とある木原の確率操作   作:々々

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前回のタイトルの『後輩思いのとある先輩」はこの話の前半にも適応されます。

あと、何故か書いてるうちにアンチが生じてしまったのでタグに追加させていただきますね。

それでは本編へどうぞ!


一人悩むとある少女

 白井の所に転移した分数だったが、周りには今にも崩れそうなほどボロボロなビルがあり、その前で数人が倒れていた。分数は倒れている人達に近づいた。

 

「もしもーし、風紀委員でーす。ウチの後輩がここにいると思うんだけどなにか知ってる?」

 

 しかし返事はない。うつ伏せに倒れている人の頭を掴み持ち上げる。

 

「おいおい。ちゃんと意識があるなら答えろよな?テメェらみたいな、ただ力を手に入れて粋がってる奴らを傷めつける位なら俺はやるぜ?」

 

 それでも返事はない。するとそのまま頭をさらに持ち上げ腹部に蹴りを入れる。

 

「ヴグッ!!」

 

「おはようございまーす。目が覚めたか?まだ覚めてないかはもう一発いっとく?」

 

 先ほどの蹴りの恐怖からか首を力強く横に振る。

 

「そうか。ならここで起こってること教えてくれるよ」

 

 他の倒れている人たちも強く頷き、説明を始めた。

 

「なるほどね、お前らのリーダーと黒子がこのボロ屋の中で戦闘中と」

 

―――しかしこのまま助けに行っても良いものなのか?ここは黒子一人にやらせてみるのも良いかもしれない。あいつの性格上これから様々なことに首を突っ込むだろうし、こういう経験も必要か。それに、一回痛い目見ないと分からないこともあるだろうし。

 

 そう思いいくつかの『確率』を観測す(見てみ)る。

 

―――『この戦闘で黒子が勝つ』確率が約6割か、中々手強いな。『黒子が怪我をする』確率が9割って、これは避けられないだろう。というか、もう怪我をしてそうだ。

 

 などと色々考えているとビルが崩れ始めた。急いで演算をし、移動する。するとそこへ白井が現れる。そんな彼女を優しく抱きかかえる。

 

「ぶ、分数さん?どうして…ここにおりますの?」

 

「どうしてって、可愛い後輩が頑張ってるのを見守るのが先輩ってもんだ。てか、お前にしては随分と弱々しい声じゃねーか」

 

「そんなことありませんわ」

 

「強がらなくて良いさ、今は休め。後処理は先輩に任せとけって」

 

「ふふふ、それではお言葉に甘えさせていただきますわ」

 

 そう言い残し白井は意識を手放した。分数は初春に連絡をし、警備員や救急車を呼ぶように伝えた。そしてやってきた救急車と医者に白井を預け警備員に事情を伝えた。

 

「さーてと、続けて後輩のために頑張りますかね」

 

 そう呟いて、次の目的地へと歩き出した。

 

 

 

 

 

 ブランコや滑り台などどこにでもあるような遊具がある、どこにでもあるとある公園で二人は出会った。

 

「ようやく来たね。いやー、もしかして読み間違えちゃったかと思ったよ」

 

 分数の視線の先にいたのは。

 

「どうして私がここに来るってわかったんですかねぇ。分数さんに読まれないようにしたつもりだってんですけどね」

 

 気まずそうに顔をかく佐天だった。

 

「俺の能力にそんな対応は出来ないさ。それを含めて確率を観測するからな。まあいい、こっちに来いよ」

 

 言われたとおり、分数が座っていたベンチに佐天も座る。

 

「俺がここで待ってた理由がわかるか?」

 

「…わかりません」

 

「おいおい、嘘は

「わかりません!!」

 

 言葉を遮って、大きな声を出す。

 

「っ!すみません、私」

 

「いいさいいさ。逆に声を荒らげる涙子が見れてよかったさ、いつもと違う後輩が知れて俺は嬉しいよ」

 

