危険な提督と娘達   作:片栗虎

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ついに100話の大台に乗った。


終わった事、終わらない事 ~後日談~

世界の命運をかけた世紀の一戦【M作戦】は日本海軍元帥長門と世界最大の戦艦大和と武蔵、その随伴艦達の活躍により人類の勝利で幕を閉じた。

 

この戦いの折り、偶然深海棲艦の増殖装置を破壊する事に成功した。

 

これの破壊により、深海棲艦の増殖が止まったのと同時に深海棲艦の獰猛性が著しく低下し、人類と和解する深海棲艦が現れたと言う報告が複数件上がっている。

 

更に新たな艦娘の建造及び装備の開発が出来なくなってしまった。

 

この事が明らかになってからの世界各国の動きはどの国もほぼ同じで、現在世界中の海底に潜んでいる深海棲艦と未だに海洋を漂っている艦娘の争奪戦が行われている。

 

とある国では深海棲艦だけで編成された艦隊の存在が明らかになっている。

 

 

そして日本……

 

「提督が鎮守府に着任しましたよぉ~」

 

秘書艦北上の気の抜けた声が鎮守府のスピーカーを通じて鎮守府全体に響く……。

 

「北上さん……もう少し秘書艦としての自覚を持って……」

 

「はいはい~、艦隊が帰還したよ~」

 

提督のお説教を遮るように北上は艦隊の帰還を報告する。

 

「まったく……」

 

提督は半ば呆れたようにため息を吐いた。

 

「響……ヴェールヌイ提督、遠征艦隊無事帰還したにゃ、遠征は成功したにゃ!」

 

新たに提督に任命されたヴェールヌイは遠征艦隊旗艦、多摩の報告を聞きながら報告書に目を通す。

 

「……それで……あの……」

 

あらかた報告書を読み終えたヴェールヌイは期待と不安が混じりあった微妙な表情で多摩の顔を見る。

 

「……今回の報告は以上にゃ……ごめんにゃ……」

 

多摩はそれだけ言うと退室していった。

 

「……」

 

「提督ぅ~?」

 

秘書艦の北上はヴェールヌイの頭を軽く叩く。

 

「北上さん……」

 

北上は涙目のヴェールヌイに優しく抱きつく。

 

「きっとそのうち見つかるよ……駆逐……大潮と提督とレ級はあの爆発で南方の空に飛んでいったのを偶然その辺りを飛行していた彩雲が目撃してるんだしさ……それにさ、」

 

北上は1枚の紙切れを提督の机の引出しから取り出す。

 

「これがあるんだしさ……」

 

この紙切れは落ち込み、自らの死をも考えていたヴェールヌイが生きて提督になる事を決意させた手紙だった。

 

【鎮守府の皆さんお元気ですか?

 

大潮も提督もとても元気です!

 

新しく造った鎮守府の方も軌道にのって

 

少し自信がついたみたいです!!

 

落ち込むこともあるけれど……

 

私!この鎮守府と提督が大好きです!!】

 

「これを読むたびにあの男への殺意が……必ず!いつの日か……大潮をあの男の毒牙から連れ戻す!!」

 

ヴェールヌイの背中には滅の一文字が浮かんでいたとか……。

 

これより数年後……世界を巻き込む大戦の幕があける事など、誰一人として知るものはいなかった。

 

 

 

 

衝撃の第1章!!ここに完結!!

 

次回第2章も乞う御期待下さい!!!

 




次回から第2章となります。
次も100話いけたらいいな~
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