副将戦が終わり、舞台上には大潮が残り、先程まで俺に全てを話してくれた利根さんが上がる。
「今しがたあやつに全てを伝え聞かせた!そして大潮が勝った時点で我輩達の勝ちは確定した!」
利根さんの言ったことは正しかった、いくら深海棲艦の身体であっても大潮を倒せるとは到底思えない。
そして俺は利根さんから全てを聞いた。
佐世保の明石が推測するに、どうやら俺は件の深海棲艦の核であり、あの男の特攻によって破壊された時に奴と同化したらしい……。
そして武蔵に処刑された時に再び別れたと言うのだ。
にわかには信じ難く、俺自身心の底から全否定してしまいたい話なのだが……。
現に武蔵や加賀さん、響と大潮までもが奴を刻輪台の提督だと認めてしまっている。
「認めざるおえない……か」
「そうじゃな、気の毒じゃがお主はあの提督の人格の一部をコピーしただけに過ぎんその身体の成分は重苦しい怨念の塊と多重金属だけの様じゃ」
大掛かりな検査をするまでもなく、この単純な身体の成分は全て解明されてしまった。
「つまり、鉱物にあの野郎の人格がへばりついただけの存在か……」
一瞬にして全てを失った俺の身体が、みるみる動かなくなっていくのがわかった。
「む?これは一体どういう事じゃ?」
「ダー、利根さん明石を連れてきたよ」
佐世保のヴェールヌイが明石と共にやって来た。
コイツはいつぞやの地下最大トーナメントで実況していた艦娘ダナ。
「自分が何者か理解した為に、刻輪台の提督さんの人格が消えかけているようですね、自分が提督である事にかなり執着していたみたいですね?」
ちっ、もう何を話しているのか聞き取れなくなって来てやがる……人語を話せていたのも奴の人格のオカゲダッタノカ……。
コノアト、オレはドウナルンダロウカ……コンドコソカンゼンニハカイサレルノカ?
マァソウダロウナ……オレが核トシテのヤクワリをマットウシヨウトすると、深海棲艦はフタタビ自我を失ってシマウダロウカラ……。
「コイツはどうするんだ?破壊するなら今度こそ俺の回天が火を噴くぜ?」
「この核は破壊しても完全に消す事は不可能の様です、破壊した人に同化して、また少しずつ再生します」
「明石よ、ではどうすれば良いのじゃ?」
「現段階では破壊して誰かに同化させておくのが一番安全だと思います、同化された人も特に害があるわけでは無いようですし……」
……ナニカハナシテイルミタイダガ……ヨクワカランナ……。
「よし、ならば再び俺の中で生きるが良い!!」
このオトコはナゼ下半身丸出しで、トクイゲにロケットランチャーをカマエテイルンダ?
「RPGィ~!!」
オトコの叫び声がヒビイタトオモッタラ、シカイガマックラニナッテシマッタ。
イロイロアッタガ……オレがココまでモノガタリニ関われたのは…ハジメテ……だ。
待て次回!!
深海提督の最後でした。