそれを否定した

だから今仲間になってくれそうなポケモンを

スカウトしているのだ

 

(なんで仲間にするポケモンと

戦わなきゃならないんだ

ポケモンも戦いを望んだなら話は別だけど)

 

トキワシティのジョーイさんに

昔の話を聞いたこともあり

かなり慎重になってしまう

未だに人間のことを恨んでいる

ポケモンもいるかもしれない

そう思うと怖くて仕方ない

不安が不安を呼ぶ

負の連鎖のせいか

俺の表情が暗くなる

ダックスは俺が不安になっている事に気がつくと

笑顔で鳴いてみせる

 

「ありがとう、ダックス

あんまり考えてても仕方ないよね

よーし!仲間を探すぞー!」

 

『おー!』とばかりにダックスが元気よく鳴く

すると

 

「ん?何か来たぞ」

 

右から何かが向かってくる

 

「あれは確かキャタピーだよな?

でも、キャタピーにしては....」

 

俺の視界に入るキャタピーは

普通のキャタピーよりも

明らかに速い

 

「な、なんだあのスピード

よし!ダックス、さっそくスカウトだ!」

 

俺とダックスはキャタピーの通路を塞ぐようにして

待ち構える

 

「おーい!そこのキャタピー止まってくれー!」

 

呼びかけるがキャタピーは首を傾げると

スピードを緩めて近づいてくる

 

「突然すまない、実は俺たち新しい仲間をつくるために

ここに来ているんだけど、

よかったら俺たちと一緒に旅にでないか?」

 

キャタピーは一瞬『?』を浮かべたが

理解してくれたらしく、かなり悩んでいる

ダックスも『一緒に旅をしようよ』と説得しているみたいだ。

 

 

しばらく悩むキャタピーだったが

最後には笑顔で仲間になることを了承してくれた

 

「ありがとう!これからよろしくね!」

 

ダックスも初めての仲間に喜んでいる

かなり嬉しいのかキャタピーの

周りをくるくる回っている

走り回るダックスをみてキャタピーも笑顔だ

 

「それじゃあさっそく

名前を決めようと思うんだけど....」

 

キャタピーが再び『?』な顔をしている

 

「そうだな....よし、サクラなんてどうだい?」

 

キャタピーは自分の名前の事を決めているのかと

気がついたのか嬉しそうにぴょんぴょん跳ねている

 

「よし!今日から君は俺達の新しい仲間のサクラだ!

改めてよろしくね!」

 

お辞儀をする俺に

キャタピーもお辞儀で返す

 

「あ、そうだ忘れてた

申し訳ないんだけど少しの間だけ

モンスターボールに入ってもらってもいいかな?

嫌なら後でいいから」

 

ここでモンスターボールに入れるのはかなり重要なのだ

モンスターボールに入ることで

ボールがポケモンを認識して

他のモンスターボールに入らないようにする

これで自分のポケモンが他人にゲットされる事を

防いでいるのだ

 

(最初はそれだけの認識だったのになぁ)

 

悪い考えを振り返っても意味は無いと

気持ちを切り替えサクラに向き合う

 

サクラは俺のかざしたモンスターボール

頭をちょんと、当てるとモンスターボールの中に入った

モンスターボールが点滅する

しばらくすると点滅が無くなる

 

「これで大丈夫だ、出ておいでサクラ」

 

ボールからサクラを出す

 

「お疲れ様、それじゃあ場所を変えてみよっか」

 

ダックスとサクラを連れて森を進む

同じ場所でスカウトしても仕方ないと思い

俺は移動することにした

この森にはキャタピーとビートル

そしてその進化系の

トランセルとコクーンが多く生息している

 

(これだけトランセルやコクーンが居るってことは

その進化系のポケモンも居るんだろうなぁ)

 

新しい出会いというのは何度考えてもワクワクする

ダックスがいたモンスターボールを触れた時も

たくさんの感情が溢れたのは今でも鮮明に覚えている

 

(と言っても一昨日の話だしな)

 

思わず苦笑いする

足元ではダックスとサクラがお話をしている

 

(そうだ、今のうちにサクラの技を確認しておくか)

 

図鑑を取り出して技を確認する

覚えていたのは体当たり、糸を吐く

 

(技のレパートリーが少ないけど

これから覚えていけば問題ないな)

 

図鑑をしまうと俺はサクラを抱き上げる

やはりダックスと比べて軽い

これなら一日中肩に乗せても平気そうだ

サクラを自然と撫でながら歩いていると

ダックスが『僕も!』とばかりに鳴いてくる

 

「わかった、次はダックスだからな

ほい、サクラ降りてくれ」

 

しかしサクラは離れようとしない

 

「離れたくないならせめて肩に移動してくれ」

 

するとサクラは腕をよじ登り肩に乗る

俺はそのままダックスを抱き上げて撫でる

 

(一気に賑やかになった気がする)

 

やっぱり仲間は良いなと思う俺だった

しかし俺は不意に違和感を感じて周りを見渡す

周りにはポケモン1匹の気配も感じない

 

(なんかおかしいな....)

