Road to ポケモンマスター ~逆襲のポケモン編~   作:鍋奉行Lv5

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レッドやイエローが激戦繰り広げたセキエイ大会…
さらには、グリーンといった実力ある若きトレーナーの活躍により、カントー地方ではポケモンブームに火が付き、至る所でポケモンバトルが見られるようになった。
そして、これまでになかった新感覚のEBが多くのトレーナーを魅了し、上位トレーナーは勿論のこと、駆け出しのトレーナーでさえ使用する者が増えていったのである

そんな平穏なカントー地方に史上最大の危機が迫っていた事など、誰も知るよしもない…。
だが、それは突如として悲劇をもたらし絶望へのカウントダウンを告げた
レッドがマサラタウンを旅立って半年も経たない頃の事である


プロローグ~目醒~

~ハナダシティ、とある洞窟~

 

オーキド

「間違いなくこの場所にそいつはおるのか!?

もうこれ以上は走りきれんわい。」

 

フジ

「ここ数日の間に強い生態反応が示しておる!これほどの反応を出せるのは、ヤツしか考えられん!」

 

イエロー

「それにしても、かなり奥深くまで来たっていうのに一向に終わりが見えませんよ!?

こっちの手持ちもかなり負傷してしまったし…、長居はできそうにありませんっ!」

 

カスミ

「つべこべ言ってる余力があるなら、バトルでそれを出しなさい!!

オーキド博士とフジさんがやられたら、もとも子もないんだからっ!…でしょ!?」

 

イエロー

「分かってますけど…っ!!

カスミさん後ろ!!」

 

カスミの背後からライチュウやパラセクトといった、進化済みの野生ポケモンが襲いかかってくる

 

イエロー

「ラプラス、【吹雪】っ!!」

 

一瞬にして彼らを氷漬けにし、無事に難を逃れる

そう、僅かな油断が全滅を招いてしまう状況だったのだ

 

そして4人は大きな広間(?)のような場所に出た

冷たい空気だけが漂い、何よりもそこは薄気味悪く、悪魔が嘲笑ってでもいるかのような雰囲気に包まれていた

 

フジ

「紛れもなくこの場所じゃ。

レーダーがここを指しておる。」

 

イエロー

「何もない感じですけど、空気がやけに澱んでいる…。

本当にそのポケモンはいるんですか?」

 

フジ

「長い研究…、自分の過ち、全てを精算する覚悟で来た!

姿を現せぃ、ミュウツーよ!

お主を抹消し、過去を全て消し去る!!」

 

その時、壁が爆発しその奥から何やら1匹のポケモンが静かに歩いてくる

人型の容姿と長い尾…

漆黒のオーラを纏ったそのポケモンは指を大きく開く

 

すると不思議な念でも送ったかの如く、4人は吹き飛ばされてしまう

 

ミュウツー

「何年ブリダロウカ…。

コウシテ起キテハミタモノノ、寝起キハヤハリ動キヅライナ。

…ン?貴様達ダッタノカ、私ノ眠リヲ妨ゲタノハ。

ダガ、ココマデ来タトイウコトハ、私ガ用意シタ兵達ヲ悉ク撃破シテキタヨウダナ。イイダロウ、貴様等ヲ強キ者ト見込ンデ準備運動ガテラ相手シテヤルガ?」

 

イエロー

「これがミュウツー。何て禍々しい気迫なんだっ!!」

 

フジ

「オーキドよ、ワシからの最後の願いじゃ、…付き合ってはくれるか?」

 

オーキド

「老体でどこまでやれるか分からんが、邪悪な芽は摘んどいた方がええからのぉ。

カントー地方に闇があってはならん…!!」

 

フジ

「決まりじゃな!

…ミュウツーよ、お主を造り出してしまった事を後悔しておる。

じゃが、それも今日までっ!

自分で蒔いた種は自分で刈る!!」

 

ミュウツー

「ソウカ…。貴様ガ私ヲ生ミダシタ張本人ナノダナ?

