危険な提督と娘達   作:片栗虎

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ふう資源45000は突破した、あとバケツが20位たまったら、ボーキを30000だ……。


刻輪台鎮守府 強襲編 珍客

「………………」

 

あまりの衝撃に俺は言葉を失っていた。

 

「終わったみたいだね……」

 

神通……千歳……曙さん……。

 

俺はショックのあまり人目もはばからず失禁してしまった。

 

畜生!ちくしょう!!ちくしょうがぁぁぁ!!!

 

「うおおぉぉぉおおぉぉぉっっ!!!」

 

「ちょっ!?」

 

いきなり奇声を上げた俺を見て、ヴェールヌイの奴は驚きを隠せない様だ……。

 

よし!!このまま奇声を上げつつ此処から逃げ出そう!

 

「ひぃいぃぃぃやぁぁぁぁっはぁぁ!!!」

 

「そんな馬鹿な!!!」

 

物凄い青ざめた顔をしたヴェールヌイは、なかなかの勢いで俺を突き飛ばした。

 

「ぐおっ!」

 

俺は吹っ飛び、背中をタンスにしたたか打ち付けてしまった。

 

「な、何故ここに来たんだ!!」

 

ヴェールヌイはと言うと、画面に対して大声で叫んでいた。

 

「くそっ!!間に合ってくれっ!!」

 

「ぎゃんっ!!」

 

ヴェールヌイはひどく焦っている様子で、俺の頭を踏みつけた事にすら気が付かずに、執務室を全力の駆け足で出ていってしまった。

 

「……うぐぐ……一体何が起きたと言うのだ?」

 

俺は痛む額を擦りながら立ち上がり、画面を凝視した。

 

「お?あれは確か……」

 

 

 

ここからTPS(Third Person Shooting)へと移行します。

 

 

刻輪台鎮守府正門前……血と硝煙の薫り漂うこの戦場に、新たな戦士が(いざな)われたのだった。

 

「此処が刻輪台鎮守府か?以前演習に来たときより随分と小さく、寂れておるのう?」

 

「いやいやいや、利根さんが此処に来たのは鎮守府が消滅する前でしょ?」

 

このかしましい笑い声は、血で血を洗う戦場にあって、異質な存在でしかない……。

 

満身創痍ながらも戦場と言う空気に当てられ、充実感にひたっていた一匹の獣にとって、それはただの雑音であると黙殺するには、あまりにも耳障りな騒音でしかなかった。

 

「何処の何方か存じあげませんが、今すぐこの場から消えるのであれば良し……」

 

「ほほぅ?出会ったばかりでいきなり消えろじゃと?近頃の艦娘は礼儀をしらぬのう?川内?」

「ふふふ、私も貴女が何者なのかはどうでもいいけど、この盲剣の川内に対して、闇が支配するこの夜に喧嘩を売るなんて、少々傾寄(かぶき)過ぎじゃないかい?」

 

「あら?暗くて良く見えませんけど、貴女の艤装……先程遊んで差し上げた秘書艦さんと似てますね?」

 

妙高は今目の前にいる相手が誰なのか、既に把握しており敢えて挑発した。

 

「……へぇ、神通と……ねぇ?」

 

川内は異常聴力によって、この場で発せられている全ての音や振動をとらえていた。

 

「成る程……さっきから血の流れる音や苦しそうな呻き声がしているのは、あんたの仕業ってわけだね?大湊警備府の妙高!」

 

「なんと!おぬしが妙高か!!何故こんなところ(戦場)に!?」

 

利根はヴェールヌイから、妙高の偽の情報を伝えられていた為に戦場に現れる事は無いと思っていた。

 

「利根さんは知らなかったみたいだけど、私にとってはこの妙高って人は、憧れであり越えるべき目標なんだ」

 

妙高の強さに憧れ、今まで自己の鍛練を怠らなかった川内、その川内にとってこの状況はまさに夢にまで見た状況であった。

 

「それに……うちの神通と那珂が随分と遊んで貰ったみたいだし……大怪我をしてるみたいだけど、この場は容赦なく……死んでもらうよ?」

 

川内は琉球王家に伝わる秘術、ティンぺーとローチンを構える。

 

「せ、川内!我輩も加勢するぞ!」

 

利根は自慢のフェイファー・ツェリザカ二丁持ちを、妙高がいると思われる場所に向ける。

 

「この暗闇じゃあ利根さんの攻撃は当たらない……ここは私に任せてよ」

 

「い、いやしかし……それは相手も同じじゃろう?」

 

「……だからこそ、ここは私に任せて欲しい」

 

この場の音をすべて把握している川内の表情は、自信に満ちている。

 

「……う~ん、まぁ良いか……では我輩は怪我をしている者達を鎮守府に運び込むとしよう」

 

もともと刻輪台鎮守府に居ると言う、神通と那珂を説得に来ただけだった利根はあまり弾薬を持ってきていなかったので、川内の言葉を信じてこの場を川内に任せることにした。

 

「……悪いね利根さん、こんな機会はこの先無いと思うから……」

 

そう言うと川内は意識を集中し、妙高の動向に探りをいれる。(索敵を開始する)

 

「……!?」

 

索敵を始めたその瞬間、川内は驚愕した。

 

「そんな……馬鹿な……何も聞こえない!?」

 

川内の異常聴力によって、先程まで呼吸音や心臓の鼓動など、有りとあらゆる妙高の情報が音となって聞こえていたはずだった。

 

「そんな事って……いくら気配を消すことが出来るとは言え、心音や呼吸を止めるなんて……事……あっ」

 

その時川内は、自らの異変に気が付いた。

 

「な……なんなの?き……聞こえない!何も聞こえないよ!?」

 

「ごめんなさいね?貴女と真面目に戦うほど、私の体力も残っていないの……」

 

そう言うと川内の背後に立つ妙高は、川内の左耳に深々と突き刺さる左手中指を引き抜く。

 

川内の右耳には木の枝が突き刺さっている……。

 

「視力と聴力を失った貴女は、もう戦うことは出来ない、命をとる必要もないわね」

 

妙高は狼狽する川内を尻目に次なる標的、決死の救護活動をしている一人の航空巡洋艦へとゆっくりと近付くのであった。

 

「い、嫌だ!神通っ!那珂っ!!利根さん!!何処に居るんだよー…………」

 

川内の悲痛の叫びは自身が愛した、夜の闇に木霊するのであった。

 

待て次回!!

 




最強の生存重巡はやはり強いぜ、カカオさんの登場予定は今のところありません。
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