危険な提督と娘達   作:片栗虎

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起承転結は必ずしも起承転結で無くて良い


起承転結の転っぽい 03

北上さんと大井っちは何となく手を上げるのではと予想していた。

 

まさか響までも……

 

「響よ?暁もいると言ったのだが?聞きそびれていたか?」

 

明らかに震え声と解るくらいに俺の唇はプルプルと震えていた。

 

「司令官、少し落ち着いて聞いて欲しい……Давайте сделаем этого слизняка(このなめくじやろう)

 

「あぁ、いきなりロシア語で愛の告白とは……わかった、落ち着いて聞こう」

 

響、暫く見ないうちになんとも大胆になったもんだ。

 

「……確かに暁姉さんが戻って来たなら私も嬉しいさ、だけど冷静に考えて姿形が深海棲艦で心や思考がもとのままなんて、不自然すぎる、有り得ない事なんだ!!」

 

「…………?」

 

俺の頭の中にクエスチョンマークが溢れてきた、響の言っていることを俺は1mmも理解出来なかった。

 

「響……君が何を言っているのか解らないよ!?」

 

「何故解らないんだ!?司令官はそこまでっっっ!!」

 

響が大声で何かを言いそうになったところで俺と響の間に割って入ったのは北上さんだった。

 

「まぁまぁ、駆逐艦も提督も落ち着きなって、駆逐艦はさぁ~この男の思考回路を少しは理解しないと疲れるだけだよぉ~?」

 

「……」

 

響は溜め息をついて椅子に座り直す。

「提督もさぁ、ポジティブも度を越すと身を滅ぼすよ?確かに不自然なのは一目瞭然な訳だしね?」

 

「つまりどういう事だってばね?」

 

どうした事だ!?俺の頭脳が常人離れしているとは思っていたが、ここまで常人の理解からかけ離れていたとは!?

 

俺は悔しさを紛らわす為に北上さんのボディ目掛けて飛び掛かった。

 

その刹那、ものすごい衝撃と共に大井っちのドロップキックが俺の顔面を弾き飛ばした。

 

「……提督?生きてるぅ~?まぁいいけどさぁ、あんまり脳筋さんと駆逐艦の前では言いたかないけどね、その深海棲艦が一芝居うって鎮守府に潜入したとしたら?」

 

「……!!!」

 

そうか!!確かに言われてみればその可能性は大いに有り得るぞ!?つまり俺はまんまと騙されて敵を本拠地にご招待してしまったと言うわけか!!

 

「どどどど!どうしよう!?」

 

こんなことが上にバレたら……。

 

死刑は免れぬだろう……たぶん……。

 

「だがな提督よ?」

 

今の今まで黙って聞いていたメガオッパイさんが突然口を開く……。

 

「提督の主張も完全に間違っているかと言われるとそれはわからんぞ?本当に姿だけ深海棲艦になっただけと言う可能性は僅かながらあるはずだ」

 

くっ、脳まで筋肉で出来ている奴にフォローされるとはっ!!誘ってんのか?

 

「すまない武蔵、今は巨乳よりもちっパイをペロペロしたい気分なんだ、許してくれ」

 

「はぁ?とにかく私は大和達を元の島に帰すことが最善の策だと思うぜ?」

 

こいつ!まさかレべリングで知力がアップしたと言うのか!?だが!この程度で狼狽えては提督としての沽券に関わるからな……。

 

「成る程、武蔵にしては良い意見だと誉めてやりたい位だ、他に意見はあるかね?」

 

「私は……私は……」

 

何故か涙目になって何かを言おうとしている響、その頭をポンッと軽く叩いて立ち上がったのは多摩だった。

 

「にゃあ、私が代わりに言うにゃ」

 

「多摩か?どうした?」

 

「その深海棲艦をこのまま帰すのは軽率だと思うにゃ、こちらの内情、警備体制や戦力なんかが敵に丸裸にされるのとおんなじにゃ?」

 

ふぅ、相変わらず可愛らしい声で鳴くぜ?北上さんはまた微妙な表情をしている、何故か多摩が喋ると北上さんは嫌な顔をする。

 

「ほぅ?では多摩よ?大和達をどうすれば良いと言うんだ?」

 

自分の意見が軽率だと全否定された武蔵はすぐさま多摩の意見に食って掛かる、おっぱいはデカいのに器の小さい雌ブタだな?

 

「そんなの決まってるにゃ……3人にはここで死んでもらうしかないにゃ……」

 

多摩の表情は普段の和やかなモノとは明らかに異なる、冷酷な表情だった。

 




起承転承転結というパターンも可能だと言う
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