 そういい、佐天の頭を撫でる。

 

「さて」

 

 数分経った頃、本題に入ろうとしていた。

 

「涙子、超電磁砲に何か言われたか」

 

 体をビクッとさせるが佐天は何も言わない

 

「沈黙は肯定と捉えるぞ。ここからは俺の勝手な思い込みだ、能力も使ってない。お前は幻想御手を手に入れた、噂好きの涙子だったらいつか見つけるだろうと思ってたしな。でも使う勇気が出なかった。そんな時だ、お前は超電磁砲に会った、会ってしまったんだ。そこでレベルの話になったの。それでアイツはこう言った『私は努力してレベル1からレベル5になったの』、そして続けざまに『レベルなんて関係ないじゃない』と。どうだ、合ってるか?」

 

「はい、合ってます…」

 

「その言葉を聞いて涙子はこう思ったはずだ『これは勝者(能力者)の気持ちだ、私達敗者(無能力者)の気持ちなんてこれっぽちも分かっていない』と」

 

「……」

 

「そんな涙子の考えたことは間違っていない」

 

「えっ?」

 

 思ってもいなかった言葉に疑問を問いかける。

 

「あいつには俺達の気持ちなんて分からないのさ。元からレベル1で学園都市に来て、壊されない程度に安全な実験を日常生活に組み込まれてきたあいつにとっては、努力すればレベルが上がるもんだと思ってるのさ。自分じゃ何にもしない癖にな」

 

「あのっ!『俺達』って」

 

「あーそれか。言葉の綾さ、ただ俺も昔は無能力者だったって訳。それは置いといて、それでお前はどうするんだ?それ(幻想御手)を使うのか、使わないのか」

 

 佐天は音楽プレイヤーを取り出し、見つめ考える。

 

「もし、もしもですよ」

 

 考えを出した佐天が口を開く。

 

「使うと言ったらどうしますか?」

 

「俺は止めもしないし怒りもしないさ。それが佐天の決めた事なら、ただ後ろから支えてやるだけさ」

 

「分かりました、ありがとうございます」

 

「でもね」

 

 分数の雰囲気が変わる。佐天の目には優しかった先輩が何かよく分からない恐ろしい物に見えた。

 

「そうやってズルをして手に入れた力で何か起こしたら、俺はそれを全力で止める。それに、この経験をこれからに生かさなければ俺はお前と縁を切るかもしれない。ただそれだけだ」

 

 じゃーなと言って佐天から離れる分数。

 

「一つ、最後に一つ質問いいですか?」

 

「何だ?」

 

「どうして御坂さんの事は名前で呼ばないんですか?私や初春、それに白井さんも名前で読んでいるのに」

 

「なぁに、ただ嫌いなだけさ。自分一人でここまで登り詰めたと勘違いをしている『超電磁砲』がさ。自分だけの現実(パーソナルリアリティ)の確立を優先して、中身がガキのままの高能力者達がな」

 

 そう言い残し公園から去っていく。一人公園に残された佐天は音楽プレイヤーを強く握りしめた。




佐天は音楽プレイヤーを強く握りしめた。


  バキッ


佐天「あっ…」



何てのを考えてしまいました。とてつもなく蛇足ですね、はい。

自分でも途中で何を書きたいのか分からなくなってしまいました。これからもあると思いますが、本軸から離れたところで話が終わる事があると思うので、その時は指摘していただけると嬉しいです。

そして何故か御坂アンチになってしまいました。どうしてこうなったし。




評価や感想、批評、誤字脱字報告待ってまーす!
あとヒロインアンケートもやってまーす!
(↑はやってる間ずっと書くものかのかどうか)

ヒロインアンケートではアイテム勢(滝壺)が多く、あと食蜂も多いですね。そして、新勢力の初春派が増えてきてます。いつまでアンケートやるかは決まってませんが、よろしくお願いします!!
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