危険な提督と娘達   作:片栗虎

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起きては仕事……。


最強の鋼鉄艦!!

「さてと、あとはあの包帯女だけだね?」

 

画面が切り替わった直後に響のプリチーボイスが俺の鼓膜を癒す。

 

「……来いやコラァ!!!」

 

包帯で身体中を巻いてる鋼鉄水鬼の口調は荒ぶっている。

 

今までに無いタイプの深海棲艦だな、既に轟沈した他の2体は常に죽일죽일と連呼していたが、何て言っているのかは解らなかった。

 

「遅いよ!!」

 

「ドーン!!」

 

響と大潮のコンビネーション砲撃が炸裂して鋼鉄水鬼の額に砲弾が命中する。

 

「やったにゃ?」

「シャー!!!」

 

鋼鉄水鬼の額に仕込まれていた鉢金と言う名のバルジにより、鋼鉄水鬼にダメージを与えることは出来なかった。

 

「こいつ!タフだにゃ!!」

 

「それじゃあ93式酸素魚雷をお見舞いしようかねぇ?」

 

「はい!!北上さん!!」

 

我が艦隊が誇る重雷装巡洋艦のコンビが自慢の酸素魚雷を……80発ぶちこんだ!!!

 

「やった……」

 

またフラグを立てようとする多摩の唇に鋼鉄水鬼が人差し指を当てる。

 

「やったか?は無しだ……秘剣!グレンカイナ!!!」

 

突如現れた鋼鉄水鬼の手が大爆発を起こす。

 

「多摩姉さん!?」

 

「いや、流石にこんな少量の火薬じゃ火傷すらしないから?」

 

多摩は平然として表情で鋼鉄水鬼の腕を掴む。

 

「ぐあぁ!!イッテージャネーカ!!シャー!!!」

 

怒っているようだ。

 

「それにしても、80発の魚雷を物ともしないなんて……頑丈なんですね?」

 

大井っちが感心している。

 

「皆さん!!弾が続く限り撃ち込みましょう!!」

 

大潮の一声でその場にいる全員が鋼鉄水鬼に狙いを定める。

 

「ちょっと待つにゃ!!」

 

多摩が鋼鉄水鬼の両手両足を縛ってからその場を離れる。

 

ナイスだ多摩!しかし亀甲縛りではないのでやり直しだ!!

 

「くっ、今回の為に貯金の5分の3をはたいて装甲を厚くしたのに……」

 

すでに鋼鉄水鬼は涙目になっている。

 

「主砲発射よーい!!」

 

「撃てー!!!」

 

それから数十発の砲弾と魚雷が叩き込まれるが……。

 

「かかって来るならこの如何ともし難い実力の差をちったあ埋めてからかかって来い!!!」

 

未だにピンピンしていた。

 

「こいつ、火力は無いけど装甲が桁違いにゃ!!!」

 

このまま拿捕して色々と調べあげてもいいが、なんか全身に火傷負ってるみたいでグロそうだからいいや……。

 

「それじゃあ、もういっちょ行ってみようかねぇ?」

 

北上さんの号令と共に再び鋼鉄水鬼に照準を合わせる。

 

「…………」

 

「…………」

 

「あれ?」

 

「あ、多摩……もとい!弾が尽きたにゃ……」

 

なんてこった、全弾うち尽くしてしまったと言うのか?

 

「ふっ、弱者は強者の糧(かて)となるべき。糧にすらならない弱者は存在する価値すらねえ」

 

なんか調子に乗り出したぞ?

 

「砲撃でも傷1つ付かない相手を素手で制圧するのは流石に無理だ」

 

響は落胆の声を上げる。

 

「いや、弾ならまだあるぞ!!!!」

 

俺は甲標的を急浮上させて急いで外に出た。

 

揺れる甲標的の上は些か不安定だ。

 

「うおおおおおおぉぉぉぉ!!!!!」

 

 

続く!!!




仕事終わっては寝る……。

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