危険な提督と娘達   作:片栗虎

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奇跡の3本目、別作品と合わせると4本目の投稿である。



新たな真相?

刻輪台鎮守府に投降した俺には、まさに地獄と言っても遜色はない待遇が待っていた。

 

数度に渡り殺されその度に再生する俺は、ありとあらゆる苦痛を10000回繰り返されてると言う、鬼畜の所業であった。

 

「……本当に、ゴキブリ以上のしぶとさね?」

 

加賀さんの、厚底度で今は亡き俺のマイサンがあった場所を踏みつけている。

 

下からの眺め(パン!ツー丸見え)はなかなかであるが、ここは黙っておこう……。

 

「ふっ、俺を殺した所で……第二第三の俺が……お前達の前に立ちはだかるであろう!!うごご!!」

 

加賀さんのトーキックが俺の顎を撃ち抜く!!

 

「余裕ありますね?なんなら前に逃げた貴方のお仲間……見つけ出して轟沈処分して上げても良いんですよ?」

 

加賀はわざとらしくにやけて見せるが、演技が大根役者なのでまるで凄みが感じない……と言うよりも

 

「大丈夫だ、加賀さんはとんでもない事を真顔でやるが、俺に危害が及ぶ事以外の約束は守る、そうだろ?」

 

「……ふん、それは貴方次第ですよ?」

 

加賀は照れ隠しなのか、急いで部屋を出ていってしまった。

 

「ふふ、加賀さんがアソコまで感情を出すのは私か貴方の事位ですよ?」

 

赤城が笑いながら言った。

 

「ふっ、元提督よ?改めて聞くぞ?」

 

「……あぁ、武蔵か……1回で良いからそのおっぱいで挟み殺してくれないか?」

 

あまり似合わない提督用の軍服を着た武蔵は、何とも窮屈そうにしていた。

 

「それはごめん被ると言っただろう?それよりいつもの話をしてくれ」

 

「……はぁ、しかたねえな」

 

俺は殺されて再生する度に同じ事を聞いてくる。

 

「なぁ?これに一体何の意味があるんだ?」

 

「貴様が知る必要は無い事だ、さっさといえ!」

 

「へぇーぃ、俺が目覚めたのはヲ級の言うことが正しければ殺されてから2週間後程だ……」

 

「そうか……すまないな?」

 

このやり取りも毎回行われている。

 

しかし、いつものやり取りも今日だけは違ったようだ。

 

「武蔵さん、やはりこれは……」

 

訳ありそうに呟く赤城。

 

「あぁ、やはり間違いない様だな?」

 

空気がいつもと違った。

 

「元提督さん?質問です、貴方は龍田と言う軽巡洋艦を知っていますか?」

 

龍田……聞いたことある……気はするが……。

 

「その龍田がどうかしたのか?」

 

思わず肉焼き骨焦がす焼けた鎖で、亀甲縛りされている事も忘れて赤城に近付こうとした。

 

「あひゃっ!ちょっとぉ……驚かさないでくださいよぉ?危ないですよ!慢心しては駄目です!」

 

「いやはや、スマンスマンコレでも周りには気を配っているから問題は無いぞ?」

 

「全く、深海提督になっても変わらんとは、ある意味では才能があるのかも知れんな?」

 

何の才能なのかは敢えて聞かないで置こう。

 

「それより、龍田の方はどうなんだ?」

 

「あぁ、実はな元々この鎮守府にあった原子力発電設備が暴走して、此処は前に1度消滅しているのは知っているな?」

 

……そう言えば此処に来た時は瓦礫の山だったな……。

 

「あぁ、瓦礫は俺と千歳が手分けして撤去したがな?」

 

「あぁ、それは千歳から聞いているぞ?それでだ、実は原子炉の近辺を彷徨いている龍田が監視カメラに映られていてな、恐らく原子炉の暴走は龍田の仕業だ」

 

断定する以上確かな証拠でも出たのだろう、正直不幸中の幸いかこの爆発による死傷者は先代の提督だけだと聞いたし、俺としてはどうでも良いんだが……。

 

「そして以前元提督が話した龍田が深海棲艦について研究したいと言っていた事、前にお前は口からデマカセと言っていたが、当時執務室に入り浸っていた大潮が龍田とお前の会話を聞いているんだ!」

 

成程、確かにあのときは助かりたいと言う一心で言ってみたが、アレは俺の記憶の何処かにあったのかも知れない……。

 

「つまり今回の騒動は俺だけが引き起こしたものでは無いと言うことか?」

 

「うーむ、それはまだわからないが……監視カメラには佐世保鎮守府の明石も写っていてな?利根の話によるとあの明石は常識では考えられない様な発明をするらしい」

 

「しかも、お前が復活する一週間前から深海棲艦は暴れだしている……」

 

「つまり、推測の域は出ないものの龍田が深海棲艦の暴走に加担している可能性が高いと言うことなのか?」

 

頭の回転が遅い武蔵にもわかり易く聞いてみる。

 

「あぁ、我々は8割がた龍田が原因だと思っている」

 

「武蔵よ?しかし俺とて深海棲艦を率いて攻めて来たわけだが?」

 

「彩雲の存在にも気が付かず突っ込んでくる様な奴らであるなら、演習がわりに沈めるまでだが?」

 

……ぐうの音も出ねぇ……ちくしょう!!

 

「そんで?俺の容疑も晴れてはいないのだろう?どうするつもりだ?」

 

俺は自由の聞かない身体をグイグイと動かして、余裕を見せようとする。

 

「……まぁ、深海棲艦の親玉には違いないが……」

 

武蔵はいつの間にか執務室にやって来ていた大和を見た。

 

「武蔵、大丈夫ですよ?提督からは邪悪な雰囲気は出ていません、只の性欲の権化ですね?」

 

「くっ、マイサンを失ってから性欲の方もすっかり減退してしまってな?すまないな大和、君の相手はしてやれんぞ?」

 

「……性欲の無いコイツの危険度はたかが知れてるな」

 

武蔵が呆れながら言うと、大和も納得したように笑顔になった。

 

「……はぁ、暫くはこの鎮守府に軟禁させて貰う、お仲間の深海棲艦には暫く会えんが我慢してくれよ?」

 

「そうか……」

 

俺は吊るされながら窓の外を眺めて、新しい仲間の無事を祈るのであった。

 

 

しみじみと待て次回!!!

 




今日だけで相当進んでしまいました。

目標の1000話まであと800と少しです……やばい
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