はぁ、ついに明日は世界演習か……。
正直気が重いが、参加した艦隊は特別に資源が貰えるから出るだけ出ないといけないが……正直な話、我が艦隊は他の鎮守府の艦隊と比べてステータスが物凄い尖っているのは理解している……。
「今日集まってもらったのは他でもない!」
「どうせまたやらしい事でも思い付いたのでしょう?帰ります」
加賀さんが立ち上がろうとしているぞ?
流石の俺もこんな時に、やらしい事を皆の前で発表するわけが無いだろう?
全く、加賀さんの想像力には驚かされるばかりだ。
「加賀さんよ?まるで俺が年中やらしい事を考えているような言い方だな?」
「いや!提督は年中どころか生まれたときからずっとやらしいにゃ!」
多摩がまるで俺の事を産まれた時から知っている、マブのダチであったかの様な発言をしているが、俺が性に目覚めたのは9歳の夏であって、産まれた時からではないのである。
だが、せっかくの多摩の想いを無下にしたとあっては、提督として、否!一人の男としての名が廃るってもんだ。
「確かにそうだが今日は違うぞ?今日は明日の演習に向けて作戦会議を開こうとおもってな!」
「あっそ?」
多摩にはまさかの真スルーをされてしまったが、加賀さんは俺の話を聞く気になったのか座り直した。
「建設的な意見交換の場であれば良いでしょう、話し合いましょう」
こんな素直な加賀さんは久しぶりだ!これでやる気も出るってもんだ!
「演習の内容については当日発表されるらしいが恐らくは艦娘同士の真剣勝負となるだろう、前の演習と違い旗艦が大破しても演習は終わらないだろう」
これは俺の予想に過ぎないがより実践に近い形の演習になると思われるので、恐らく俺の予想は遠からず近からずと言ったところか……。
「ではまずは皆の意見を聞こうか?」
「よし!先ずは私が先行して敵を一掃する!その後は適当に行く!!」
「うわーすげー武蔵さん凄すぎるよー、ある意味天才的な発想力だよね?」
武蔵の脳筋発言を素直に?誉める北上さん、意外と良いコンビかも知れない。
「えーと加賀さんの意見はどうかな?」
「別にそれで良いと思います。どうせ一発で蹴りがつきますし」
こいつ、世界演習で使う気か?味方も巻き添え食うし演習で相手を轟沈させるわけにもいかないぞ?
「いや、加賀さん?演習なんですけど……」
「はぁ?解っていますよ?アレは使いません」
ほっと胸を撫で下ろす。
建設的な意見交換とか言ってる本人がこれだから笑えないぜ、ふふふ
「皆聞いてくれ、当艦隊の編成を見る限り砲雷撃戦よりも夜戦に重点を置くべきだと思うんだ」
「ふむ、成る程……昼は武蔵と加賀さんに任せて夜戦で一気に叩くわけだな?素晴らしいぞ響!」
この艦隊の面子が誰も思い付かない事を平然と考えてしまう!そこに痺れる憧れるぅ!!!
俺は響の頭を優しく撫でてやる。
「にゃ、提督?一つ良いですか?」
お?俺が響に優しくしたから多摩の嫉妬心に火が着いたのか?ふふふ、数ある艦これSSの中でも俺ほど露骨にモテモテなSSもないだろう?
「いや、嫉妬とか有り得ないし、それよりもにゃ人数はどうするのかにゃ?」
「……」
嫉妬とか有り得ないっ!!!
「うおおぉぉぉ!!!!!たぁまぁぁぁぁぁ!!!」
「にゃ?」
「うおおぉぉぉ!!!!!たぁまぁぁぁぁぁ!!!」
「うるさいにゃ!黙るにゃ!!」
ふふふ、多摩め!提督であるこの俺に楯突こう等と!!片腹痛いわっ!!
「確かに我が艦隊は何故か解らないが一人分の枠が空けっぱなしになっている、前は話し合いで数を合わせて貰ったが公式な演習だとそうはいかないだろう?」
「新しい艦を建造すれば良いのでは?」
加賀さんは誰でも出せるどうってこと無い意見を述べる。
俺の中で加賀さんは武蔵の次の脳筋キャラの位置付けに成りつつあるのは此処だけの話である。
「それは駄目だ!!」
いきなり響が叫んだ。
たまにこういう奇行に走るのはご愛嬌か?
「司令官が出れば良いよ、それで解決だね?」
「ふっ、そこまで期待されちゃあ仕方ない!超超超弩級戦艦提督!!!推して参る!!!」
次回っ!!
世界演習開幕っっ!!
次回から世界演習!!