いきなり名乗りをあげた長門は軽々と俺を放り投げる。
武蔵程では無いがそのパワーはかなりのモノで俺は壁にヒビが入るほど叩きつけられた。
「元提督?お前の様な痴れ者はこの鎮守府には必要ないのだ!!さっさと消えて貰おうか?」
「ばっ!馬鹿な!!これは海軍本部の決定だとでも言うのか?」
全く思い当たる節がない!こんな真面目そうで強そうで賢そうな艦娘!いくらヘソだし巨乳でもまるでエロさが足りてないぞ!!!!!
「貴様のような魅力0の艦娘に提督の座は渡せんぞ!!」
「……お前より数千倍優れている私に魅力が無いだと?」
お?少しはムカついたか?こっちのペースに巻き込めばこの勝負……勝てる!!!
「残念だがこれは上の決定した事だ、諦めて国へ帰るんだな?貴様にも家族がいるだろう?」
「……くっ!」
挑発に全く乗ってこないとは……何という完璧超人だ!
「覚えてやがれぃ!!!夜道は気を付けろよ?アバズレがぁっ!!!」
俺は走った……走って走って走り抜いた!!
気が付いたら俺は自室で荷物をまとめていた。
「はぁ、まさかこんな突然クビになるなんてな……くそっ!せめて結婚(本気)で夜戦くらいしたかったぜ……」
俺はとぼとぼと鎮守府の門を潜り外に出た。
「……これからどうすればいいんだ?」
詳しくは【艦隊これくしょん 誕生秘話】と言うSSに乗っているが、俺には帰るべき家など無いのだ……
「武蔵!加賀さん!多摩!響!北上さん!……」
虚しさだけが込み上げてきて吐き気をもよおす。
暫くあてもなくさ迷っていると、再び鎮守府の前に来てしまった。
「もう、死ぬしかねぇのかな……塩化カリウム持ってないしな……」
「提督!!!」
「うひっ?な、誰だ!俺を殺しに来やがったのか!!!」
俺は辺りを見回すが殺し屋どころか駆逐艦1隻すらいない……とうとう俺にも聞こえちまったか……天使さまのお声が……パトラッシュ、ぼくはもう、疲れたよ……
「大丈夫です!提督は生きています!!!支えて見せます!!」
妙にうるさく妙に懐かしい声だが不思議と誰の声なのかは気にならなかった……。
「提督の話を聞いているときの皆さんの事を思い出して下さい!」
俺の話を?
俺は必死に先程のやり取りを思い出す。
嫌に静かで、いつもなら何処かで必ず口答えしてくる加賀さんやツッコミ担当の多摩が一言も発する事が無かった。
「はっ!!!まさか!」
あの不自然な皆の態度、長門の言動……全ての点が一本の線に繋がったっっ!!!
「ありがとう!何処の誰だか全くもって思い当たらない何処ぞの妖精さん!!」
俺は妖精さんと思わしき人にお礼を言うと、鎮守府目掛けて全速前進するのであった。
俺の考えが正しければ、長門は催眠術のエキスパートに違いない!史実を見ても解るように彼女は催眠術の達人なのだ!!
「待ってろよー!!俺の愛すべき艦娘達との肉便器ライフーっっ!!」
期待と股間を膨らませて……次回!超弩級戦艦長門との提督の座をかけた一騎討ちっっ!!!!!
まだまだ続け!!
展開が早いのが売りのSSで御座いました。