~μ’s Forever Lovers~ μ’sic forever!   作:絢未

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 なんかもうこれからサブタイは適当でいくよ!

 
 ソッコーで書き上げたんで、誤字多そうですが許してね。


【響希×真姫】 三、強引な勧誘

何にも属すことないまま、二ヶ月が経った。先生にまで何かに入れと言われているけど、パッとするものがない。

結局、提出期限前に学院内をうろついたときも決まることは無かったし、現に今だってうろうろなうなんだ。要するに、暇人なわけ。内申のことを考えると、心が痛む。今の俺はそれを、将来を放棄しているようなものだけど、心の中では二つの俺がいるんだよ。ちゃんと内申を考えて、医者になって親を見返せっていう俺と、別に内申なんて、医者なんてどうでもいいだろ、好きにやれよ。という俺。圧倒的に後者の方が楽なんだけど、なかなか決めらんねぇ。

 

そんな暇人な俺は今日も放課後に校舎内をうろついていた。

 

「……アイドル研究部、ねぇ」

 

学院内をうろつくのもなかなか楽しい。いろいろなところを回って、どんな部活があるのかもちゃんとわかってきたところだ。

 

そこで見つけたのが、アイドル研究部というチラシ。掲示板には2枚のチラシがあり、『アイドル研究部部員募集』というチラシと、スクールアイドルアイドルについてのものだ。スクールアイドルは、最近真姫が興味を持っている……あれ?というか、あいつ今何やってんだ?

 

考え込んでいると後ろから声を掛けられた。声は女の声。先輩か?

 

「あんた、入部希望なの?」

 

後ろを振り返ると、鞄を持って黒髪をリボンでツインテールに縛った女子生徒がいた。おそらく、アイドル研究部の人だ。背は小さいが、制服のリボンから見て高3だと思う。

 

「い、いや……そういうわけじゃ……って」

 

俺が言い終わらないうちに、先輩は俺の手を掴み部室の中へと引っ張っていった。別に俺は入部希望なんかじゃねぇよ!つーか急に引っ張るなよ!

 

「つべこべ言わないでよ。チラシ見てたんなら、少しは興味あるわよね。さぁ、入って」

 

まぁ暇だしいいか。

 

中に入ると、アイドルと思われる3人のポスターや棚の中の大量のCDやDVD。奥にはパソコンがあり、部屋の中央には縦長の机。周りにはパイプ椅子が7個。……つまり、部員はこの先輩を入れて7人ってことか?へぇ、憶測だけど結構いるんだな。

 

「どこでもいいから座ってくれる?えーと、コーヒーと紅茶とお茶、どれがいい?」

 

鞄を別の椅子に置き、俺に話しかけてきた。ブラックで、と答えて待っていると、部室の扉が開いた。

 

「今日の帰りもラーメン食べたいにゃー!かよちん、真姫ちゃん、一緒に行くにゃー」

 

「だめだよ凛ちゃん。にこ先輩に言われたよ?アイドルが間食なんで良くない!って……」

 

「そういうにこ先輩だって間食してるにゃ。こないだ見ちゃったにゃ。クレープ屋さんでチョコバナナ買ってるの」

 

「げっ、なんで知ってんのよ!」

 

「静かにしなさいよ、もう。……って、な、な、な、なんであんたがいんのよ!」

 

なんではこっちのセリフだ。部室に入ってきたのは、クラスメートの星空凛、小泉花陽、そして……なんでか知らんが真姫までいる。一体どういうことだ?

 

思考を巡らせていると、また部室のドアが開いた。

 

「あれ?みんなもう来てるんだー!早いねぇ」

「穂乃果が遅いんです。早く掃除を終わらせないからですよ?……ん、今日はなんだか賑やかですね」

 

「……ふふっ、男の子がいるね。もしかして、お客さんかな?」

 

オレンジ色の髪を横で縛った“穂乃果”と呼ばれる人物。綺麗な黒髪の人物。甘い声の人物。

 

 「あら、来てたの。……入部希望者よ」

 

なんか勝手に入部希望にされてるけど、別に入るためにチラシを見てたわけじゃなくて……。強引すぎだろ先輩。

 

俺、今後悔している。なんでこの部屋に入っちゃったんだ?

