危険な提督と娘達   作:片栗虎

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秋イベントは秋刀魚24匹ゲットして終わりを告げました。

残った資源は60000位バケツは殆ど減らなかったぜ!

冬イベントはall80000でバケツ1000で挑む予定です。

執筆の方にも時間が取れそうです。


刻輪台鎮守府 強襲編 最強の正拳

妙高は自らの額に手を当てる。

 

「まさか本当にコレが役に立つなんて……鋼鉄艦水鬼が装備していたバルジ、噂以上の頑強さですね」

 

妙高の額には鉢金と書かれた額当てが巻かれていた。

 

「成る程、利根さんの重巡の領域を越えた砲撃を受け止めたのも頷ける」

 

どうやら鋼鉄艦水鬼のバルジは生半可な装甲ではないらしい。

 

「そうですね、確かにこれは頑強ですが……」

 

妙高は鉢金をはずして地面に落とした。

 

重量感漂う振動と音が響く……。

 

「多少重量がありすぎるのが珠に傷ですがね」

 

「なっ!?」

 

ヴェールヌイは無造作に放られた鉢金を見て驚愕した。

 

鉢金は地面にめり込み殆ど地面に埋まってしまっていた。

 

「こんなモノを着けて戦っていたのか!?」

 

王道の強化パターンを発動した妙高の動きは、やはり王道の通り目にもとまらぬハイスピードになった。

 

「確かに速いね?」

 

しかしこの強化を前にしてヴェールヌイは冷静だった。

 

「高速戦艦どころか、島風以上の速力だと思うよ」

 

妙高はヴェールヌイの言葉には耳を貸さず、ヴェールヌイの背後から、延髄に対して手刀を叩き込もうとした。

 

「延髄!!頂きぃ!!!」

 

「いくら早くても……攻撃するときは無防備なんだ!ウラー!!」

 

ヴェールヌイは振り返り様に正拳を打ち込む!!!

 

その拳は人間が産まれたときに形作るといわれる、菩薩の様な形をしていた。

 

「ぐぉっふぅっっ!!」

 

妙高の手刀がヴェールヌイの首に届く寸前で、ヴェールヌイの菩薩の拳が妙高の心臓の辺りに深々と突き刺さる!!!

 

「あ!あれはっっ!」

 

利根が体を起こして声を上げる!!

 

「知っているのか?利根提督?」

 

いてもたってもいられなかった、刻輪台鎮守府の提督が姿を現した。

 

「うむ、相手の心臓に衝撃を与え、相手の意識を数秒間奪う幻のブロー……Heartbreakshot(ハートブレイクショット)じゃ!!」

 

「今、あやつの意識は奪われておる!!返しの左は無条件に当たるわい!!!」

 

利根と刻輪台鎮守府の提督は興奮して叫んだ!!

 

「イッケェー!!!!ヴェールヌイィィ!!!」

 

「ダー!!!!!」

 

二人の叫びと共にヴェールヌイのとどめの左フックが妙高のこめかみを捉える!!!

 

鈍い音がリングに響き渡る……。

 

会場を見守る誰もがヴェールヌイの勝利を信じて疑わなかった。

 

「げぇ!?」

 

しかし、利根の前に写る光景はその全ての幻想を打ち壊すものとなった。

 

「惜しかったですね?ヴェールヌイさん?」

 

ヴェールヌイの必殺の左フックは虚しく空を切り、その代わりに妙高の左脚のつま先が、ヴェールヌイの鳩尾に打ち込まれていた。

 

「ば!馬鹿な!?確かにヴェルのHeartbreakshot(ハートブレイクショット)は妙高の心臓(Heart)に命中したはず……なぜあやつの意識があるのじゃ!?」

 

自信満々で解説していた利根であったが、一つだけ見逃している事があった。

 

「ハートブレイクショット……確かに恐ろしい技ですが、私の心臓は普通の人より左側にあるんです……」

 

特異体質をもつ艦娘、妙高の誕生の瞬間であった。

 

「ぐぬぬ、特異体質を持っておったとは……じゃが!その事を言ってしまったのが運の尽きじゃ!ヴェールヌイよ!次こそは決めるのじゃ!」

 

「……」

 

利根の都合のよすぎるアドバイスであったが、ヴェールヌイの耳には届いてはいなかった。

 

「ソーラープレキサスブロー、様は鳩尾への打撃ですが、私クラスの艦娘の本気の一撃を鳩尾に浴びたのですから、当然呼吸困難で気絶しているでしょう」

 

妙高の言った通り、ヴェールヌイは気を失っていた。

 

「貴女の菩薩の拳、あれには参りましたよ……あれだけ威を消した攻撃では避けようがありませんから……今回はたまたま私の運が良かっただけでした……まぁ、次回は無いのですがね?」

 

妙高は気絶しているヴェールヌイの首に手をまわす。

 

「私がこの手に力を入れれば……終わりです」

 

事実、片腕とは言え妙高程のパワーであれば、ヴェールヌイのか細い首をへし折るなど、造作も無いことであった。

 

しかし、妙高もヴェールヌイとは浅からぬ仲であり、ほんの一瞬、躊躇いなのか余韻なのかは解らないが、確かに一瞬妙高の手が止まった。

 

「やらせないよ!!妙高!!」

 

その声と同時に砲弾が妙高に向かって飛んできた!?

 

「だれ!?まだ戦う力のある人がいると言うの?」

 

妙高は頭部に正確に飛んでくる砲弾を横に跳んで避けるが、ヴェールヌイの首を掴んでいた手を離してしまった。

 

「妙高……どうしてこんなことを、貴女は戦闘狂の妹達の為に鎮守府を立ち上げたはず……貴女が前線でしかもヴェールヌイを殺そうとするなんて……」

 

「「この声は……」」

 

刻輪台鎮守府の提督と妙高が同時に呟く……。

 

二人の予想は当たっていた。

 

月明かりがその人物の顔を照らし映す。

 

「響っっ!!?」

 

「ヴェールヌイ提督さん……」

その人物は、大湊鎮守府の提督であるヴェールヌイ(元刻輪台鎮守府)であった。

 

「貴女は確か大潮と一緒に大湊鎮守府へ向かっていると報告がありましたが?」

 

「そうだね?確かにわたしと大潮は大湊鎮守府へヴェールヌイ(佐世保鎮守府)を止めに行く予定だった」

 

「どーん!!!」

 

ヴェールヌイ(大湊鎮守府)の背後から騒がしく現れたのは、大潮であった。

 

「とぉーっても大きな戦艦さんから、司令官さんが此処に流されていったと教えてもらいました!!」

 

「……大潮がどおしても此処に行きたいと言うから、仕方なく来てみたら……まさかヴェールヌイ(佐世保鎮守府)もいるなんてね?手間が省けたよ……」

 

「大きな戦艦……あぁ、あの人ですか……1度だけ会ったことがありましたね……あの人とも……戦ってみたかったで……す……ね……」

 

妙高は突然糸が切れた操り人形の様にその場に崩れ落ちた。

 

「妙高!?凄い傷じゃないか!?」

 

「響……いや、ヴェールヌイか?久しぶりだな?」

 

漁夫の利を手に入れた提督にこの後!!最悪の出来事がぁぁあぁ!?

 

待て次回!!




最近気付いたのですが、バトル系を書くのが好きな筈なのに、バトル系がうまく書けない!?日常の方が筆が進むのは何故だろう?

そろそろ第2章も終盤となります。

今後も宜しくお願い致します。
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