~μ’s Forever Lovers~ μ’sic forever!   作:絢未

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 やぁ~遅くなってすみません。

 さんざん色々してたのにもう9日ですねー(笑)

 なんとか1話を投稿できました。

 
 というわけでオリ主開幕です。

 初めて僕のことを知った方ははじめまして。
 百合から見てくれてるよーって方はどうも。

 これからは百合とオリ主を隔週ずつ投稿していきたいと思ってます。まぁそれは願望であり、妄想であり予定です。おそらくそれ通りにはいかないでしょう(笑)

 とにかく!これから宜しくお願いします。

 


春明け追想曲
【オリ主×真姫メイン】 一、最低開幕


 桜も満開を終え、着実に春が進んでいる頃。人々は新たな生活に向かって歩んでいく。

 

 春は出逢いの季節。色々な行事が人々を待っている。入学式や、入社式……。新しい人との出逢いや新しい生活。それは人によって違うとは思うが、そのことを楽しみにして毎日を過ごしている人は少なくないだろう。新しい生活にドキドキ、ワクワクしている人。新しい環境が楽しみな人……。数えればキリがないかもしれないが、少なくとも俺はその部類には入らない。

 

 俺は今年から、国立の高校に入学する。ただ俺はこの学校に入学することが嫌だった。それはある理由が何個かあるが、それはまた後で。

 

 新品くさい制服に着替えて、適当に貴重品や筆箱を詰めたカバンを持ってリビングへと降りた。リビングでは母さんが慌ただしく出勤の準備をしている。俺のことには気づいていないらしい。俺のことはどうでもいい。そういう両親だ。

 

 俺の両親は、大きな総合病院を経営している。多忙な生活を送る両親には、俺のことはそこまで気に留める存在ではない。病院の評判をよくするただの"道具"なのだろう。俺はそう思って中学生活を送ってきた。

 

 特に気にせず冷蔵庫へと足を運び、中を確認した。何か食べるものはないだろうかと思ったが、普段料理をしない母だからすぐ食べられるものはなかった。コンビニで買っていこう、と思いカバンを持って玄関に向かうと、母さんに声をかけられた。

 

 「響希(ひびき)、悪いけど今日も遅くなるわよ。これでご飯買ってね。……あと、入学式行けなくてごめんね。気を付けて、行ってくるのよ」

 

 ごめんなんて上辺だけの言葉に乗せて、リビングのテーブルに置かれた1万円。いつもこうやって渡される1万円札の価値が俺には分からなくなってきた。"1万"という価値はなく、ただの紙切れにしか思えない。こんなに使わねぇよ、と思いつつ札を掴んで家を出た。

 

 ここまで変な金銭感覚になったのは、こんな家庭で育ったからなのか。それとも俺の性根が腐ってるからなのか、それは分からない。少なくとも両親に愛情をそこまで注がれていない俺は、これから知るであろう"愛"というものの予兆すら知る由もなかった。

 

 途中でコンビニに寄るため遠回りして歩いていると、バッと後ろからオレンジ色のかたまりが過ぎ去って行った。……何だったんだ?人だというのは間違いないのだが、詳しくは見えなかった。制服を着ているように見えたけど、気のせいか?ともかく、俺はそれが過ぎ去って行った先に足を進めていた。すると、今度は後ろからはぁはぁと女性の息遣いが聞こえてきた。後ろを振り返ると、俺が今から入学する学校の制服を着た小柄な女の子が走ってきた。お世辞にも速いとは言えないが、さっきのオレンジの子を追いかけて必死に走っているようで。同級生かな?とも思いつつ、俺は学校へ向かった。

 

 コンビニでパンを買って、食べながら歩いていると学校に着いた。

 

 国立音ノ木坂学院。それが俺の高校生活の舞台だ。今年から生徒不足で共学になった。元々は女子高のこの学校。先輩は全員女という時点で普通は行こうとは思わない。だけど俺は受験に負けた。少しだけ、油断したのだ。親に決められた進学校に入るつもりだった俺は、受験の一ヶ月前くらいから勉強に集中出来なくなっていた。理由は自分でも分からない。でもそのせいで、余裕で合格範囲だったその学校には落ち、仕方なく家の近くにあるこの学校に滑り込んだのだった。生徒を欲している音ノ木坂学院からすれば、入学希望者は大歓迎。当然のように入学することが出来た。だが受験に失敗したせいで、両親――特に親父には相手にされなくなっていた。強制的に将来は医学部に入れられる俺は、進学校で推薦を貰う予定だった。それが特別偏差値が高いわけでもない地元の学校に入学することになり、親父は大変ご立腹だ。

 

 他にも理由はある。が、それはまた後で。

 

 ともかく、俺が受験に落ちてこの学校に入ることになったことが俺は嫌だった。受験に失敗したことよりも、自分が気を抜いて落ちたことが一番嫌だったんだ。

 

 そんなに嫌ならちゃんとやればよかったと思われるだろうが、それは一番俺がわかってる。だから自分のことが大嫌い。勝手に自分で余裕ぶっこいていたら、成績は下がり受かる高校も受からなくなった。そんなこと、自分が一番わかってる。だからもう二度と、こんな真似はしたくない。

 

 ……まぁ。いつまで気にしても仕方ないのだ。今日から高校生活が始まる。3年間、なるべく成績を下げないでいい大学に自力で合格するしか、医学部に入る方法はない。

 

 これから始まる生活で、学力を上げられるような環境があればいいのだが。……なんだか心配だ。

 

 『入学式』という縦書きを見て校門を通ると、クラス分けを確認した。……見事に一クラスしかない。今年から共学になったはずなのに、こんなにも人数が少ないのはかなりヤバくないか?

 

 不安だらけで教室に向かうと、まだあまり人は来ていなかったが、先程見た子が教室にいた。オレンジの短髪の髪の毛の子と一緒にいる。あの子が凄まじいスピードで走っていったのだろうか。ボーッと二人を見ていると、後ろから声をかけられた。教室の扉を塞いでいるのだから、声をかけられるのは普通だろう。だがその人物は一番会いたくなくて、この学校に入りたくなかった元凶の人物だった。

 

 「どいて」

 

 西木野真姫。西木野総合病院を経営する両親の一人娘。そして、俺の許婚だ。

 

 

 今日から最低の高校生活が始まる。




 実は、名前一度呼ばれただけでまだ主人公は自己紹介してません(笑)

 たしかしてない。

 こんな感じでやって行く予定です。

 宜しくお願いします。
 
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