気が付くと、執務室の天井を眺めていた。
「何ぼーっとしてるのよ?そろそろ執務に取り掛かって頂戴、この警備府もその存在意義を示さないと最悪警備府が解体、もしくはアンタが解雇になるわよ?」
如何にも真面目そうなちっぱぃ少女が脅かしてきた。
「解雇だって?HAHAHAHAHAHAなかなかに面白い発想だな?そういうの、嫌いじゃないぜ?」
「……」
俺は彼女が飛ばしたウィットに富んだジョークを軽く受け流しながら、怖い顔で俺のことを睨みつける叢雲のそのなだらかな双丘に手を伸ばす。
「はぁー、アンタ提督向いてないわ……さっさと此処から出て行きなさい……」
心底呆れた様な表情の叢雲が力なく呟いた。
この展開……何処かで……?
俺は心の奥底に眠る、良く分からない記憶を思い起こす。
「なんてな、少し悪ふざけが過ぎたようだ許せよ叢雲?」
何だか嫌な予感がしたので、ここは素直に謝っておく。
「あらそう?それなら別に構わないけど、それじゃあ今日の予定を言うわね」
何とか許しを得た俺はホッと胸をなでる……勿論未成熟の青い二つの果実を撫でたことは言うまでもない。
「……酸素魚雷……撃ち込むわよ!!」
叢雲は九三式酸素魚雷をぶん回して、快刀乱麻の大立ち回りを演じた。
数分後、半壊した執務室にボロボロの俺だけが倒れていた。
叢雲が去り際に置いていった本日の予定に目を通す。
着任したての鎮守府で出来ることはあまり無いだろう……俺の予想は的中し、艦娘の建造と鎮守府近海の警備哨戒の指揮をとる、それで予定は終わるらしい
思い返せば、この提督人生で建造なんてした事もなかったな……今から胸が高鳴るぜ!
俺は適当に資源を費やして建造を行った。
どうせなら重巡か潮ちゃんが望ましいな、この程度の資源では戦艦は無理そうだが、戦艦並みのモノを搭載した駆逐艦や重巡はいる……。
噂に聞く潮ちゃんや浜風ちゃん、戦艦を凌ぐとさえ言われる巨乳で有名な愛ゴン、姉の高雄もかなりのモノと聞く……。
ボーキサイトは最低値だが、弾薬と鋼材と燃料は現在警備府にあるほぼ全てを注ぎ込んだ。
「そして最後の仕上げだ……」
どこかで聞いた他愛の無い都市伝説だ。
俺は自らの股間に腕を伸ばし、そこに茂っている密林を鷲掴む。
多少の痛みと共に数本の毛が抜けるのが分かった。
なんでも、自らの陰毛をお守り替わりに建造資材に混ぜると、自分好みの艦娘が建造出来るとかなんとか……。
「まぁ、所詮は低俗な噂に過ぎないが、物は試しという言葉もある」
俺は期待に胸と股間を膨らませ、その数本の毛を建造資源に投げ入れた。
「頼むぞ!俺好みのビッチを建造してくれ!!」
俺は祈るような気持ちで建造完了時間に目をやる。
【 建造完了まで 80年 】
「……?」
そして、80年後俺の望み通りのビッチな巨乳が誕生したらしい……しかし、その時既に俺は老衰によってこの世には存在していなかった。
バッドエンド
提督人生の大往生
待て次回!!
転生しても決して上手くいくとは限らないのである。