危険な提督と娘達   作:片栗虎

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本日三話目になります。


精密検査 千歳編

私は検査室の机に項垂れている……。

 

ヴェールヌイ秘書艦の命により、この刻輪台鎮守府にやって来て数日で運良く刻輪台の提督と出会うことが出来、1週間で精密検査をする所までトントン拍子で来れたのは良かったけど……。

 

「提督?いい加減に社会科の窓口から……出すのやめてください」

 

「え?精密検査をするんだろ?俺に構わずやってくれ」

 

さっき服を着るように言ったのに、今度は小窓から機銃をそびえ立たせている……。

 

はぁ、出会ってすぐにかなりヤバイのは分かっていたけど、近頃ますます馬脚をあらわして来ている……。

 

多分女の子に好きと言われた経験が無いのか、恐ろしく少ないかのどちらかだと思うけど……。

 

確かケッコンはしてるって話だけど、政略ケッコンかしら?

 

私はイマイチこの男の事が掴めていない、今解るのはこの男は女の前で全裸になることも、アレを出してガチガチに固くすることも、全く気にしない男と言うどうでも良い情報だけ。

 

「て、提督?そろそろ始めたいのでそれ……しまって下さい」

 

私はなるべく見ないようにして、提督のあれを指差す。

 

「え?これからメチャクチャセックスするんじゃないの?」

 

「……」

 

呆れると何も話したくなくなると言うけど、まさに開いた口が塞がらない状態って奴ね?

 

「私、精密検査って……言いました」

 

提督は何故か驚愕の表情を浮かべて、一気にズボンのチャックを引き上げている。

 

「なんだ、本当に精密検査だったのか……はぁ」

 

何だか良くわからないけれど、溜め息をつかれてしまった。

 

こっちの方が精神的にダメージが大きいわよ~……。

 

「さぁ、先ずは乳首の感度を確めてくれたまえ?」

 

……。

 

提督の行動は私の理解のはるか水平線の向こう側へと行ってしまっているのか、いきなり自らのシャツをたくしあげて、私に向かって平らな胸を見せ付けてくる。

 

「……」

 

私は構わず提督の首筋に強力な麻酔薬を注射した。

 

「うおふぅ……zzzzz」

 

提督は可愛らしい寝息をたてて眠りについた。

 

「眠ってるうちに終わらせてあげますから」

 

私は佐世保から持ってきたなんか凄い機械を巧みに操り、提督の身体を調べていく。

 

「頭……異常なし……とは言いたくないけど、まぁ異常は見られないわね」

 

もっと大規模な機械で検査したらなにかしらの脳の異常は見つかりそうだけど……。

 

「両手足も、異常なしっと」

 

それにしても……秘書艦代理の神通さんと妹の那珂ちゃんが来るなんて、佐世保に忍び込んだ舞鶴の間諜って話だけど、私の正体には気付いているのかしら?

 

まぁ、精密検査さえ終わっちゃえばどうでも良い事だけど……。

 

「内蔵系統にも異常なしか……」

 

あの曙ちゃんは正体が解らないけど、あの子のお陰で助かってるし、この発情提督を抑えてくれるのは本当に助かってるわ。

 

提督の話だと変な男から譲り受けたって事みたいだけど……。

 

「……皮膚にも異常なし?本当に秘書艦が言ったようにこの男に深海棲艦の源の影響が出ているのかしら?」

 

そして私はとんでもない事実に気が付いてしまった。

 

「あと調べてないのは……あそこだけ……」

 

そう、この男を語る上で、欠かすことの出来ないであろう部位……生殖器である。

 

此処を入念に調べる!?嘘でしょ?私まだ未経験だし、ケッコン前に殿方の生殖器なんて、見るだけでも恥ずかしいのに!入念に……しら……べる?

 

「い……いやぁ……それだけは、流石に……」

 

突然機械からけたたましい音が発される。

 

「い、異常……あり?」

 

私の理解の先を行っていたこの男であるが、嫌なところだけは私の予想の範疇であった。

 

「もう、お嫁に行けない……かも?」

 

私は大粒の涙を滝のように流しながら、男の秘密の園に土足で上がり込むのであった。

 

私、この任務が終わったら……千代田とケッコンするんだ!

 

私の精神が汚染されて無ければ……。

 

 

「………………」

 

「…………」

 

「……」

 

男の身体自体、じっくり見たことが無かった私には男性器を見るだけでもかなりの心の準備と覚悟が必要だったが……さらにそれに触れなければならないこの状況、検査が終わる頃には、私の心に大きなトラウマが生まれてしまった……。

 

次第に固さを増していく男性器、更に触れて調べていると……。

 

「うぇ……」

 

おぞまし過ぎて思い出したくもない……。

 

私は吐き気を覚えつつ、提督のズボンを履かせる。

 

「……お?千歳?」

 

提督が目を覚ました様だ。

 

「検査……終わりましたよ、提督……」

 

「随分とやつれたな?大丈夫か?」

 

貴方の所為です!!!

 

私は心の声で叫んだ。

 

「……?」

 

「だ、大丈夫……少し休めば……何とか……」

 

私はふらふらと立ち上がり、自室へ向かった。

 

「おーい!なんか凄いすっきりしてるんだがー?おーい?」

 

私は提督を無視して自室のベッドに飛び込んだ。

 

「あ!千歳お姉様ぁー!!」

 

あぁ、曙ちゃん?

 

「なんか、疲れてるみたいですね?ゆっくり休んで下さいね?」

 

良い匂いがする……。

 

私は曙ちゃんの膝枕で眠りに着いた。

 

男よりも可愛い女の子の方が良いな……。

 

私がレズに目覚めた瞬間であった。

 

待て次回!!




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