クーラーには気を付けろ!!
「おはよう!諸君!!我が刻輪台鎮守府の初めての朝だ!!」
俺は未だに布団にくるまっている我が鎮守府の主力艦娘である、千歳と狂犬曙ちゃんの布団を一気に剥ぎ取ってやる。
「うおっふつ!!」
思わず感嘆句が漏れる……。
狂犬曙ちゃんが、圧倒的破壊力を誇る軽空母の
「ふっ、起きている時は鬼神の如き狂暴性を発揮しているが、眠っている時はまるで天使の様な安らかな寝顔だ」
「あの……提督、おはようございます」
千歳は既に起きていた様だ、曙を起こさないように静かにしていたらしい……。
「……起きろー!!!曙ぉー!!朝だぞー!!」
俺はフライパンと手鍋で糞喧しい音をたててやる……曙の耳元でな!
「うるさーい!!!!」
丸太ん棒が俺の顔面を強打する!!
「提督さん!?提督さーん!!!」
俺の意識はそのまま遠退いていった……。
「………………」
「…………」
「……」
「うわぁ!!!丸太がぁ!!」
「提督さん!」
千歳の涙声で目を覚ました。
「千歳、今何時?」
「午後四時です。提督、夕方の作戦行動は、どうされますか?」
四時か……くそう!!
「よし!今日の作戦は……晩飯を作るから材料を集めよう!」
「千歳お姉様ぁ、私と一緒に釣りに行きましょう?」
「釣りかぁ、あんまり上手くないけど……行ってみましょうか?」
千歳は昨日と代わらない服装だが、狂犬曙ちゃんはなんか釣り人っぽい格好をしている。
こういう格好だけ本格的な奴ほど大したこと無いって言うが……また丸太ん棒で殴られるから黙っておこう
「ひでぶ!!!」
「こっち見んな!このミルワーム野郎!!」
丸太ん棒でなかったが釣竿で頬を思い切りはたかれてしまった!
地味に痛い……。
「よ、よし、俺は森でなんか食材を探してくるよ……」
くそう!本当は俺も二人と一緒に釣りしたいのに!下手をすれば海に投げ捨てられかねない……。
まぁいい、千歳は俺が好きだとはっきりと言ったんだ!いちゃつくチャンスはいくらでもあるさ!!
俺は今後のイチャコラっぷりを想像し、期待に股間を膨らませて森を悠々と突き進む。
ふふふ、鹿でも狩って俺の偉大さって奴をあの狂犬にも解らせてやらんとな?
「オラー!鹿でも豬でも出てこいや!」
俺は意気揚々と手鍋をぶん回す。
幾多もの戦場を生き抜いた歴戦の猛者である、この俺にとって野性動物の一匹や二匹、駆逐艦のパンツを脱がすよりも児戯に等しいぜ!!
「む!?」
近くの茂みから音がする。
「……早速俺に仕留めて貰いたいドMな食糧が現れたか?」
俺はその茂みに向かって手鍋を投げ付ける!!
「あうっ!!」
「おや?鹿にしては随分と可愛らしい声で鳴くじゃないか?誘ってんのかオメー?」
「ダメだよー!那珂ちゃんは皆のアイドルなんだからー!」
……那珂ちゃんと言う名前らしいが……。
「誰だい?出てきなさい!」
「えー?艦隊のアイドルの那珂ちゃんを知らないの?おっくれってるぅー!?」
ぐぬぬ、アイドルなのか?確かに俺はアイドルに興味は無いが……。
「良いから出て来て貰えないか?」
俺は努めて優しい口調で言った。
「も~仕方無いなぁー」
茂みから二人の少女が出てくる。
おおっ!?
ナンだかちんちくりんのお団子頭は、白とオレンジ色を基調としたドレスの様な服装の女の子と、以前出会った盲剣の川内さんと似ているノースリーブの服装だが、一見大人しそうであるが、芯の強い感じのする、奥さんにしたくなる魅力に満ちた女性だ。
「川内型二番艦神通です。宜しくお願いします」
「あらためて!艦隊のアイドル!那珂ちゃんだよー!よっろしくぅー!!」
那珂ちゃんはペロリと舌を出して挨拶して、あざと可愛いぜ!
この二人をスカウトして我が鎮守府の戦力を拡大してやるぜ!
待て次回!!
でもクーラー無いと熱い……。