「……ふわぁ~」
昨日は多摩のおかげで一睡も出来なかった……。
海軍世界本部が俺の命を狙う?訳が解らないな……。
「あ、提督ぅ~、おはよう~今日もいやらしい顔してるねぇ~?」
そうだった、大井っちの取り決めで俺の寝室は廊下だったのに忘れてて部屋で北上さんの布団に潜りこんだんだったぜ!
「大井っちは?」
「いや~昨日呑ませ過ぎちゃってさぁ、今頃食堂の寸胴の中で寝てるよぉ~」
くそ!そっちも見てみたかったぜ!恨むぞ多摩ぁー!!
「なあ?北上さん?もしかして俺を回天に乗せようと思ってる?」
俺はよく解らないが取り合えず一番事情を知ってそうな北上さんに聞いてみる事にした。
「え?か、回天?」
北上さんの表情が全てを物語っている。
「随分と動揺してるみたいだが?」
「え?そ、そんなこと無いよ、誰がそんなこと言ってたのさ?」
冷や汗を額一杯にかいて呼吸も激しくなる北上さん、これは確定だな……悲しいぜ北上さん……。
「誰って、多摩にだが?」
「……」
北上さんは涙目になりながら震えた声でポツリポツリと語りだした。
「さすが多摩姉さんだね、何でもお見通しってことだねぇ……」
「やっぱり本当だったんだな?海軍世界本部の命令なのだろう?」
「……」
北上さんは何も答えないがその驚いた表情で全てを理解した気がした。
「提督……回天に載ってくれる?」
うお!普段のだらけた態度と相反してこの上目使いは……goodだ!!しかも涙で潤んだ瞳は最高のスパイスとなり俺の心に響いてくるぜ!!!
「わかった!約束しよう!どういう理由があるのかは解らないが、男って奴は乙女の涙にゃ逆らえないもんだ!回天だろうが甲標的だろうが乗りこなしてやるぜ!!!飛行機だけは勘弁な!?」
「提督ぅ~!!!」
北上さんはわんわんと泣きながら俺の胸にすり寄ってきた。
俺が何気無く肩を抱いてやると、ガクガクと震えているのが解った。
「北上さん……」
「うぅ、ごめん……なさい……提督……本当にごめん……なさい……うぅ……」
ふっ、北上さんの涙は男を騙す魔性の涙ではない、本当にどうにもなら無い事が起こってしまい、本当に申し訳無いと思って自然と流れる涙なのだ。
「泣かなくても良いよ、俺は回天に乗ったくらいじゃ屁でもないぞ?」
「えへへ、流石提督だねぇ?ありがとね?」
ふっ、やはり艦娘には涙より笑顔が似合うぜ?絶頂に達した時はどんな表情を見せてくれるのか、今から楽しみだ。
「提督さん?この手はなんですか?演習ですか?撃ちましたよ?」
突如横から忍び寄ってきた大井っちの
「ぐほぉっ!!大井っち……それは本当にやめてくれ……」
正直回天に乗るくらい大したこと無いような気がする……。
薄れ行く意識の中で俺は、心底思うのであった。
「全く……提督はやっぱり提督……にゃ……」
お
わ
れ
!!
大北はジャスティス?