危険な提督と娘達   作:片栗虎

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筆者の中では
艦娘=沈んだ艦の魂
深海棲艦=沈んだ艦の船体

という解釈で進めておりますが、本編には何ら関係無いので気にしなくて大丈夫です。


悲劇の島 語らい編

なんやかんやで俺は彼女達の信頼を獲ることに成功したわけだが、この島で大和と暁に出会ってからずっと疑問に思っていた事を聞いてみる事にした。

 

「1つ良いかな?」

 

俺は大和と赤城に向かって聞いてみた。

 

「君達が深海棲艦になってしまったのは恐らくレ級の能力によるものだと想像できるのだが、何故君達は理性を保っていられるのか?他の深海棲艦は敵と見るに直ぐ様戦闘開始になると言うのに……」

 

正直姿に関しても他の深海棲艦と違い個性が強く出ているのも凄く気になる所だが、何やらご都合主義の香りがプンプン匂うので此処は気にしないにしても、そこだけはどうしても気になるのだ。

 

「……」

 

赤城は首を傾げて考え込んでしまった。

 

本人でも解らないのか、あるいは俺を騙す為の芝居なのか……。

 

「これは私の想像でしかないのですが、宜しいでしょうか?」

 

妹とは正反対の礼儀正しく落ち着いた物腰、文字通り大和撫子なわけだ。

 

「あぁ、それで構わんよ」

 

「はい、恐らく私達の様な例は深海棲艦にとっても初めての試みだったのでは無いでしょうか?」

 

ふむ、なにを言っているのかさっぱりわからんが、頭の回転が遅いと思われるのもシャクなので知ったかぶってみた。

 

「続けなさい」

 

「今世間一般でまことしやかに噂されているのは轟沈した艦娘が深海棲艦になるのでは?という事ですが、私達は大破はしたものの辛うじて生き残りました」

 

ふむふむ、異国語と勘違いする様な難しい話は当然俺の脳みそをスルーして何処かに飛んでいく、俺は大和の話には一切聞く耳を持たずにその巨大な連装砲(おっぱい)を凝視することしか出来なかったが、ここは世界の提督として強がる事は忘れない!

 

「成る程ねぇ、形は良い張りもあるだろうな、しかし1度味見をしてみない事には結論は出せんよ?」

 

「……えーとぉ……た、確かに確証のある話では無いので結論を急ぐ事も無いかと思いますが……」

 

ふぅ、なんとかなったな?

 

「まぁ、そう言う難しい話は鎮守府に戻ってからにしよう」

 

俺の会心の話題変更はさながら行き先が解らない羅針盤の如く話題をすり替えて見せた。

 

「それもそうですね?それじゃあ武蔵の事、聞いても良いですか?」

 

大和はやや遠慮がちに聞いてくる、そのしぐさすらも妹とは比べ物にならない程お淑やかである。

 

「うーん、武蔵はなんと言うか……活発でぇ……活発な娘ですなぁ!!あと健康的…とか?」

 

「……ふふっ、そんな無理矢理誉めなくてもいいですよ?あの子は相変わらずみたいで安心しました」

 

いや、本当はもっと誉めるポイントは沢山あるのだが、どうにも公然で人を誉めるのは苦手だ……。

 

「えぇ、まぁ……普段から筋トレばかりやってるのに砲撃には全く役に立たないで人を殴る事にだけ役立てている様な奴で困ったものです」

 

「……いえ、わざわざ貶さなくても良いですよ……」

 

ふふっ、やはり貶める様な言葉は呼吸をするように自然と出てくる。

 

「私が連れ去られた時はまだ小さな子供でしたから、会うのが楽しみです」

 

彼女のその屈託の無い笑顔が彼女達を一刻も早く会わせてあげたいと決意させる。

 

「あ、あの加賀も居るんですよね?」

 

ずずいと話に入って来たのは赤城であった。

 

「あの!私が鎮守府にいた頃はまだ加賀は居なかったから、遠い記憶の彼方に彼女と共に過ごした思い出はあるけれど、今現在の加賀はどんな女の子なのか教えて欲しいのですが……」

 

成る程、遠い記憶ってのは恐らく史実でのって事か?加賀さんも赤城の事を敬愛しているみたいだったな。

 

「いやー加賀さんは何かよく分からないけど、資源不足だってのに艦載機開発しまくりでマジで勘弁してもらいたいですな?あと核兵器もやめて欲しいねぇ……」

 

「そうですか……」

 

なんだか空気が重い気がするが……まぁ良いか……。

 

「ちょっと!響と大潮ちゃんも居るんでしょ?」

 

さっきまで我関せずと言った様子で装備(触手)の整備に集中していた暁が行き成りしゃしゃり出てくる。

 

「うーん、響はもはや我が艦隊のリーダー的な存在だな!錬度も最高クラス!普段はやる気の無いメンバーも響には従っている!いやはや、素晴らしい艦娘ですよ!……以上だよ」

 

「……で?」

 

「……で?とは?」

 

「いや、なんで響の事しか言わないのかな?って思って、大潮ちゃんも響と同じくらいの錬度だったはずだよ?まぁ、一人前のレディーの暁には及ばなかったけどね?」

 

無い胸を思い切り張ってふんぞり返る暁の姿はまるで、俺を誘っているのでは?と誤解を生みそうになるが此処は押しとどまる……、俺は此処で死ぬわけにはいかないのだ!!

 

「ふぅ、大潮はその……なんだ……星になった……」

 

多分鎮守府の周辺に潜んでいる気がするが取り合えず適当に見繕っておこう。

 

「……それ、本当の事?もしそうなら響……大丈夫かな……」

 

急に黙りコクった暁はそれ以降話すことはなかった。

 

 

 

 

シリアス展開だが次回に続くぅ!!!




ようやくストーリーが決まったぜ!
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