無意識に解体してしまうのはデイリー任務の所為である。
ふっ、胸を触られただけで大泣きするなんて、意外と可愛いとこあるじゃないか?
曙の可愛いところを拝むために一々死にかけるのは、ハイリスクハイリターンだな……悪くは無いが、改装二となった大潮よりも小さなちっパイ……あのロリコンからすればご褒美なのかも知れんが……俺には良くわからんな……。
「提督!提督!!!」
千歳の涙声で目を覚ます。
「千歳……心配かけたな?」
俺は優しく千歳の頭を撫でようと手を伸ばす。
「千歳お姉様に触んなって言ってるのが解らないの?このど腐れピーマン野郎!!」
曙の丸太ん棒が俺の手の甲を打ち付ける。
「くっ!曙ぉ~?」
俺はニヤリと怪しい笑みを浮かべて曙を見つめる。
「な、何よ!こっち見んな!!」
「また平面おっぱいをモミモミされたいのかぁ?」
俺はニヤニヤしながら両手をわきわきさせる。
「はぁ?今度あんなことしたら気絶しても殴り続けるからね?」
……くっ……たかが駆逐艦の丸太ん棒ごとき、正直どうと言うことはないが、千歳を心配させるのは可哀想だから、これくらいで勘弁してやるか……。
「あのぉ?」
「え?」
俺の背後から聞き慣れないあやねるボイスが聞こえたきた。
「あっ、神通!?」
そこには気まずそうな神通とやる気無く鼻をほじる艦隊のアイドル那珂ちゃんがいた。
しっかり忘れていたぜ、我が鎮守府の新戦力を紹介するんだった。
「千歳、曙?この二人が我が鎮守府の新戦力、川内型軽巡の神通と那珂ちゃんだ!俺がスカウトしてきたんだぞ?」
俺は自慢気にドヤ顔をするが、誰一人俺の話を聞いてはいなかった。
「……」
「ん?」
何故か千歳は顔を背けている。
「あっれぇ?貴女は何処かで会ったかなぁ?」
那珂ちゃんは千歳の顔を覗き込んで自前のマイクを向ける。
「え?あぁ、多分何処かの遠征中にライブか何かで会ったかも……知れない……かな」
千歳は何やら歯切れの悪い答えだった。
「……」
神通はじーっと、千歳を見詰めるがすぐに納得したように、一人で頷いている。
「え~?那珂ちゃんはファンの皆の顔は忘れないんだけどなぁ~?」
「まぁまぁ、多分この人は那珂ちゃんのファンじゃ無いのよ……恐らく佐世保の辺りにでも遠征で来たのでしょう」
神通は那珂ちゃんの肩を掴んで引き寄せる。
「あ~!それなら何処かで会ってるかもねぇ~、那珂ちゃんスマイル!!」
ぐぬぬぬ、解体ではなくぶん殴りたくなる様な、きゃるるーん!と言う効果音がなりそうな笑顔を見せる那珂ちゃん……。
俺が女の子を殴りたいと思うとは、これはある意味異端者と言えるだろう。
「そ、そうですね?佐世保にも何度か行ってますから、恐らくそこで見かけたのかも……ですね」
千歳が何故彼女等が、佐世保から来たか知っていたのかは良く解らないが、明らかに動揺してるっぽいしここは大人の対応だ。
「そんな事より、神通さんと千歳はまだ未貫通のおぼこちゃんかな?」
どうだ!?このアダルトでユニークなジョークは?アメリカヤンキーもビックリの、ウィットに富んだギャグのセンスだろ?
「……」
神通は鬼のような形相で俺を睨み付けている。
「提督さんの為にずっと守ってきましたから……」
千歳は顔を真っ赤にして両手で顔を覆ってしまった。
ふっ、可愛い奴だ。
「そんな事言ってぇ~、提督の単装砲だって無駄射ちしかしてないんだよねー?よっろしくぅー!!」
最近のアイドルという人種は下ネタも難なくこなして来るのか?
一応断っておくが、俺は断じて無駄射ちなどしてはいないぞ、いざ本番と言う時のために常日頃から練習を欠かさないだけの事だ。
怠惰を求めて勤勉に行き着く……か……。
「どどどどどっ!童貞ちゃうわ!!!」
「艦隊のアイドルぅ!那珂ちゃんだよー!よっろしくぅー!!」
「姉の神通です、佐世保鎮守府を抜けて来た身の私達を匿って頂いたこと、感謝しております」
二人の自己紹介も終わり、今宵は刻輪台鎮守府の復活記念の宴が盛大に執り行われたのだった。
待て次回!!
イベントは3面でギブアップ、あとは1面でニムさんを手に入れるまで頑張ります。