 

サクラも異変に気づいたみたいだ

流石はこの森で育ったポケモン

 

「サクラ、この辺りって他のポケモンが居ないのか?」

 

サクラは首を横に振る

 

(そうだよな、

森にポケモンたちが居ないなんてありえないし)

 

すると茂みが突然揺れる

身構える俺たちだったが

出てきたのは

 

「あのポケモンはピカチュウじゃないか」

 

再び図鑑を取り出してデータを更新すると

ピカチュウに近づく

しかしピカチュウは警戒しているのか

頬から電気が漏れている

 

「すまない君に危害を加えるつもりは無いんだ

ダックスと桜も説得してくれないかな?」

 

ダックスたちにお願いすると2匹は

ピカチュウに駆け寄り攻撃をする気は無い事を伝えてもらう、人間は長ったらしく話すより

同じポケモン同士が話した方が話が早い

 

(やっぱりポケモンたちにとって

人間は許されない存在なのかな....おっ、)

 

どうやら説得できたようだ

ダックスたちと一緒に来たピカチュウだが

足がおぼつかない

 

「ん?ちょっとゴメンよ」

 

そう言うとピカチュウの足を確認する

するとかなりのケガを負っていた

俺はカバンからキズ薬と包帯を用意して

ピカチュウの足ににキズ薬を吹きかける

 

「少し染みるが我慢してくれよ」

 

コラッタたちにしたようにテキパキと応急処置を済ませる

 

「これで大丈夫だよ、しばらくは走れないと思うけど

明日には治るはずだからね」

 

ふと、気がつくとピカチュウは俺の方をじっと見ていた

 

「ん?俺の顔に何かついてる?」

 

などと言っていると

ピカチュウの出てきた茂みの方から何かが飛んできた

 

「あれはスピアー!?」

 

しかも1匹ではない、どんどん集まってくる

ざっと見ても15匹はいる

俺たちが唖然とする中

ピカチュウが俺の後ろに隠れる

 

(もしかしてこの子のケガはこいつらの仕業なのか?)

 

「とにかく逃げよう!みんな走るぞ!」

 

俺はピカチュウを抱えてスピアーに背を向けて走り出す

逃げる俺達を猛スピードで追いかけてくるスピアーたち

 

「くっ、サクラ!糸を吐いてスピアーたちの足止めを頼む!」

 

サクラは俺の肩の上でスピアーたちに糸を吹きかける、俺が走っているから精度が落ちるかもしれないけど

こればっかりは仕方ない

 

「ダックス!走るのが辛くなったらモンスターボールに入ってくれ!」

 

ダックスはこの後、最悪戦闘になるかもしれないので

少しでも体力を温存してもらいたい

ピカチュウはスピアーに怯えているため

動けないみたいだ

 

(くそっ、どうすればこの状況を打開できる...)

 

このスピアーたちから無事逃げ切るには

どうすればいいか考える俺

しかし考えても考えてもこの絶望から

うまく逃げ切れる気がしない

不安で頭がいっぱいになってしまう

それがいけなかった

肩で危険を知らせていたサクラに

俺は気づけなかった

 

「ぐわぁ!?」

 

突然の痛み

どうやらサクラの糸を潜ってきた

1匹のスピアーが俺の足に攻撃してきたみたいだ

あまりの痛みに俺は転倒してしまう

その追い打ちをかけるスピアー

後続のスピアーたちも追いついてきて

俺に攻撃してくる

 

(まずい...このままじゃ袋叩きだ)

 

「ダックス!つるのムチでスピアーを地面に叩き落とせ!サクラは落ちてきたスピアーを糸で拘束だ!」

 

2匹に指示を煽る

流石にこれ以上無抵抗に攻撃を受けると

ポケモンたちが危ない

俺はピカチュウに覆いかぶさっているため

ダックスたちに的確な指示が出来ない

ここはダックスたちを信じるしかない

 

 

スピアーの攻撃に耐えるなか

突然背中が燃えるように熱くなる

じわじわとくる痛みに俺は悟る

 

(毒針か...)

