日本本土へ向けて出航した我等、無敵の深海艦隊の旅路は軽やかであった。
途中チンケな艦載機見たいなやつが飛んできたが、俺のひと睨みで退却していきやがった。
「提督!このまま行くと刻輪台鎮守府の領海内に突入します!!」
焦りながら報告するチ級、ふっまだ慌てる様な時間では無い!
「構わん!このまま進軍しろ!」
「て、提督!?勝算は有るのですか?」
ル級が不安そうな顔を見せる、ふっ……相変わらず可愛い顔してやがる、俺の逸物が健在だったら真っ先に襲ってる所だ。
「勝算?何をつまらんことを言っているのかね?我等は無敵の深海艦隊だぞ?何を恐れる必要があるのだ?」
「て、提督……感動しました!よーし!!全軍に告ぐ!このまま航路を変えずに進軍!!弱腰ぞろいの刻輪台鎮守府など!一揉みにしてしまえ!!」
「「「「「「「「「おおぉーー!お前こそ真の三國無双よぉー!!」」」」」」」」」
「ふっ、頼もしい奴等よ」
「あ、あの……提督?」
高速戦艦のタ級ちゃんが頬を赤らめながら傍にやって来た。
「どうして?タ級?不安なのか?」
俺はそっとタ級の肩を抱いて耳元で囁いた。
「大丈夫だ、この戦いで永かった我々の歴史に新たなページが加わるのだ!」
「はい!提督!あの……もしこの戦いで勝利したら、私と……結婚(本気)……して下さい!!」
フォォオォー!!!待ってましたぜこの展開!!
「あぁ、アッチは機能しないけど、お前を満足させられるだけの技量は持ち合わせてるつもりだ」
「提督……嬉しい!!」
「おいおい、皆が見てるぞ?」
タ級め、人目もはばからず抱き着いて来やがる……。
「さあ!皆!深海棲艦の量産の暁には!艦娘など蹴散らしてくれるぞ!!」
「提督!奴等が見えて来ましたぜ!」
イ級が言った、それはイ級の最後の言葉となった。
物凄い爆音と爆煙のなかでイ級は轟沈したのだ。
一瞬俺は何が起きたのか分からなかった。
「提督!!敵の艦攻機です!!」
リ級が早口で報告する。
「な、何だと?気付かれていたのか?」
そんな馬鹿な……敵艦は何処にも居なかったはず……。
「提督!もしや先程すぐに退却した航空機は……」
俺は頭を抱えた。
そう、あの艦載機こそ、我に追いつく艦載機なし……
「彩雲か……」
「不味いぞ!すぐに反転!退却だ!!あの鎮守府に艦載機登載数最大の艦娘、加賀いる!!」
そう、全て思い出した。
俺は武蔵の砲撃を頭に受けて即死した。
しかし、深海棲艦の核のおかげで再び深海提督として蘇ったのだった。
俺が着任してまずやる事……それは戦力の増強でもなく、深海棲艦とイチャつくことでもない、ましてや刻輪台鎮守府に攻め込むなんてもってのほかだったのだ。
「皆!逃げてくれ!俺が時間を稼ぐ!!」
「そんな……提督も一緒に……」
タ級が涙ながらに訴える、少しだけ心が動いたがこの局面まで来て、俺は選択を違えたりはしない!!
「すまない、タ級……もしまた会うことが会ったら……その時は玩具で良いから入れさせてほしい」
「え?よく分かりませんがそれで提督が生き延びてくれるなら……了解しました!」
グットラック……。
俺は誰にも聞こえないような声で呟いた。
艦載機が容赦無く発艦される。
逃げ遅れ駆逐艦や軽巡がゴミのように消し炭にされて行く。
「加賀さん!見ているのだろう!?俺はここだ!もう抵抗はしないから攻撃は辞めてもらいたい!!」
俺は力の限り叫んだ!
「そう、覚悟が有るのならそれでいいわ……」
加賀さんが警戒心を剥き出しで現れた。
「ふっ、こうやって敵対するのは一体何度目かな?」
「さぁ、そもそもの原因は提……ゴミである貴方なのだけど?」
「違いないな……はは」
さぁーて、ジャンプの主役っぽくなって来やがったな?一体全体どうなる事やら……
待て次回!!!
この展開!一体誰が予想する!?