ナラバ聞クガ、子ヲ捨テル親ガイルカ?」

 

イエロー

「遺伝子を改造したことで、本来ポケモンが持つはずのない人工的な知能まで引き起こしてしまったんですね…、こいつは厄介だ。」

 

カスミ

「何だっていいわ!!

この町にあんたみたいなのが居ると、安心して外出もできないんだから!

ポケモン風情が、偉そうに説教垂れてんじゃないわよっ!!」

 

ミュウツー

「ホゥ…。ナラバソノ、ポケモン風情トヤラヲ倒シテミルガイイ。

所詮コノ世ハ弱肉強食ナノダロウ?

弱者ハ強者ニ黙ッテ従順スルノミ、ドチラガ強者カ白黒ツケルトシヨウ。」

 

4人は、エース級のポケモンをミュウツーにぶつける

 

イエロー

「ラプラス、【冷凍ビーム】だよ!!」

 

カスミ

「スターミー、【ハイドロポンプ】であいつの脳天撃ち抜いてやりなさい!!」

 

フジ

「出でよフーディン!【サイコキネシス】じゃぁっ!!!」

 

オーキド

「ギャラドス!最大出力で【破壊光線】っ!!」

 

4つの技が混ざりながらミュウツー向かって放たれた

しかし、妙に落ち着きのある様子のミュウツー…

 

ミュウツー

「マサカ…」

 

ミュウツーに直撃したのだろうか、爆発音が洞窟内を揺らす

 

イエロー

「や、やったんですかね!?」

 

オーキド

「呆気なかったのぅ。

儂は寧ろ全く歯が立たないと思っておったのだが…。」

 

その時、フジが異変に気づく

 

フジ

「2人共、気を抜くでないっ!!

この感じ…、恐らく奴は生きておる!

そう、研究所で暴走した時の事をハッキリ覚えておるが、ミュウツーの脅威というのはこれぐらいじゃ鎮まらん!!」

 

フジの言った通り、硝煙から姿を現したミュウツーの体には傷1つ付いていなかった

 

ミュウツー

「マサカ…、コンナニモ手応エガ無イナンテ、拍子抜ケダ。

ホラ、コレガ貴様達ガ出した力ダ。

我ガ身ヲ以テ味ワウガイイ!!」

 

与えたとばかり思われた技は、全てミュウツーの【リフレクター】に蓄積されており、それは4人目掛けて反射してきた

 

4人と4匹は一切抵抗できないまま、巻き込まれてしまう

はっきりと分かる程の雲泥の差…

その一撃だけで、明白になってしまった

 

ミュウツー

「折角起キタノニモ関ワラズ、コノ程度カ…。

人間ヨ、モット私ヲ楽シマセテクレナイカ?」

 

フジ

「くそ…、ここまでなのか。

奴が目覚めてしまった以上、カントー地方は終わりじゃ。」

 

オーキド

「フジよ…、諦めてはならん!

このカントー地方にはまだ希望が残されておる!

そやつらを呼び集めることさえできればっ!…イエロー!!」

 

イエロー

「分かってます、あの人達以外この状況を打開できる人はいない!

運がいいことに僕はまだ軽傷です、ここから脱出できる体力はあります…!」

 

カスミ

「なら全力疾走よ。

あいつが簡単に逃がしてくれるかは分からないけど、可能性は0じゃないわ!?

数秒だけでもあいつを陽動できればいいっていうなら…、やってやるわよ!!スターミー、【スピードスター】!」

 

イエロー

「カスミさん…。」

 

カスミ

「何ボケッとしてるの!?

早く行きなさい、1秒でも速くっ!!」

 

オーキド

「イエローよ、待っておるからの!ギャラドス、【竜の怒り】じゃっ!!」

 

激しくぶつかる音が背後で鳴る中、イエローは出口に向かって一直線で走る

オーキドや、カスミでさえも紙屑のように扱われる始末…

長い眠りから目を覚ましたミュウツーを倒せるのは、やはり彼等しかいない!

今こそ集結する刻…!!

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