ついにこの日を迎えてしまった。
此処までの4話に渡って自主練を見学して来たが、響しかまともにやってなかった。
「諸君!参加することに意義がある!無理は禁物だ!」
俺の有難いお話を艦隊の面々は完全に無視を決め込んでいる様でそれぞれがリラックスしている。
因みに遠出する資源が無いため、演習は当鎮守府の周辺の海域で行われる事になった。
「おい提督!開会式とルール説明をバックレた様だが大丈夫だったのか?」
どっかのおっさんの長話等に興味は無いとだけ言っておこうか……
「提督?どうやら1回戦我々の様ですが?」
加賀さんはちゃんと話を聞いていたようだ、肝っ玉の小さい空母だぜ
「よし!全員出撃だ!!」
俺の号令に返事をするものは居なかった。
「いやー提督さーん?なんか予選は提督さんだけが出るみたいだよー?ガンバー」
へ?どう言うことだ?
「予選1回戦!ジャック提督対提督!!前へ!!」
何やら流されるがまま試合会場の様な所まで来てしまったが……
「あんたがここの提督さんかい?俺はジャック、死ぬ前に名前だけでも覚えておきな?」
不適に笑うジャックは自らの腕に数本の注射器を刺して、毒々しい色をした薬物的なものを投与している。
「まさかドーピングを卑怯とは言うまいね?」
「まさか、強くなる為だったら是非使うべきだ!なんならもっと待っても良いが?」
「結構だ!」
お互いの間の空間がグニャリと歪んでいる、こいつは正真正銘命を懸けた闘いと言うわけだ?面白い!やってやるよ!!数々の艦娘達と曲がりなりにも互角にやり合った俺を舐めるなよ一般人がぁ!!!
「……」
ジャックは真っ直ぐ俺の方に前進してくる。
見た目通りのビットファイター(喧嘩屋)かお話にならんな?
「うおっ!!」
物凄い風切り音と共に俺の顔程ありそうな拳が超低空から顔面目掛けて振り上げられる。
当たれば首が飛びそうな程の一撃だ。
その後もその豪腕をブンブンと振り回すだけの退屈な攻撃が続く、眠てーなおい?
「おらぁ!!!」
俺はジャックの左フックを回避際に脇腹に一撃……
ズドンっと言う重厚な銃声が会場に響く……
「ぐあぁー!!き、貴様っ!!」
「ん?どうした?」
更にうずくまるジャックの太ももに数発撃ち込む
会場が静まりかえる。
ジャックの呻き声だけが会場に木霊する。
「しょっ!!勝負ありぃぃぃ!!!」
これが俺のほろ苦いデビュー戦となった。
「国へ帰るんだな?貴様にも家族がいるだろう?」
俺は愛する艦娘達の待つ控え室に戻った。
「みんなー!勝ったぞー!!」
ふふふ、これで俺の株は大分上がったはずだ!
「貴様に戦士としての誇りは無いのか?」
「いや、流石の私もドン引きかなーホント」
「にゃ~」
「ハラショー……?」
なんか微妙な反応ではあるが本戦出場が決定した!!
まて次回っっ!!!!
提督とは常に最強であれ