大規模殲滅作戦開始だと思った?
残念前夜だよ?
「……」
作戦前夜、いつもどおり廊下で布団もない硬い床に直で横になっているが、やはり眠れないか……。
俺は痛む背中をさすりながら立ち上がった。
遠足の前日は眠れなくて当日遅刻するタイプなのだ。
「……ほんと…………だって…………」
ん?どこからか話し声が聞こえてくる。
これは……大潮の部屋か?
俺は声のする部屋に仕掛けられている盗聴機のスイッチを入れた。
「本当だよ、大井が北上に渡していたのを見たんだ」
「そう、なんだ……でもそんなものどうするつもりですかねー?」
「解らない……アレに載れるのは人間だけみたい」
「……大潮は絶対に司令官を守ります!!」
「……そうだね、私も協力するよ」
「それじゃあ、明日は頑張ろう」
おっと!響が出ていってしまったようだ。
恐らく北上さんの回天の話だろう、そういや回天に乗って貰いたいと言うのは解ったが、俺に死んで欲しい海軍世界本部の意向が解らんな……。
そこら辺に詳しそうな奴は……。
俺は携帯電話を取りだしある番号へ電話をかける。
数度着信音が鳴った後電話が繋がる。
「はい、どなたですか?」
「陸奥秘書艦ですな?」
「……なんで?この回線は極秘扱いのはずですが?」
陸奥の声が明らかに怒気を含んでいる。
それもそのはず、この回線は長門元帥と陸奥の専用イチャつきダイヤルなのだ!
「そんな事より相談したい事が……」
「……長門?長門が教えたの!?」
俺の声は陸奥の耳には届いていないらしい……。
「へ?い、いや私は何も……」
どうやら元帥も一緒らしい、都合がいいな。
「長門じゃなければ誰が教えるの!?」
「ほ、本当だ!私じゃないぞ!!」
話を進める事が出来ない、ここは正直に言うべきか……。
「この前タウンページに偶然掲載されていたので……」
「……そうでしたか、まぁ良いです……」
どうやら納得いったようだ。
「とりあえずNTTは地図上から消しておきます」
丸く収まってなによりである。
「まぁ、そんなことより1つ聞きたい事があるのだが?」
「なんです?もう寝ますので簡潔にお願いします」
寝ます?この寝ると言うのは長門元帥とベッドインすると言うことか?
「私に構わず存分に
「……そうですか?では無線を切りますね?」
ふっ、流石は秘書艦様だ……。
「では簡潔に言うが、お二人は俺が回天に乗る事は知っているか?」
「……回天?貴方が?どうして?」
それは俺が聞きたいのだが……。
「えーと、長門元帥も知らないのですか?」
「うむ、その様な非人道な兵器は開発すら禁じているはず、貴様の鎮守府で開発するのは不可能なはずだが?」
どうやらこの二人は世界本部から何も聞かされていないらしい、何故か……艦娘だから?いやまさかな。
「そうですか?解りました、それではこのままお二人でにゃんにゃんして下さい、此処で聞いておりますので……」
プツッと小気味良い音と共に通信が切られてしまった。
やはり北上さんから聞くしかないか……、貴重な情報はリスクと等価交換でしか手にはいらないわけか……。
俺の足は北上さんと大井っちの愛の巣の前まで向かっていた。
「うぅ……大井っちぃ~」
「北上さん……」
何故か北上さんの涙声といつもより冷静な大井っちの声が聞こえてきた。
俺は扉に張り付いて二人の会話を聞くことにした。
「もうやだよぉ~、私はアレを……積みたくない……」
「北上さん……最初で最後のお仕事です……私だってお手伝いします」
「ひうっ……大井っちぃ~どうしてこうなったんだろう?どうして提督は死ななくちゃいけないんだろ……」
「世界本部の勅命……とは言え詳しい説明は全く無い……それでもやらなければ北上さんが解体されてしまいます!!」
ふーむ、世界本部も馬鹿では無かったか、それほどまでの極秘任務と言うことか……。
だが1つ解ったのは俺が回天に乗らなければ北上さんが解体される……。
噂によると解体とは毎日の様に身体を弄ばれて、精も根も尽きたところで艤装を外されて資源に変換する、残った身体の方は金持ちのペットにされるとかなんとか……。
紳士で通っている俺が女の子にそんな辛い人生を強いるわけには行くまい?
ならば俺がやることは1つだけだ。
俺の胸につっかえてた何かが取れた……俺は
艦娘!!
最近なかなか目が覚めなくて、執筆する暇が無いぜ!