「そうだ!!!」
突然の閃きに思わず声を上げる。
「テ!?提督!?イキナリ大声を上げるなんて……」
俺のすぐ隣でうたた寝していたらしい、タ級が驚いた様に飛び退いた。
「はー、ビックリした……貞操の危機を感じましタヨ」
「ふっ、そいつも有難い話ではあるがまた今度にしようか?」
正直性欲が失われた今の俺にとって、タ級のエロい格好もただの痴女ではないかと思ってしまう……。
「俺は知っている、刻輪台鎮守府の地下……地上階から実に100m、階層にすると地下23階に、はるか昔から眠る地下闘技場……」
「チカトウギジョウ、ですか?」
俺の熱く語る姿とクールな股間に感銘を受けたようで、興味津々だ。
タ級だけは未だにオレを慕ってくれているが、他の深海棲艦達は既に俺の事など眼中に無いかのような扱いである。
「あぁ、その昔地上最強を決めるべく何でもありの過酷な格闘技大会が行われた……武器の使用以外ならば全てが許されると言う唯一無二のルール……」
俺は当時の様子を想像しただけで背筋に悪寒を感じて身震した。
「何でもありのルール……ですか?」
タ級は不思議そうに首を傾げる。
ふふふ、流石のタ級も怖気付いたらしい……。
「どうしたタ級?ふふふ、怖いか?」
「イエ、我々は普段から命の取り合いをしているわけで……今更武器の使用以外ミトメルとかは……さして過酷でも無いかなと思いまして……」
……ふっ、やはりそう来たか、その反応はシュミレーション済みだ。
「君達は普段から艤装を使い戦っている、しかしもしコチラが艤装を持たずに敵戦艦のもはや凶器と言っても過言ではない程の危険な拳が迫って来たら……どうする?」
やや挑発的に言ってみる。
未だに深海棲艦の名前はタ級とチ級しか覚えていないが、タ級がこの手の挑発に乗りやすいのは承知済みである。
「艦娘如きのコブシなど!軽く避けて返す刀で殴り倒してミセル!!」
タ級は鼻息を荒く拳を無造作に空に打つ!
何気なく出した左が恐ろしくキレてやがる、流石は一線級の戦艦だぜ。
「よく言ったぞタ級よ!では今から刻輪台へ格闘技大会の開催のむねを手紙でおくるぞ?更に!この格闘技大会のただ1人の優勝者には、望むもの全てを手に入れる力が与えられる!!」
「!?」
「いや、流石に今のは冗談だが刻輪台鎮守府に掛け合って賞品を貰えるようにしよう」
「なんと!……提督、それは確かに素晴らしい事だと思いますが……ハタシテトキワダイの奴らが了承するかドウカ」
タ級は口惜しいと言った表情を浮かべてうなだれている。
深海棲艦というのは感情の起伏が激しい様だ。
俺は落ち込むタ級の頭をそっと撫でてやる。
「何も心配は要らん、安心して待っつていなさい」
俺はボロボロのダンボールの前に正座をして筆をとった。
『やぁ武蔵、相変わらずその凶悪なメガおっぱいを荒ぶらせているかい?実は我々の間で武蔵は雑魚ではないか?と言う疑惑が浮上してな、そんな話をしていたら艦娘は艤装が無いと只の可愛らしい女の子だ!なんて話に発展してしまった。正直深海棲艦と暮らしてみて彼女達の強さを嫌という程見せ付けられた俺としても、その意見が的を射ていると感じている。まぁ君達からしてみれば失礼な話だと思う、そこでだ!全艦娘、深海棲艦を集めて格闘技大会を開催しようと思う、その折刻輪台の地下闘技場を使わせてもらいたい、因みに優勝賞品は優勝勢力にその他の参加勢力が軍門に下ると言うことでどうだろうか?』
「よし!完成だ……会心の出来だな?」
俺は手紙をを郵便ポストに投函してパンパンと手を鳴らし拝んだ。
「頼むぞ?乗ってきてくれ……」
その三日後、武蔵から大会開催を了承するむねの手紙が届き、細かいルール等を決めるために参加勢力の代表者会議を行う事が決定した。
待て次回!!
イベントで持ってない駆逐艦が出まくって母港拡張しないといけなくなった……別に使う訳でも無いのにコレクションしたくなってしまう、艦これ恐るべし