「司令官、現在交戦中の中立艦の一団ですが……」
「統率力も練度も無い中立艦隊相手に、随分手こずってるみたいだね?」
秘書艦の妙高の報告を遮るように質問してやる……妙高は困った顔で資料に目を通している。
私が
「ですが提督、舞鶴の艦隊が中立艦隊と共同戦線を張ってまして……」
「またか……」
最近私を悩ましているのが舞鶴鎮守府の奴等だ、中立艦を次々に保護して回り、私の邪魔ばかりする。
「相手の戦力はどの程度だい?」
大体は予想出来たが確実な情報が欲しい……。
「はい……旗艦は武蔵、他のメンバーもいつも通りですね」
「そうだろうね、他に戦力となる艦娘もいないだろうし……」
あのメンバー潰すのは容易な事ではない、そろそろ私が本気だと言うところを見せないといけないかな?
「旗艦の足柄に伝えろ、第2艦隊及び第3艦隊を増援に向かわせると……」
「はい、かしこまりました」
妙高は丁寧なお辞儀をすると提督室をあとにした。
「……今日であそことの縁も切らせて貰うよ?私の邪魔をしたことを……深海で後悔すると良い……」
「あ、提督?」
退室した妙高が直ぐ様戻ってくる。
「……どうかしたかい?」
「はい、実は先程佐世保鎮守府の使いの方が来まして……」
「……はぁ、懲りないね……アレも……」
佐世保の利根提督……BIGbossだったかな?アレは毎週の様に使いを寄越しては、和睦会議を開くなんて世迷い言を恥ずかしげもなく訴え続けている……。
「全く……世界に対抗するのはうちだけで充分なのに……」
今現在の戦力でも世界を相手取る事も可能だと自負している……だが、それだけじゃまだ足りないんだ……。
「使いの方が手紙を置いていきましたので、一応目を通してみては?」
それだけ言うと妙高は再び提督室を出ていった。
「…………まぁ、見てやっても構わないが……」
【おい!いい加減おぬしも意地を張るのはやめるのじゃ!世界に対抗するには我等が一丸とならんとだめなのじゃ!】
読んで損したな……。
【おっと、それとな、我輩の水偵が南方の海域で面白い物を発見したぞ!?写真を同封しておいたから見て見るのじゃ!それではの!】
面白い物?どうせ下らないものだろう……。
私は特に期待もせずに同封されていた一枚の写真を眺める……。
「っっっ!!!」
写真を見た瞬間私の中の何かが熱くなる!
「妙高!!妙高!!!」
私は普段出さない様な大声で叫んだ。
「て!提督!!!」
あわてて妙高がやって来た。
「すぐに佐世保に手紙をだせ!!」
「は!はいぃ!?」
妙高は何が何だか理解していない様子だ。
当然だろう、私自身もこの気持ちの高ぶりに混乱しているのだから……。
「あ、あの、手紙の内容はどう致しましょうか?」
「すぐに佐世保に向かうと……」
この時の私はこの後に起こる最悪の事態など想定出来る筈もなかった。
ルールはわからなかった