 

「え、入部希望じゃない!?」

 

机をバンっ!と叩いて立ち上がり目を見開いたのは、矢澤にこ先輩。先程先輩たちには簡単な自己紹介をしても らった。それが終わってから、冷静になって話すとこのありさまだ。

 

「……いや、だって。ただチラシ見てただけで、別に入りたいっていう訳じゃ……」

 

「はぁ、早とちりしすぎですよ、にこ先輩。彼はただチラシを見ていただけなのでしょう?」

 

冷静な分析をしているのは園田海未先輩。弓道部とアイドル研究部を兼部しているらしい。俺が弓道部に入ってても園田先輩とは出会ってたってことか。なんか、凄いな。

 

 「でも、凛もびっくりしちゃったよ!クールでカッコいいってクラスで話題の藤井くんが!?って思っちゃったにゃー……あ」

 

 「ちょ、ちょっと凛ちゃん!それは禁句だよ!本人がいるんだから……」

 

 星空が爆弾発言。おいなんだそれ、俺がクールでイケメン?誰かと間違えてんじゃねぇか?つーか俺話題なの?絶対別の意味でだろ(笑)

 

 「まぁ、確かにイケメンよね。クールかはまだわからないけど」

 

 矢澤先輩が席に座って一息つくと、更に火に油を注いだ。なんでそう思うんだ?やめてくれよ。

 

 「でもー、藤井くんが入ってくれたらいいんじゃないのかなぁ?ライブの裏方さんとかでも、いっつもヒデコちゃん、フミちゃん、ミカちゃんにまかせっきりだし。ことりは藤井くんがいてくれたほうがいいと思うよ」

 

 なんだ、天使か。

 

 ごほんごほん、違う違う。何考えてんだ俺。確かに天使ではあるけど。

 

 南ことり先輩。ことりという名前が良く似合う、可愛い先輩。さっきから俺をフォローしてくれるんだけど、結局そのフォローは俺をアイドル研究部に入れたいような発言に聞こえてきてしまうんだな。やっぱりこの人たちは俺を陥れようとしているのか……。

 

 甘い声にそんなこと言われると、入ってもいいかもという気持ちに……いや、違う。アイドル研究部に入ったらただの女好きという肩書がつきかねない。秘密にすればいいのかもしれないが、バレルのは時間の問題かもしれないし。まぁ暇だし別にやってもいいんだけど、なんかこう……踏ん切りがつかない。

 

 「そうだね!やっぱり男手は必要だし、頼りになるよね!うんうん、入ろうよ!」

 

 この元気な人は高坂穂乃果先輩。元気という言葉が良く似合う人だ。この学院のスクールアイドル、μ'sのリーダーでもある。高坂先輩、南先輩、園田先輩は幼馴染だそう。

 

 なんか入ろうってまた勧誘されてるけど……。そんなに人手がほしいのか?

 

 「それは直接本人に聞かないとダメでしょ。……乗り気じゃないみたいだし」

 

 真姫が口を開いた。そうだ、なんでこいつがここにいるのかを聞くために来たようなものだ。

 

 「えぇ~!乗り気じゃないの?いいじゃん、楽しいよ!穂乃果たちと楽しもうよ!ねぇ、にこ先輩!」

 

 「えぇ!?い、いやぁ……の、乗り気じゃない人が来ても困るのよ!アイドルっていうのは、生半可な気持ちでやるものじゃないんだから!」

 

 別に俺、アイドルやるわけじゃないんだけど……。なんだこの人たち。新手のボケ集団かよ。

 

 「俺は別に、アイドルやりたいわけじゃないんですけど……まぁ、手伝いくらいなら」

 

 「いいの!?」

 

 また矢澤先輩が机を叩いて立ち上がった。それ、痛くないんですか?……凄い勢いで叩いてるけど。そんなに食い気味に顔を突き出されると、アイドルって思えないですよ。

 

 「まぁ……暇なんで」

 

 ぱちぱちと真姫以外の6人が拍手をするが、むすっとした真姫を見て矢澤先輩が不審に思ったらしく、真姫に声をかけた。

 

 「真姫ちゃんもほら、喜んで!」

 

 真姫が露骨に嫌そうな顔をして、立ち上がり何も言わず部屋を出て行った。

 

 「あ、おい!」

 

 あいつ、どういうつもりだよ。

 

 俺はあいつを追いかけて部屋を出た。後ろから俺と真姫を呼ぶ声が聞こえたが、今はそれどころじゃない。

 

 真姫と話をつけないと、先輩たちや星空、小泉に俺と真姫の関係がばれちまう。それだけは阻止したい。

 

 

 あいつ、どこ行ったんだよ!

 

 俺は真姫を捜して、校舎内を走り回った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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