鎮守府正面海域……深海棲艦の潜水艦が多数目撃されている鎮守府の定める最大警戒地域の一つであり、通称魔の海域と呼ばれている……。
激しく立ち昇る水しぶきと鳴り響く轟音……、それらが全て鎮まった後には敵潜水艦の亡骸だけが水面に漂うだけであった。
「司令官……もうすぐ貴方の元に戻ります……」
ただ一人水面に立ち尽くす少女は神妙な面持ちで水面に映る以前より大人になった自分の姿を眺めて呟いた。
「見た目が変わっちゃったけど、大丈夫だよね?」
そして彼女は眼を閉じてほんの数ヵ月前の記憶を呼び覚ました。
司令官が掃除夫さんとして鎮守府にやって来た時、私は司令官に一目惚れしていた……。
当時の司令官は人とお話しするのも苦手ですぐにどもっちゃって、そんなところも愛しく思えた。
「お、大潮ちゃん……ドゥフふふ、オハヨス……どぅふ」
初めて私の名前を呼んでくれたのは鎮守府に来てから8カ月後のことだった。
その日は嬉しくて一日司令官とお話ししたっけ?
少しずつ私とだけはまともにお話し出来るようになった司令官は、私に悩み事なんかも相談してくれた。
「お、おで、いい、いつか……提督に……ナリタイス……提督になって……大潮ちゃんと……けけけけけけケッコン……したいす……どぅふふ……」
その日を境に……私の心に小さな影が生まれた気がした……。
私は先代の司令官に事あるごとに挑発的な誘いをした。中破したまま執務室に居座った事もあった……。
けれど先代の提督は私に邪な気持ちを抱くことは無かった。
そんなある日……。
「大潮?話とはなんだね?って、また中破したままじゃないか?早く入渠したまえ?」
優しく私の肩を抱く先代の提督、全ては私の計画通り……。
「いやぁぁぁぁ!!!だれかぁっっ!!!!」
私は大声を出して助けを求めた……。
すぐに憲兵が数人現れて先代の提督を連行していった……その憲兵も私が手懐けた男達……事がすんだら崖のしたでお魚の餌になって貰った……。
先代の提督は憲兵達の嘘の証言と被害者の私の虚言で有罪、それが原因か解らないけど精神を病んでしまい、現在精神病棟で隔離されている。
全てが上手く行って司令官が現在の提督に就任した……。
でも……
私が思い描いた未来とは全く違う結末が待っていた。
まずは司令官……提督に就任してから人が変わってしまった……もしかしたら吹っ切れたのかも知れないけど、ドンドン馬脚を表して行った。
でも私はレベルが99になれば私との約束を果たしてくれると信じていた。
そしてレベルが99になった
「響ちゃん?どうしたの?こんなところに呼び出して?」
私は親友の響ちゃんの部屋にいた。
そして不敵に微笑む響ちゃんがベッドに腰掛けていた。
続く……。
この後!昼ドラ展開となるか!?