とある木原の確率操作   作:々々

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自己解釈みたいなのが含まれてるので、合わない人には合わないかもしれないです。



それでは本編へどぞ


とある夜戦 その2

「どうした超電磁砲。全然攻撃が当たってないぞ?」

 

「うっさいわね!!」

 

 御坂が電撃を放った瞬間を狙って木原が駆け出す。一瞬でトップスピードにいたり、御坂の懐に入る。

 

「このっ!」

 

 余りにも早すぎる接近に対して、狙いも定めずに能力を発動する。

 

「そろそろ無駄って気づけよな」

 

 全ての電撃が霧散しする。

 

「ぶっ飛びやがれ!」

 

 懐にいた木原がノーモーションで人間が出せるスピードを超えた蹴りを放つ。

 

「っ!!」

 

 磁界を創り木原の元から離れる。急いで創りだしたため、碌な調節がされておらず、勢い良く壁に背中をぶつけた。木原は追撃をかけず、蹴りを放った右脚のつま先を床にトントンとぶつける。

 

「本来なら気づかれることなく、蹴りによってぶっ飛ぶ筈だったが。生体電流から読まれたか…」

 

「あんたの手品のタネ分かってきたわ」

 

 勝ち誇ったように御坂は笑みを浮かべる。

 

「そう。別にだからといって何もないが。褒めて欲しいのか?」

 

 しかし、木原は特段気にしなかった。

 

「人に向かってやるのは嫌なんだけど、やらなきゃやられちゃうから許してね」

 

 ポケットから小さな筒を取り出す。中には黒い粒子があり、それをこぼす。こぼれると同時に黒い粒子は剣の形に整形されていく。

 

「砂鉄か。それってそのままで固定できないから、砂鉄を動かすことによって固定を可能にしてるんじゃなかったけか」

 

「そのとおりよ。いわばチェーンソーみたいな感じね。だから、これに当たれば、スパッと切れちゃうわよ」

 

「段々と容赦がなくなってきたな超電磁砲。いいねぇ、俺好みだ」

 

「アンタに好かれたって嬉しかないのよ!!」

 

 砂鉄の剣の形を細く長くし、木原へと駆ける。射程距離に入った御坂は横に一閃、剣を振った。木原はそれより一テンポ早く右手を振るう。電撃のように砂鉄の剣が崩れる。

 

「甘いわよ!」

 

 床に電流を流すことで、落ちた砂鉄に電流を流し砂鉄を持ち上げ木原を包み込む。本来、砂鉄は常に高速で動いているため、砂鉄の籠からは脱出することが出来ない。そう、本来ならば。

 

「アハハハ、いいねぇ。レベル5か俺じゃなかったら死んでたぜ」

 

 砂鉄の籠が崩れ、その中から無傷な木原が現れた。両手のグローブはボロボロになり、覗いて見える手は血があふれていた。

 

「これで何もできないわね。やっぱり私の想像通りだったわ」

 

「油断しちまったなぁ。まぁいいや、目的は完遂できた。それで、お前の想像はどんな感じだったのか、聞かせてくれるな」

 

 完全に勝ちを確信した御坂は口を開く。

 

「あんたのそのグローブから、何かしらの電気を遮断する、詳しく言えば電気を吸収し放出する物質を出していたのよ。さっきの蹴りも電気を使って蹴りを加速させたのよね」

 

「なんとか及第点ってとこだな。物質や範囲についてもわかってりゃ褒められたんだが。ちなみに、グローブは物質を出すんじゃなくて操るためだったんだがな。()()としてはそこまで行くと思ってた分残念だがな」

 

「…俺様?」

 

 木原は腕時計に目をやる。麦野が着くまで後数分であると確認する。砂鉄の籠から出るためにグローブも壊れ、両手はボロボロのためこれ以上戦闘するならば確率操作を使うことになる。

 

「アイツが来るまであと少しあるし、ここで少し小噺でもしようか」

 

「何言ってんのよ?」

 

「まぁまぁ、俺様は確率操作を使わないって決めた以上これ以上の戦闘ができねぇ。そんな中で時間稼ぎをするにはこれくらいしか手がないわけだ」

 

 本来ならばここで反論、または攻撃が来るところだが、木原の心理操作によりその考えが失われている御坂は何も言わない。

 

「この街のレベル5についてだが、どうして七人なんだと思う?レベル5の基準は色々あるが、簡単なのは強さだろう。たった一人で軍隊と同等の戦力を有する」

 

「けど、それだけだったら結構な数の能力者がいる。表しか知らないてめぇは分からないかもしれないが、ある奴は触ることなしにあらゆる物を転移させられる。ある奴は未来予知ができる。これだけでも軍隊ともやりあえるはずだ」

 

 御坂は木原の話に意識を傾ける。

 

「しかし、そうならないのは何故なのか。俺様と違ってアホな奴らは『そこまで能力が強くない』だの、『そんな器じゃない』なんて考えるらしいが、俺様はある仮定を考えた。仮定と言うには何の根拠もないから発表はしないがな」

 

「科学はオカルトを否定してるが、外の奴らからしたら科学の超能力もオカルトによる現象も変わりゃしないのさ。外から考えた時、学園都市の科学=オカルト、なんて方程式が成り立つ。そこでオカルトで『七人』のものに目を向けた。有名なのは『七大天使』だ」

 

 魔術に縁のない御坂であったが、そのうちの4つは分かっていた。

 

「ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルとかね」

 

「いわゆる四大天使って奴だ。そこにあと3体、これは宗派によって変わるんだが。まぁ、これがレベル5が俺様が考えたレベル5が七人の理由だ。ここに、追加の補足をする」

 

天使(angel)はςangelos(アンゲロス)、原義だと「伝令」「使いの者」とかになるんだが、これを俺様たち科学に落とし込むと。科学とは反対にいる者たちへの使いの者となる。簡単に言えば、別の仕組みで成り立っている場所を無理やり科学側にするってわけだ」

 

「ちょっと待ちなさいよ。それじゃまるで、戦争するために私達レベル5がいるみたいじゃない」

 

 声を荒らげる御坂。しかし、木原は止まらない。

 

「第一位の一方通行は『移動する絶対要塞』。誰も崩すことが出来ずに本拠地まで行き、敵を潰す」

 

「第二位の未元物質は『武器庫』。次々と未知の物質を創りだすことで、敵を翻弄する」

 

「第三位の超電磁砲は通信社会における最大の支配者。電気系統から侵入し、敵を崩していく」

 

「第四位の原子崩しはその膨大な破壊力による敵の殲滅」

 

「第五位の心理掌握は前時代的な者達の天敵。絆で結ばれる者たちを内側から破壊する」

 

「第六位はいるかいないか。それすら分からないため、疑心暗鬼に陥らせ、敵の戦力を削ぐ」

 

「第七位はイレギュラーに対する秘密兵器。イレギュラーにはイレギュラーを」

 

 場が凍る。時刻は麦野が来るまでほんの少ししかない。

 

「そこで問う」

 

 木原の声が良く聞こえていた。

 

「御坂美琴、お前はどうする?」

 

 初めて木原が御坂のことを名前で呼んだ。

 

 

 

 

 

 




自分がこの考え方をどこから仕入れたのかが分からなくて、もしかしたら他の方の小説だったりSSだったりするかもしれません。もしそうだった場合は書き直すので教えてください。

こういう話は書きやすいですね。



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