レベリングをする暇が無いぜ!冬のイベントに間に合うのか!?
それから、負傷者を各鎮守府へ輸送したり、この刻輪台鎮守府を再建させて総司令部にする事などが決まったらしい。
そして俺はと言うと……。
「事情の方はよく分からないけれど、貴方も可哀想な男ね?」
「こら足柄!見張りである私達が話し掛けたりするな!コイツは猛毒を吐く猛獣だと思え!」
大湊から俺を見張るためにわざわざやって来た、あの妙高の妹、那智さんと足柄さん……。
俺とこの2人の間には、憎い
「それにしても……まさかあの妙高姉さんが再起不能にまで追い込まれるなんてね?」
「そうだな、私は昔からずっと妙高姉さんを見てきたが、姫や水鬼ですら単体では相手にもならなかった、あの妙高姉さんがまさかこんな軟弱そうな優男に敗れるとは……戦場というのは時として、私達の想像を越える得体の知れない
成程、どうやら事情を知っている一部の艦娘以外は妙高さんをオシャカにしたのが俺だと言うことになっているらしい、国ぐるみで俺を消そうとしていると言うことか……コンチクショウ!!
こんな所はさっさと逃げ出してしまいたいが、妙高さんの妹にして、今や大湊最強の2人を掻い潜りこの牢屋から脱出するなど、ミジンコが鯨に喧嘩を売るが如き所業……。
俺は必ず訪れる機会を、座して待つことにした。
全人類の救世主であるこの俺が、こんな所で
「可哀想な男だけど、今日でこの顔も見納めになるのよね?」
「あぁ、物凄いスムーズに軍法会議が進んでな、明日の早朝に斬首刑が決行されるらしいぞ?」
……大丈夫……提督は大丈夫だから……。
足柄「今夜は徹夜かしら?お肌に良くないのよねぇ?」
ほほぅ?コイツは隙がありそうな気がするぞ?
「その心配はないぞ?1時間ごとに2人1組で見張りを交代するらしい、お?丁度交代が来たようだな」
「ご苦労さん、ここからは我々が代わろう」
「……」
見張りの交代としてやって来たのは、元刻輪台鎮守府所属の武蔵と加賀さんであった。
「あぁ、すまないな、よろしく頼む」
「貴女達……分かっているとは思うけど、かつての上司だったこの男を逃がそうなんて」
「それは無い、そもそも元刻輪台鎮守府でコイツを助けたい等と考える者は皆無だろう」
武蔵がその
「そうね、明日と言わずこの場で処刑しても良いくらい」
加賀さんが物騒な事を平然とした表情で言った。
「それもそうね?それじゃあ頼んだわ」
那智と足柄は疑うこと無くその場を跡にした。
「久し振り……だな?二人共……」
「……」
「……」
2人は冷徹な瞳で俺を見下げている。
「なぁ加賀?少しばかり独り言しても良いか?」
「……構わないけれど?」
「先程間諜から情報が入ってな、佐世保鎮守府で元刻輪台鎮守府の龍田らしき人物が目撃されたらしい……」
何だか棒読みっぽい語り口調で武蔵の独り言は続く。
「その龍田何だが、佐世保鎮守府の明石と一緒に何やら大規模な機械を開発しようとしていたとか?」
「そう……何を作っているのかしら?」
「……提督は何か知らないか?」
龍田と明石?
「いや、知らんぞ?」
「……」
「……」
居心地の悪い沈黙が続く……。
「提督はたしか昨日龍田がどうとか言っていなかったか?」
なんと!武蔵の奴聞いていないフリをしてしっかり俺の話を聞いていてくれたのか?嬉しいぜ!
それならばこちらも正直に話さねばなるまい?
「いや、実は助けて貰いたくて、適当に言ってみただけなんだ……助けて……死にたくない」
俺の正直な気持ちを打ち明けて、武蔵達の心を鷲掴みにした筈だ……さぁ!この牢屋からこの俺を解放しろ!!
「……あっそう……」
「……」
その後1時間ごとに現れる艦娘に、命乞いをしたのだが馬耳東風が如く受け流されてしまった。
そして、死刑執行の時がやって来た。
「立て!時間だ……」
最後に俺のもとへやって来た艦娘は、漆黒のフードをすっぽりと被っている為その素顔は確認出来なかった。
死刑執行人の装束だろうか?
俺はその艦娘に引きずられる形でどこかに移動した。
「此処ダ……入レ……」
「ぐふっ!もう、やめ……!」
俺はケツを思いっきり強打され、真っ暗な部屋に放り込まれた。
灯り所か、窓一つ無い深淵の様な闇!闇!闇!!
「くそぅ……最後に、大潮の顔……見たかった……」
俺は辞世の句の様な事を口走る。
目前に近付く確実な死……。
その間際に来てもなお、エロい事しか考えられない自分が誇らしく、生命の危機を察した俺の【マイサン】も微かに膨張を始める。
「うおっ!?」
俺が最後に1発かまそうかと下半身を露出した瞬間の事であった。
部屋全体が大きく揺れ動き、大きなモーター音が鼓膜を揺るがす。
「これは……船か?」
「司令官さん!!」
「うひっ!?」
いきなり耳元で大音量の元気な声が響く……。
「お、大潮?」
俺にはその声の主が誰なのかすぐに分かり、今の状況も瞬時に理解することが出来た。
「するとさっきの黒いフードはレ級か?」
「キヅクノ遅スギダヨ」
パチンという音とともに部屋の灯が点る。
「大潮!レ級!!……」
そこまで長い間離れていたわけでは無いはずなのだが、2人の顔を見た瞬間俺の眼から熱い液体がドバドバと溢れていた。
「し、司令官さん!!」
「……ワタシは別二、オ前ガドウナロウガ構ワナイ、深海棲艦トシテノ本能ト、大潮ノ頼ミダカラ助ケタマデダ」
「俺にも帰る場所があるんだ……こんなに嬉しい事はない……」
「司令官さん!帰りましょう!私達の家に!!」
俺と大潮は熱い抱擁を交わした。
大潮の背後から物凄い殺気と共に
待て次回!!
今後の展開が予想も出来ません