多摩はすぐに改ニにできそうですが、武蔵は無理そうです。
「おい!いい加減に起きろ!あまり時間がないぞ!」
超弩乳戦艦の乱暴な声により、強引に意識が覚醒する。
「うぅ……」
先程までの怪我が治癒しているという事は、1時間程度は経過したようだ。
「おぉっ!ようやくお目覚めか?」
無理やり起こしておいて良く言うぜ……。
だが、久しぶりにまともに会話が出来そうで内心はうれしかったりするのは内緒だ。
「それで?用件はなんだね?手短に頼む、こう見えても忙しい身でね?」
「ちっ、まぁいい……こいつをお前に渡しておく」
武蔵からヨレヨレの紙切れを手渡される。
紙切れには汚い文字でこう書かれていた。
「もはや我らの障害はお前達日本だけとなった、決着をつけよう?この街の中央にある闘技場で待つ、5人の戦士を連れて来るが良い!!」
なんとも偉そうだが親しみのある文章だ。
「読んだ通りだ、私と妙高とレ級とヴェールヌイは決まったが……」
武蔵は言葉に詰まっている。
「ん?」
「うちの子達、海上じゃ負け無しなんだけどね?陸上じゃ普通の女の子なのよね」
多摩が軽く頬をかいて苦笑いしている。
成程、確かに陸上ではお得意の甲標的も回天も使えないか……おや?という事は?
「おっぱい大魔神さん?もしかしてこの流れは……」
その先は言いたくなかった。
「その呼称は気になるが……神通に多摩には悪いが正直言って戦力外だ」
多摩や神通より明らかに戦力外なのは俺なんだが……。
「つまり不死の能力を持つ、貴様も戦力として数え無ければならないと言う事だ」
予想通りの応えが返ってくる。
「日本の鎮守府から誰か呼んだらどうだろうか?」
「馬鹿なのかい?そんな事は誰でも考えるさ!」
響(ヴェールヌイ)が軽く俺の腹を小突く、普段なら内蔵が破裂する程の威力を無遠慮に発揮して来るのだが……。
「戦闘員を傷付ける程馬鹿ではないさ、頑張って大潮と世界の為に死んでこいダズビダーニャ……」
「実は端の方にあと30分以内に闘技場に来なければ、大潮を殺すと書かれていたんだ、ヴェールヌイが破り捨ててしまったのだが」
心の準備を整える時間すら無いかとは……まぁ、蘇生する時間があっただけいくらかマシではあるがな。
「よし!問答している時間はない!すぐに闘技場へ向かうぞ!!」
そう言った武蔵の表情には余裕すら見受けられた。
それはそうだろう、こちらの戦力は俺を除けば世界最強クラスだ、万が一にも敗北は無いと言う確信がある。
「武蔵よ?」
「どうした?一兵卒が元帥である私に軽口を叩いて良いと思っているのか?」
「慢心はするなよ?相手は世界の海軍を打ち倒したという事を忘れるなよ?」
コイツは昔から油断する癖がある、此処は元上官である俺が釘を打っておかねばな?
「黙れ……決戦前に死にたいのか?」
「さて、闘技場が見えてきましたよ?武蔵元帥殿?」
くそぅ、今は耐えるんだ……長生きすればいずれは俺の時代もやって来る筈だ!
俺が恥辱に耐えていると、目前に大きな扉が見えて来た。
「ほぅ、なかなか堅牢な建物だな?」
「そうですね?これなら私も久しぶりに全力を出せそうです」
にこやかに微笑むのは復活を遂げた妙高さん……かつて舞鶴鎮守府と刻輪台鎮守府と佐世保鎮守府を1人で相手取ってもなお対等に戦った経歴を持つ……。
詳しくは第2章を見てほしい!!待て次回!!
いよいよクライマックスか!?