危険な提督と娘達   作:片栗虎

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戦いも中盤戦に突入しているかもしれない


因縁の敵 戦艦レ級 大鑑巨砲主義

気を付けろよ皆……。

 

さて、次は武蔵の眼鏡に組み込んである小型カメラの映像だ。

 

「………………」

 

画面が小刻みに揺れている。

 

武蔵の目線の先には黒いフードをかぶり、縦縞のマフラー的な何かを首に巻いた黒い服の少女が、ニヤニヤと白い歯を見せて微笑んでいる。

 

「やはり、戦艦レ級……」

 

武蔵の視界には居ないが、恐らくは武蔵の傍らに居るであろう大和の声が聞こえる。

 

「武蔵、アレが私と赤城さんと暁ちゃんをこんな姿にした張本人よ!!」

 

「成る程……こいつが噂の……」

 

全身に小さな火傷を負って水面に片膝をついている長門元帥、どうやらレ級と戦った様だが……。

 

「コレがビックセブン?ヨワスギルね?ツマラナイとサッキノヤツみたいに解体ショブンシチャウヨ?」

 

レ級には傷どころか煤汚れ1つ付いてはいなかった。

 

「武蔵……加賀さん?長門さんが歯が立たないのもそうですが、レ級は世界連合艦隊を全滅させて此所に来たと言うことを忘れてはいけません……」

 

普段のたおやかな大和撫子は其処には居なかった。

 

今自分達が置かれている状況を誰よりも深く理解しているのは、直接レ級と戦い敗れた事がある大和なのだ。

 

「加賀?一旦鎮守府に引き返してご飯にしましょう、そろそろお昼の時間よ?」

 

1航戦の誇り(笑)なんて無かった。

 

「ナンダ?オマエタチハワタシに拿捕サレタ3人だな?ワタシに捕まって精神を支配出来なカッタノハお前達ダケダよ?」

相変わらずの笑顔のまま話しているがレ級の身体からは、怒りに満ちた赤いオーラの様な光が発生している。

 

「以前のモノより練度が増しているようね、当時でさえ手に負えなかったと言うのに……世界連合が壊滅したのも理解できたわ……」

 

「ふっふふ、ねえさんらしくもない!たかが敵の戦艦1隻に対してここまで怯えるとはっっ!!此方には世界最強にして最大の戦艦!!この武蔵が居るのだぞ?何も恐れることはない!!!」

 

この場の雰囲気に呑まれまいと武蔵は己を奮い立たせ鼓舞する。

 

「……武蔵、成長しましたね?では私も立ち上がらねばなりませんね?何年も待ち続けた雪辱を果たす機会……無駄には出来ません!!!」

 

二人の巨砲がレ級に向けられる……この近距離で二人の砲撃を避けきることは不可能、しかしこの46cm砲を一撃でも貰えば大破は必須っ!!

 

「ふっ、勝ったな……」

 

そう、俺の計画では大和型が二人も居れば作戦など不要……不意討ちさえ食らわなければ、力押し一辺倒で十分すぎる勝算に満ち溢れているのだ。

 

「流石だな、この二人と比較されると世界のビッグセブンなど霞んでしまう……」

 

「いくぞ!!ねえさん!!!」

 

「ええ!!全主砲発射用意……ってぇ!!!!」

 

爆音と共に辺り一面に衝撃波が起こり、物凄い高さの水柱が立った……。

 

「残るはあの3体か……」

 

俺はカメラの映像を響の帽子へと切り替えた。

 

続く……。

 

 




まだ序盤かもしれない
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