危険な提督と娘達   作:片栗虎

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コミケに参加しようと画策中ですが、何を販売しようか考え中


マイペースな女

深海提督の脱走、そして加賀及び赤城の裏切りこの一大事に対する刻輪台の対応は……黙殺……。

 

武蔵はこの事態を大事とは見ていなかった、今や鎮守府連合の戦力の前に彼等の戦力など、1匹の蟻に等しいと判断したのである。

 

「深海提督達はここから南に位置する名も無き孤島に辿り着いたようですが、提督?本当に放っておいても宜しかったのですか?」

 

刻輪台鎮守府の第2秘書艦を務める大鯨が、怪訝そうに眉を顰める。

 

武蔵「……我々ではあの男をこの世から消し去る事は出来ない、あの場で戦闘を行えば、赤城と加賀も参戦する……そうなるとこちらもある程度の損害を被る事になる」

 

以前の脳みそが筋肉出来ていた武蔵とはまるで別人である。

 

「そうですね、今は無駄に戦力を消耗するのは避けるべきですね」

 

納得した様に頷いて見せた大鯨だったが、すぐに何か含みのある笑みを浮かべて、武蔵の顔を上目遣いで覗き込んだ。

 

「な、なんだ?」

 

武蔵は困惑した表情で後ずさる。

 

「建前は完璧ですね?提督?」

 

「……ば、馬鹿……」

 

武蔵は顔を紅くして椅子に腰掛ける。

 

武蔵の本音など、刻輪台鎮守府の古株ならばすぐに分かってしまう。

 

武蔵は長年共に切磋琢磨した無二の友人と、本気で拳を交える事など出来なかったのである。

 

「まぁ、あの人達は放っておいても害は無さそうですが……提督……武蔵さん!万が一あの人達が世界平和の障害となったその時は……ご決断くださいよ?」

 

大鯨は少し寂しそうにお辞儀をして退室した。

 

「……はぁ〜、提督の決断……か……」

 

武蔵は悩まし気な顔で天を仰いだ。

 

 

 

 

 

 

 

──南方に位置する名も無き島──

 

「ようやく戻ってこれたか、我が新たなる故郷!……そうだな〜、この島を大提督社会主義柱島泊地と名付けるとしよう!」

 

くふふ、俺はこの国の国家元首となり世界の女達を我が手にするのだ!!

 

「……別に名前なんかどうでも良いけれど、この島……」

 

加賀さんは何かを言いたげな感じで、辺りを見回し表情を普段以上に強ばらせている、まさかトイレに行きたいのか?

 

「提督!ヨクゾご無事で!」

 

タ級感動の涙をながしながら抱きついてきた。

 

その他にもチ級やホ級、カ級にイ級etcの数10人にも及ぶ深海棲艦達がお出迎えだ。

 

「おいおい、そんなに抱きつくんじゃない、皆が見ているぞ?ハッハッハっー」

 

タ級の揉みごたえありそうな豊満な双丘を、これでもかと押し付けて無邪気に再開を喜ぶタ級……戻ってきて良かった!改めてそう感じる俺の息子は……。

 

「はは、私も諸君らと再び共に戦えると思うと胸が熱いぞ?」

 

股間は相変わらず水を打ったような静けさである。

 

「成程……提督が勝算も無く鎮守府へ攻め込んできたのは、彼女達に祭り上げられての無謀な特攻という訳でしたか?」

 

「貴様ァ!艦娘か!」

 

加賀さんの言葉に反応して激情したのはチ級であった。

いつも海上で搭乗している、深海棲艦型水上バイクは港に停めてありスタイルの良さを容易に想像させる黒のショートパンツから伸びる足……スレンダーボディの魅力と言うものを知り尽くしているつもりであったが、ふふふ、なかなかどうして奥深いものなだ。

 

「……そうね、私は艦娘……正規空母の加賀よ?これからは貴女達と共に暮らす事になるから、宜しく頼むわね?」

 

加賀さんは丁寧に自己紹介するとゆっくりと右手を差し出し握手を求める。

 

流石のマイペースだな……。

 

「共に過ごす?私達と貴様が?……ふ、ふざけっ!!」

 

チ級が怒りに任せて左手に仕込んだサイコガン的な14センチ単装砲を加賀さんの顔に向けられる。

 

「る……な?」

 

しかし加賀さんは興奮するチ級に背を向けると、赤城と共に自然に出来たと思われる小さな洞窟へ行ってしまった。

 

「私は貴女達と争うつもりは無いわ、ただこの島で赤城さんと2人、静かに暮らせれば他はどうでも良いわ……それでも私達の平穏の邪魔をしたいのなら……勝手にすれば?」

 

全く感情の篭らない捨て台詞と共に2人は洞窟の中へと消えていった。

 

マイペースココに極めり……か?

 

「ふざけるな!私の提督を侮辱しておいて只で済むと……」

 

「待て!チ級!それ以上敵意を向けるな!!上を見ろ!」

 

「え?」

 

ふふふ……やはり加賀さんだ……。

 

チ級のはるか上空では、エノラ・ゲイとボックスカーがリトルボーイとファットマンを引っ提げて、手ぐすねを引いて待っている。

 

「チ級、お前があと1歩でも敵意を持って進んでいたら、この島共々俺達は全滅していただろう……」

 

「……い、イカレテル……」

 

「いや、加賀さんはアレで正常運転だ、触らぬ加賀に祟りなしだぞ」

 

チ級は青白い顔を更に青ざめさせて、その場に座り込んでしまった。

 

「マ、マァ落ち着けチ級、カガハ我々の秘密兵器として共に生活する、イイナ?」

 

タ級が宥める様にチ級の頭を撫でる。

 

「……タ級さんと……提督がいいって言うなら……ベツニイイ……」

 

なんとも和む光景だな。

 

赤城の存在は全くスルーされているが、加賀さんの機嫌を態々損ねるのは賢い選択でも無いので、俺も敢えて話題にしなかった。

 

ここから俺と深海棲艦の新たな冒険譚が始まる……はず

 

待て次回!!




次のイベントまでにボーキを10万にしたいけど、あと4日で1万6千くらいか……無理だな……。
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