ついに始まった世界演習本選、記念すべき1回戦の相手は意外とその強さが知られていないフランス海軍!
開始と同時に相手の随伴艦を瞬殺大破させた日本代表であったが、最後に姿を現したのはなんと!現役原子力空母の艦娘であった!!
「原子力空母?何だかわからんが空母1隻で我らをどうにかできると思っているのか?」
WW2時代の旧型だから仕方無いが奴は世界でも唯一の戦略核武装艦載機を搭載している空母だ……
「成る程、空母が相手なら私が出るしかありませんか、敵艦載機は私が殲滅します」
ずずいっと前に出たのはご存知日本最強の空母、加賀さんだ!初めて自分の艦載機達を戦場に飛び立たせたぞ?
「南無三……」
俺には結果が予想出来るが、ここは加賀さんを見守る事にする。
互いの艦載機が空中で向かいあった瞬間に勝負は着いていた。
「すごいにゃ!!あっという間にゃ!!!」
腹黒多摩がわざとらしく興奮している。
結果は当然相手の誘導ミサイルで加賀さんの愛しの艦載機達は木っ端微塵となった。
「そっ!そんな……嘘よ……」
加賀さんは珍しく茫然自失となっている。
更に艦載機のミサイルが加賀さんに向けて発射される。
「危ない!!加賀さん!!」
俺はドラマの主人公の如くミサイルの前に立ちはだかる。
無意識にこんなことが出来る奴は頭がおかしいか自信過剰な奴だ。
加賀さんを押し倒しつつ武蔵の後ろに避難、そのまま倒れこんであとは流れに任せて刺しつ指されつ後ろから前からってなもんですよ?
しかし
「うげっ!?」
俺の陳腐な妄想などものの数秒で海の藻屑とかすのであった。
「ゆるさん!!」
怒りにうち震え、無意識に俺の首を片手で持ち上げながら更に締め上げていく。
「ぐぶぶぶぶぶ……」
次第に酸素が脳に行き届かなくなり、吐き気と寒気が全身を駆け巡る。
「絶対に許さんぞ虫けらがぁ!!!」
「うひっ」
迫り来るミサイルを超高速でぶん回した俺の身体で弾き飛ばした!!
その後俺はまるで花粉症の人が捨てるティッシュペーパーの様に投げ捨てられだ。
「司令官生きてる?」
「スカートの中に潜り込めれば何とか回復出来るはずだ、響……人助けだと思ってどうか一つ!!」
俺は何とか動かせる右手で響のスカートにてを伸ばすが思いっきり手を踏みつけられた……北上さんに……
「あれ?ごっめーん、そんなところに寝てるなんておもわなかったよー、わるいわるいー……まぁ、わざとだけどねー?」
左様で御座いますか
「死に腐れビッチがぁ!!」
いつも以上のキャラ崩壊っぷりで暴れ回る加賀さんをボーッと眺めていると、加賀さんは懐から何かやばげな黄色い三角形に黒いハザードマークが付いた艦載機を取り出した。
「げぇっ!!」
あれは加賀さんが密かに開発していたいろんな意味で放送禁止な爆撃機ではないか!!
「ちょっとまったーー!!」
俺の魂の叫びは加賀さんには届かなかった。
しかし……
ゴシャッと鈍い音と共に加賀さんは白目を剥いて倒れた。
「はぁ、自分を見失うとは修練が足りん証拠だ!」
武蔵の手刀が加賀さんの首筋に打ち込まれたようだ、人間の話だと手刀で気絶させるには首をへし折るほどの力が必要らしいが、すごいね艦娘!っで全てを片付ける。
何とか世界の終わりだけは防ぐことが出来た。
俺は……いや、我々は安堵した。
しかし、その一瞬の隙を見逃さない1隻の空母がいた!
加賀さんが持っていた艦載機と同じようなマークが付いた爆撃機が我々の頭上に飛び出していた。
「やばい……」
そう言った時には既に爆弾のような物が投下されていた。
全ての時が止まり、世界の全てが真っ白に輝いた。
ピカどんじゃっ!!!ギギギ……
何となくそんな言葉が脳裏をよぎる。
「演習終了!!!」
そして告げられる戦いの終わり……
「閃光弾……」
響がボソッと呟いた。
どうやら禁断の兵器の代用で閃光弾を使っていたようだ。
「大量破壊兵器をまともに浴びたと見なし!!日本海軍壊滅判定!!勝者!!フランス!!!」
解りやすい説明的な実況によって状況を理解することが出来た。
我々は……
「俺達の負けだ……」
核アレルギーの我々が勝てる道理など初めから無かったのだ。
こうして長いこと引っ張った世界演習編は最悪の閉幕を迎えたのだった。
終わりやがれ!!!!!
この為だけにフランスに行きました。夢の中での話なのは内緒だ。