三人のあまりの真剣っぷりに北上さんと大井っちは呆気にとられているようだな、多摩は……普段通りニヤニヤしながら俺達の様子を伺っている。
「取り合えず彼女達は軍港で待機して貰っている」
「ふっ、大和か……小さい頃に一緒に食事した思い出しかないな」
流石大和と武蔵だ!当時の鎮守府の財政難が容易に想像出来るぜ。
「感動のご対面の前に1つだけ諸君らに聞いておかなければならない事がある」
さて、ここまでは計画通りに進んでいるな……こっからが本番だ、どう切り出そうか……。
「提督?御託は良いわ、さっさと赤城さんに会わせて!!」
いつも以上に熱が籠っているな、あの加賀さんがここまでがっつくなんて……。
しかも口調が公式に近くなっているだと!?これもレべリングの成果と言うことか。
「そんなに会いたいのならまずは全裸になってもらおうか❓」
加賀さんは躊躇すること無く胸当てを投げ捨てて着物を脱ごうとする。
「おい!止めろ!バカ者!」
武蔵が力任せに加賀さんを止めた。
「離して!全裸に成ればすぐに赤城さんに会えるのよ!!」
口調は公式に近くなっているが、中身はお察しの通りと言うわけか……
「提督!悪ふざけが過ぎるぞ!?」
おっと、このままでは何もしないまま病院送りにされてしまうな?
「すまない、冗談だ」
「だから!御託は良いから早く赤城さんに会わせてと言っているの!!」
くっ、もっと加賀さんを弄りたい衝動を押さえて本題に入ることにする。
「実はな、赤城、大和、暁は……なんか深海棲艦になっちゃったぽい?」
「……」
厳しいレべリングを終えて、日本最強の艦隊の名に相応しい程に成長を遂げたであろう我が艦隊の精鋭達が揃いも揃ってアホ面を並べて首を傾げている。
「どうした?驚いて声もでないか?」
「提督?まさかとは思うけど、深海棲艦を赤城さんと間違えて連れてきたって事では無いわよね?」
「いや、そんなわけ無いだろ?正真正銘赤城達だったぞ?」
……たしかに俺は赤城達の事を見たことが無かったが、流石に間違えたりは……しないはず……
「そうそう!ちゃんと日本語話してたし……その、君達の事も知っていたし……、俺をここまで連れてきてくれた……」
俺が言い終わらないうちに加賀さんは会議室を飛び出してしまった。
「加賀さんは行ってしまったが諸君らに問う、深海棲艦と化した彼女達を我が鎮守府の仲間に加える事に反対の者は挙手をしてくれ」
数秒後3本の腕が上がる……。
北上さん大井っち、そして……響であった。
続く………………。
そろそろシリアス路線になるかもしれないぞ?