危険な提督と娘達   作:片栗虎

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バルジって何?


バルジって何だろう?

勝負は決した……その場にいる誰もがそう思った。

 

銃口を見つめる武蔵を除いては……。

 

「おや?利根提督よ?何故その引き金を引かない?試合放棄か?」

 

武蔵の言葉を誰も理解できずにいる……。

 

「やったぞ!!私の勝ちだな?」

 

高らかに両腕を振り上げて勝ち名乗りをあげる武蔵……。

 

「ちょっ!ちょっと待つのじゃっっ!!!」

 

慌てて利根さんが口を挟む

 

「この場合おぬしの敗けであろう?引き金を引けば大破は確実な筈……ではないのか?」

 

「……利根提督よ?戦場では甘さを棄てる事だ」

 

そう言って武蔵は利根の目の前に主砲を構える。

 

「くっ!!」

 

利根さんのエレファントキラーマグナムの引き金が引かれるのと同時に武蔵の46cm砲が火を吹いたっっっ!!!

 

爆煙ともに両者は吹き飛んだ。

 

利根さんは予想通り至近距離での大火力の砲撃により一撃大破、そのあまりのあられもない姿に俺の46cm砲も大興奮である。

 

武蔵はと言うと……。

 

「追加装甲……増設バルジを大量装備した私にその程度の砲撃、虫に刺されるのと変わらんな?」

 

戦艦を小破させる虫がいるとすれば王蟲くらいか?

 

自分自身を的にしてカウンターを狙ったか、脳筋は脳筋なりに脳みその筋肉を使ったと言うわけか……。

 

まぁ、利根さんが近距離戦を挑んで来たから可能だった作戦ではあるが、良くやったと誉めておこう。

 

「くっ、こんなむちゃくちゃな戦いがあるとは……我が輩もまだまだじゃな……」

 

利根さんは持参した資源と高速修復材で完全回復した。

 

出来れば武蔵の消費した資源も融通して貰えると有り難い……。

 

「利根さん?実は我が鎮守府は深刻な資源不足なんだ、利根さんは随分と資源を持っているようだね?……あの、出来ればそいつを……」

 

「いやじゃ!」

 

「え?」

 

「いやじゃと言ったのじゃ!」

 

なっ!あんですとー!!!わざわざこのくそ忙しい時期に演習なんて引き受けてやったのにっっ!!!このアマ……なんて器が小さい女なんだ!!

 

「貧相なのは体型だけにしろ!!」

 

「なんじゃと?」

 

「あ、いや、こちらの話だ、気にするな……」

 

「先程我が輩が大破した時、おぬしのその……粗末な棒を弄り倒しておったじゃろ?正直気分が悪いぞ!?」

 

しまった!!演習の間にパンツくらい履こうと思っていたのに忘れてたぜ!!

 

俺はいそいそとパンツを履いた。

 

女性の前で下着を着用するのはいささか恥ずかしいな……。

 

「……そこまで履いたらなズボンも履けば良いのに……まぁ良いわ、演習中の資源は我が輩が賄おう」

 

おおっ!利根さんの慈悲の精神に俺の汚れた心が浄化された気がした。

 

「さてっ!!お次は誰じゃ!?武蔵以外にこの艦隊で我が輩よりも火力がある者はおらぬじゃろうが……誰でもかかっ来るがよい!!!」

 

 

「そんじゃあ、私が行きましょうかね~?久しぶりに九三式酸素魚雷も撃ちたいからねぇ~?」

 

重雷装巡洋艦!北上さんの登場だっっ!!!!

 

 




バルジって鎧的なものか?
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