ーー20:00食堂ーー
「えー、我が艦隊の作戦成功を祈りましてー……乾杯っ!!!」
在り来たりな挨拶で開幕した親睦会、乾杯と同時に各々が酒を酌み交わす。
流石に今回ばかりは無礼講だ、さてと……皆の様子を伺うとするかな
今日のメンバーは我が艦隊の6名に加えて偶然来ていた長門元帥と秘書艦の陸奥さんそして、深海艦娘の3人も密かに参加している。
先ずは
「武蔵と響とは珍しい組合せだな?」
俺は武蔵の横に座った。
「おお?提督か、飲んでいるか?」
「まぁぼちぼちだな」
親睦会が始まって僅か15分の間にステーキ8枚を平らげていた。
「司令官にしては良く気を回したんじゃないか?皆表には出さないけど、内心は緊張していたと思う」
ややほろ酔いと言ったところの響は普段より饒舌の様だ。
そして本題、今回の親睦会で俺は皆の本音を聞き出そうと計画していたのだ。
「なあ?少し聞きたいのだが、武蔵と響は人を好きになったことはあるか?」
俺様ハーレム計画に加えるにはいくつかの厳しい条件をクリアせねばならないのだ!
「てっ!提督!?いきなり唐突に突然何を言い出すんだ!?まさか貴様を好いている艦娘がこの鎮守府に存在するとでも思っているのか?」
何もそこまで言わんでも良いだろうに……俺様ハーレムを完成させたあかつきには、武蔵は全裸で放置プレイ要員決定だな。
「いや、別に俺の事が好きかどうか効いている訳ではないんだ、君たちが人を好きになったことがあるのか気になってね?」
そう、まず最初の条件は俺以外の男を好きになってはならないっ!!だ!!
「それは男を好きなった事があるのか?と言う質問か?……全く!馬鹿らしい事を……わたしは艦娘だ!敵国と戦う為に建造された軍艦なんだ!!そんな惚れた腫れただの!!……そもそも私より弱い男に興味など微塵もありはせん!!」
流石は脳みそまで筋肉と化した戦いの権化だ……はっきりと断言したぞ?
「そ、そうか……まぁ誰かを守りたいと言う気持ちが思いもよらない力を発揮するかもしれんし、手短な男で手をうってみないかい?」
「……ふっ、提督よ?鏡を見てから出直してこい!」
ぐぬぬ……。
「司令官?私は好きな人がいるんだ!」
いきなり大声で宣言する響……。
かなり酔いが回っているのか顔が真っ赤になっている。
「おいおい冗談だろぅ?」
先程艦娘は恋などしない!と断言していた武蔵おっぱいが恐る恐る訪ねた。
「あぁ、冗談だ、だが……間抜けは見つかったようだぜ?」
やはり酔っぱらっているようだ、どこかのジョセフの孫みたいな台詞を言い放ち堂々と独特なポージングを決めている。
「ひ、響?本当のところはどうなんだ?」
「嘘は言っていないよ……私は大潮が大好きなんだ……」
大潮?誰ですかそれは?
あぁ、我が艦隊の二枚看板の一角を担う駆逐艦だな?まぁあれだな?好きと言ってもloveではなくlikeな関係の事だろう……。
「うむ、友達を大事にするのは良いことだな?男の人はどうなんだ?先代提督なんかは随分とすけべだったらしいじゃないか?」
「先代……」
おや?俺は何か不味いことを言ってしまったのか?響の表情が次第に険しいものへと変化していく。
「響?どうした?まさか本当にあのエロじじいの事を……」
「先代はスケベでもエロじじいでもないよ……何も知らない司令官には関係無い事だけど、あまりあの人を悪く言わないで欲しい……」
響はうつ向きながら氷が溶けたグラスを眺めている。
「……うーむ、なんだか解らんが響は先代提督を大事に思っている様だね?すまなかった……」
まぁ大事に思っているのは恐らく親子の関係の様なものか……。
「そ、それじゃあ北上さん達の所へ行ってくるよ、またな?」
「おう、作戦本番が楽しみだな?」
そう言って更に肉にかじりつく武蔵を尻目に俺は北上さんと大井っちの所に向かった。
続く
球磨型姉妹の漫画が好きです。
マタロー!!!