ここでいきなり真面目なナレーターで行かせて貰おうかと思います。
理由は提督言動ツールが不調によるためでございます。
彼女達の食事は艦娘一人一人に日本海軍の本部より遣わされた、一流のシェフが腕によりをかけて用意しています。
「武蔵様、本日の昼食は如何致しましょうか?」
「あぁ、何故か分からんが提督が無言でカメラを回しているからなぁ」
「いえ武蔵さん、遠慮せずにいつも通りのメニューお願いします。これは艦娘のかたがたの体調管理に役立てる為の資料ですで気になさらないでください」
「うわっ、気持ち悪!……まぁいいか、それじゃあ、いつもの奴で頼む」
本日の武蔵の昼食は……。
生卵とおからとミルクの特製ジュース(美味しくない)
熊肉の塩漬けワサビ添え(普通の大人の1ヶ月分の量)
Tボーンステーキ(骨まで食べられます)
メフン(オスの鮭の中骨に沿って付いている血腸を使って作る塩辛)
デザートに14kgの砂糖水(水と果糖5対5の割合)
食後酒にアードベック(癖の強いスコッチ、慣れるにつれ病み付きになる)
流石は
「響様、本日のお昼ご飯如何致しましょう?」
「そう……ね、Омлет рисаとプリン……」
なんとまぁ、オムライスとプリンとは可愛らしいですね?流石は当艦隊のちっちゃ可愛い担当でいらっしゃいます。
「多摩は
はい、多摩さんのユニークなお食事は置いておきましょう。
「大潮様?大潮様?あれ?」
どうやら大潮はまだ修理が終わっていないようですね?この前入渠ドックで爆発事故があった気がしますがまぁ、気のせいですね。
「加賀様、本日の昼食は如何致しましょう?」
さて、今回のメインイベント加賀さんの登場だ!見た目は和食派っぽいが果たして如何なるランチが登場するのかー!!
「提督?私に何を期待しているのか解りませんが私は提督が想像しているような
……提督になっても彼女の態度は辛辣で御座います。
乙女の心はいつまでも変わらない様です。
「はぁ、お腹も空きましたので別にいいですけど、至って普通の食事ですので、期待しないでくださいね?」
そう言い終わると同時くらいに一杯の丼が運ばれて来た。
「へい!
大将の口からは良く解らない呪文の様な言葉が発せられ、突如現れた丼からはみ出んばかりの大盛ラーメン!こいつが噂の
加賀さんは普段みられ無い様な恍惚とした表情を浮かべ、慣れた手つきで丼内の天地を返して、猛烈な勢いで食べます。
そしてあっという間にすーぷまで完食、そのスピードはまさに1ロットとほぼ同時だったとか……。
「ご馳走様でした……良い腕です」
昼食の終わり告げるその刹那、加賀さんはおもむろに丼をひっくり返して店主に見せてからまた元に戻し丼を手渡す。
大将は照れながら鼻を啜る。
「
「ふ、伏せ丼……それもちゃんとマナーを守ったやり方だと……」
俺の背筋に冷たい何かが垂れるのを感じた……もしかしたらそれは、ラーメンスープだったのかもしれない。
「だから言いましたよね?至って普通の食事ですと……」
不適に笑う加賀さんのくちびるは、香味油でテラテラと輝いていた。
「まさに……女神様……」
その時、確かに俺は見たのである。
ラーメンを司る女神様の微笑みを……。
完(食)
このシリーズはいずれまたやりますよ。