第1艦隊、第2艦隊抜錨せよ!!
目標はM島北西海域っ!!
けたたましい警報と共にオペレーターの放送が鎮守府全体に流れる。
ついに来てしまった……。
「ふっ、提督よ?緊張しているのか?」
額に脂汗をどばどばと垂れ流す武蔵が俺の肩を掴む。
「武蔵……お前の方が緊張していないか?顔は青ざめて手に汗握り過ぎで俺の背中がびしょびしょなんだか?」
「ふっ、緊張こそが私を強くする……この最高の緊張感の中で、この武蔵がどんな戦いをするのか……
あの深海棲艦をねじ伏せるか、それとも火だるまになるか―――!!」
どこの眉村さんだ?
「無理もないわね、私達にとって初めての本格的な作戦……しかも最終決戦さながらの大規模作戦、緊張するなと言う方が無理と言うもの……」
そう言った加賀さんの手には12.7cm主砲が握られている。
「あの?加賀さん?」
「何です?」
平然と返答する加賀さんは甲標的を背中に背負っていた。
「装備がいつもと違いませんか?」
「……」
俺に指摘された加賀さんは自らの装備をまじまじと眺める。
「私としたことが、緊張のあまり間違えて持ってきてしまったようね……」
既に他の艦娘は抜錨してしまい、俺と武蔵と加賀さんだけが残されている状態だ。
「仕方無い!このままで行こう!」
「まて!提督!!実は私も……」
武蔵の左手には九三式酸素魚雷が握られていた。
「よし、そいつを敵にぶちこんでやれ!!」
もはや装備を換えている時間は無いので、後先などは考えずに武蔵と加賀さんを抜錨させた。
初めての大舞台で緊張しまくっている二人はよたよたと部隊に合流するのであった。
俺はと言うと、加賀さんから貰った甲標的に乗り込み第1艦隊と第2艦隊に挟まれる形で進軍する。
「司令官?何故?そんなものに乗っているんだい?」
響が怪訝そうな顔で聞いてきた。
そんなものとはご挨拶だな?先制雷撃が可能なレア装備だぜ?
「問題ない、このまま作戦を続行だ!!」
俺達はM島の南から進軍しそのままM島を通過して北西海域にて待機、敵増援を迎え撃つルートを取るべくM島に接近する。
「提督さん!前方に空母ヲ級5隻確認!!」
大井っちが北上さんを通さずに直接俺に報告してくれた。
俺は嬉しさのあまり、思わず涙目になる。
「ヲ級?鎧袖一触だ!!」
俺は気合いの指示をだしたが、北上さんが俺を制止する。
「いやいや、作戦前に戦力けずっちゃ駄目でしょ?て言うか提督ぅ?前出過ぎ、開幕航空戦で轟沈するよ?」
「ここはミーが引き受けマース!」
M島までご一緒していたアメリカ艦隊の空母、ヨークタウンさんが自慢のドーントレスを発艦していた。
「うーん、複雑な感じだけど……まぁ、任せるよ」
何が複雑な感じなのかは全く理解できなかったが、苦笑する北上さんの表情も可愛らしいので良しとするか。
「よし!全軍作戦海域まで全速前進だ!!!」
「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」
遂に始まった大戦……不安な立ち上がりだが……。
続け!!!
戦闘描写が苦手である。