ふむ、素の多摩も中々良いものだな?
「聞いてる?」
「あぁ、聞いてるさ」
流石の洞察だな?俺が少し気を散らすとすぐに勘づいて指摘してくるぜ。
「まず第1に北上だ」
「北上さん?」
いきなり訳が解らないがこれは多摩の仮説だ、突っ込みは後にしておこう、男は常に突っ込む側でなければならない!とある偉人の格言だ。
「えぇ、私の妹……あいつと大井だけ改装強化されている点……本来は提督の指示がなければ改装は出来ない事になっているが、秘書艦の権限とかで勝手に改装している」
確かに……誰も突っ込まないからスルーしてたけど、かなりおかしな事ではあるな?
男は常に以下略。
「提督も納得いったみたいね?……これはあまり他人には言いたくは無いけど、北上は史実で改装されて、ある非人道兵器の発射艦に改装された事があるの……」
ふむ、非人道兵器?クラスター爆弾か?
「そもそも北上が来る前……大鯨って言ったかしら?あの娘が連れてきた伊58って娘もその兵器を実践で使用している……あの時は提督が断ったから良かったけど、その後に最低値の資材投入一回目で偶然建造された北上……少し話が出来すぎてる気がしない?」
「その兵器を使用できる艦娘が次々と俺の所に現れる……確かに偶然とも思えんが、北上さんが俺に近付いた理由が全く解らないんだが?」
「……わざわざ北上を推薦して秘書艦にしたけど、あまり意味は無かったみたいね?逆に秘書艦権限なんて言って勝手に改装できる口実を与えてしまったってわけか……迂闊だったわね」
うーむ、正直今一つ解らない……そもそもその非人道兵器を搭載出来るからって何故俺に近付く必要があるのか?
「なあ多摩?何故その兵器を持つ艦娘が俺に近付くんだ?」
ドストレートに聞いてしまった!
「その兵器に提督を載せる為……それ以外に思い付かないわね?」
「は?載せる?俺を?北上さんに?いや、どっちかって言うと乗るより乗られる方が良いかな?」
俺はこう見えて攻めるよりも受けの方が好きなんだ。
「訳が解らない事言わないで貰える?」
「いや、すまない……」
畜生っっ!!恥かかせやがって!!!
俺は自分で自分の太股を軽く平手打ちしてやる。
「その兵器の名は回天と言って人間魚雷よ」
「何と!あの人間魚雷テリィ・ゴディだと!!三沢さんに放った場外でのコンクリート失神パワーボムは今見ても身の毛がよだつぜ……」
「はぁ?」
多摩は困惑して軽く頬を掻いている。
「冗談はさておき、つまり!俺を魚雷に乗せて敵に発射する可能性があるわけだな?」
「冗談だったんだ……そうね、その兵器を持つ艦娘が提督の所に現れたのが偶然でなくて、北上が改装して回天を装備出来るようになったのがたまたまでなければね?」
……くっ、考えたく無い事だが……もしや……
「俺って殺されるほど北上さんに恨まれてたのか!?」
何故か多摩はその場でズッコケている。
「いや、そうじゃないでしょ?」
「え?なんで?違うのかい?」
多摩は大きな溜め息を吐くと、直ぐ様立ち上がった。
「もういいわ、今日はここまでよ?さっさと出ていってくれる?」
その手に構えられた15cm単装砲の照準は俺の眉間に向かっている。
「わ、わかった……それなぁ、ゴム弾でも気絶するほど痛いぞ!?」
俺は直ぐ様多摩の部屋から逃げ出した。
「提督!!一番怪しいのは海軍世界本部……今回の作戦の立案組織よ……油断だけはしないでね?」
退室際に多摩の忠告を受けた俺は、取り合えず自室で寝ることにした。
カンっカンっカンっ!!!
いろいろとフラグっぽい奴を乱立して参りましたが、そろそろ回収しておこうと思ったけど、どんなフラグが立っていたのか忘れてしまった!!