 

毒針は低確率で相手を毒状態にする技である

俺はその低確率に引っかかったみたいだ

モモンの実を食べればなんとかなるのだが

俺がカバンからモモンの実を探している間に

ピカチュウが襲われてしまう

 

(そんなの絶対に嫌だ!絶対に守り抜いてみせる!)

 

しかし突然横からの体当たりに

毒で弱ってきている俺の体は吹き飛ばされてしまう

それと同時にピカチュウからも手を離してしまう

 

(しまった!)

 

このままではピカチュウが危ない

俺はまともに動けない体を起こし

 

「ピカチュウに....近づくなぁ!」

 

決死の叫び

しかし俺は体に力が入らず倒れてしまう

ダックスたちが攻撃を中断して近づいてくる

 

「俺のことはいい...早くピカチュウを...助けてやってくれ」

 

俺は涙を流しながら指示をする

しかしダックスとサクラは

俺を心配そうに見つめるだけだ

 

「早く...頼むから」

 

目が霞んできた、そろそろ意識を保つことも難しい

ダックスとサクラはうつむいている

すると突然

ダックスが怒りに身を任せたような咆哮を上げ

サクラは白く輝きだした

 

(いったい..これ...は?)

 

そこで俺の意識は途切れた

 

 

────────

 

体が軽い、俺はどうなってしまったんだ

目を覚ますとそこには3匹のポケモンが俺の俺の顔を見ている

俺は勢いよく体を起こすと

3匹のポケモンたちを確認する

 

「ダックス!ピカチュウ!無事だったのか!

それに君は...もしかして、サクラ?」

 

俺は目の前にいるトランセルに話しかけるが

トランセルは反応しない

代わりにダックスが反応を返した

つるでポケモン図鑑を取り出すと

俺に渡してくる

 

「ありがとうダックス」

 

図鑑でトランセルのデータを更新する

 

(なるほど進化の準備をしているからじっとしているのか)

 

気を失う前のキャタピーの輝きは進化した時の光だったのか

 

「ダックス、サクラありがとう

ピカチュウはもう大丈夫?」

 

ピカチュウはうなだれていた

俺はピカチュウを撫でると

 

「元気だして

助かったんだから良いじゃないか」

 

ダックスもピカチュウに呼びかけてくれる

 

「なぁ、ピカチュウ」

 

俺はピカチュウに呼びかける

ピカチュウは俺に視線を合わせる

 

「もし良かったら俺の仲間にならないか?

ここに居たらまたスピアーたちにおそわれるかもしれないし

俺たちは大歓迎だよ」

 

俺は腰のモンスターボールを取り出して

ピカチュウに向ける

 

「君が僕達と旅をしてくれるなら

このボールに触れてくれ」

 

ピカチュウは

俺とダックスたちの様子を伺いながら

ゆっくりとモンスターボールに触れる

ボールの点滅が終わったのを確認し

ピカチュウを出す

 

「ようこそピカチュウ

俺たちは君を歓迎するよ」

 

未だに戸惑っているピカチュウに

優しく語りかける

ダックスは

新しい仲間が出来た事をすごく喜んでいる

 

「これからよろしく

あ、そうだ今日から君の名前はハタノだ」

 

ピカチュウ改めハタノは

名前を付けてもらえたのが嬉しいのか

とびっきりの笑顔を見せる

 

「よし!それじゃあ元気も出てきたことだし

次の町に行こうか

このまま歩けば日が沈む前には到着できるだろうし」

 

俺は立ち上がりカバンを背負う

するとカバンが少し軽くなっているような気がした

ふと、足元を見ると

モモンの実の食べのカスが落ちていた

 

(なるほど、ダックスたちが俺にモモンの実を食べせてくれたのか、何から何までポケモンたちに助けられちゃったな)

 

いつか恩返しがしたいなと、思う俺だった

 

「さてと、とりあえずサクラを...ってあれ?

サクラはどこだ?」

 

辺りを見回すがどこにもいない

と、思ったら急に肩に何かが乗っかってきた

 

「うお、サクラ!?お前どうやって俺の肩に!?」

 

驚く俺の質問にサクラは答える様子はない

 

「まぁ、それなりに動けるならいっか

それじゃあ改めて行こー」

 

ダックスとハタノの『おー!』の鳴き声と共に

俺は旅を再開する

 

 

茂みに隠すように積み重ねられた

スピアーたちに気づかないまま...

 

 




ようやく書けた(›´ω`‹ )

実際の素早い虫とか怖くて失神しそう

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