掃除用具倉庫
此処が今の俺の部屋だ。
「……大潮」
俺は今後悔している、大潮達は恐らく航海しているだろう。
「司令官さん!!そんなつまらない事言ってないで行っきますよー?」
「え?」
大潮は俺が驚いている事などお構い無しに、強引に俺の腕を掴み引っ張る。
「大潮、お前……」
「今は響ちゃんのお嫁さんだけど、私が本当に愛しているのは……その」
ふっ、大潮の奴照れているのか?可愛い奴め。
「どうした?よく聞こえないが?お前はヴェールヌイ(刻輪台)と結婚したのだろう?俺とは離婚したのか?」
可愛い娘を見ると何故か意地悪したくなるぜ、嗜虐心と言うやつだろうか?くふふ
「そんな!私司令官さんと離婚なんてして無い!」
「おやー?日本はいつから一夫多妻制を導入したんだーい?」
大潮の大きな瞳からこれまた大粒の涙が零れ落ちる。
「そんな……司令官……さん……」
「そこまでにしてもらおうか?この最底辺の屑男……」
背後から曙ばりの声がかかり、同時にひんやりとした金属が後頭部に押し付けられる。
「響か?」
恐る恐る振り返ると、冷徹を体現した様な冷たい表情のヴェールヌイ(刻輪台)がいた。
「私と大潮は結婚(仮)の契りを結んだだけだ、お前と大潮はまだ夫婦だよ……悔しいけどね、ここだけは大潮が譲ってはくれなかったんだ」
本当に悔しそうな表情のヴェールヌイ(刻輪台)を見て、もし俺が不死身でなければこっそり暗殺されそうだと感じた。
「それで、何故2人は俺の部屋に来たんだ?すまないが今の俺は不能なインポ野郎なんだが?まぁ、俺が2人を喜ばす事は可能だろうがね?」
「大潮、やっぱりこいつは此処に置いていこう?」
心底落胆したような呆れ返った様子のヴェールヌイ(刻輪台)だったが、大潮は首を横に振った。
「駄目です!!司令官さんの不死身の力、絶対に役に立ちます!」
そう言いながらも大潮の頬は、サクランボのように紅くなっている。
「はぁ、分かったよ……大潮は頑固さんだね?」
俺に向けられる殺意にも似た視線とは裏腹に、大潮に向けられるヴェールヌイ(刻輪台)の顔は和やかな雰囲気であった。
「という訳だから、司令官に拒否権は無いよ?どうしても嫌だと言うのなら、大潮を説得して欲しい」
くっ、ヴェールヌイ(刻輪台)は殺してでも連れて行こうという確固たる意志は無いようだ。
しかし、大潮のこの真剣な眼差し……。
「司令官さんと2人きりの逃避行……ふふふ」
「大潮、心の声がダダ漏れだよ?しかも2人きりではないよ?」
ヴェールヌイ(刻輪台)に突っ込ませるとは、大潮……恐ろしい子……。
「分かったよ!行けばいいんだろ?正直掃除婦パシリ生活も飽きてきた所だし、新たな敵さんでも拝みにいってやろうじゃねーか!」
まぁ、俺が死ぬ事は無いし上手くすれば、神通と大潮と夜の部活動なんて展開も十分にありえる。
「よし!それじゃまぁ、フランスへ向けて出発進行!!」
こうして俺と大潮と響と神通での新たな旅が始まった。
待て次回!!
ゲームよりSSの方が楽しいと言う事実