「はぁ~M作戦まであと1か月だと言うのに……」
私は現実の厳しさを肌で感じ若干ナーバスになりつつ、修練場で一人修練をしている。
折角実戦を積む機会だと言うのに……此所の連中は本当にやる気の無い人達ばかりだ……。
私はともかく武蔵さんや多摩さん、北上さんは実戦経験が0だと言うのに……いきなり大規模な作戦なんて……。
「只ではすまないよ……」
私の脳裏に焼き付けられた忌まわしい記憶がよみがえる。
先代の提督が自らの肉体を酷使してまで戦ったのは、あの事件がきっかけだった。
数年前の鎮守府……
「こら!大和!!優雅に食事するのは構わんが、ちゃんと射撃訓練せい!」
当時の艦隊は私、響と大和・赤城・大潮・多摩・暁のメンバーで編成されていた。
「赤城も艦載機の整備をせんと実戦で使えんだろうが!飯ばっかりたべるな!」
「多摩は……どこいった?」
これはいつもの光景、大和さんに赤城さんは配備されてからあまり日が経っていなく実戦経験は無かったが、そもそもの素質が有り余るほどで演習や訓練等は全くしていなかった。
「私達は戦いよりご飯を食べてる方が好きです」
などと真顔でいってしまう程だ。
そんなおり、鎮守府周辺海域に1隻の深海棲艦が攻め混んできたとの連絡があった。
直ぐ様私達は出撃した。
「響!大潮ちゃん!私達で何とかするわよ!?」
私や大潮ちゃんにとってもこれが初の実戦だったけど、これまで積んできた訓練や演習の経験で錬度はそれなりにあった。
暁姉さんはこれまで幾度もの実戦を経験していて提督からの信頼は絶大だった。
「大和型一番艦大和!!推して参ります!!!」
「艦載機全機発艦します!!!」
「よーし!暁!敵はたったの1隻だ!敵は……なんだ!あの敵は!?」
その時の敵艦は現在はその存在が認められている戦艦レ級、当時は未確認の艦だった。
「見た目は弱そうだが油断するなよ?」
「その通りです。慢心してはダメ……」
「………………」
「…………」
「……」
その戦いは散々なものだった……開幕航空戦で大和さんが大破して砲撃戦で赤城さんが大破、雷撃戦で暁姉さんが大破……その後レ級は鎮守府で暴れ回り大破した3人
を連れ去って消えてしまった……。
嫌な事を思い出した……。
あんなことはもう二度とあってはならない、今私に出来る事は……。
「響!俺と一緒に皆を説得して欲しい!!」
いきなり司令官がジャンピング土下座で登場した。
そう、今私に出来る事……やるべき事は1つだった。
「司令官こちらこそ、Задать вопрос С уважением」
конец(終わる)
レ級に会ったこと無い