Road to ポケモンマスター ~逆襲のポケモン編~ 作:鍋奉行Lv5
さぁ…勝利まで後2匹!!
シバ
「俺がここまで追い詰められるとは予想だにしてなかったぜ…。
お前がジムリーダーに就任した当初、俺はその決定に反対だった。
その歳にしては並みのトレーナー以上の実力はあったかもしれねぇが、ジム1つ任せられる程じゃあねぇ。
"軽い"んじゃねぇか…ってな!」
グリーン
「俺だって何度も自分に問いかけました…。自分でよかったのか?本当に間違っていなかったのか?って。
でも、挑んでくる後輩達が言ってくれるんです!
グリーンさんみたいなジムリーダーになりたいって!!
その時俺は気づきました…。ただ、傍若無人なジムリーダーになっても、後輩に俺の想いは伝導しない。そう言ってくれるトレーナーがいるなら、俺は俺の個性あるジムを築いてやるって決めたんです!ポケモンとの絆を大切にしたジムリーダーに!!」
シバ
「…そうか、見えない所で葛藤してたんだな。
お前の性根、気に入ったぜ!!
俺だって四天王、堂々とお前の前に立ちはだかってやる!俺を超えてみろ、グリーン!!!
出てこい、カイリキー!!」
グリーン
「(尋常じゃない傷痕…、きっとすっげぇ特訓してきたんだろうな!!)
でも、俺達だって旅の最初から共にしてきた相棒だ…カメックス!!【水鉄砲】だ!」
シバ
「凪ぎ払えっっ!!」
カイリキーは放たれた水攻撃を2本の腕で容易く払い除ける
グリーン
「攻めるぞ、【ロケット頭突き】!」
シバ
「受け止めろ!そして、【空手チョップ】でカメックスをねじ伏せるんだ!!」
4本ある腕の内、半分でカメックスの図体を直で受け止め、もう2本の腕で首もとにチョップを入れる
カメックス
「ーっ!」
グリーン
「(カメックスの攻撃をいとも簡単にあしらうとは…。
こうなったら、大技で突破口を開くしかないな!)
カメックス、【ハイドロポンプ】でカイリキーの土手っ腹に一点放射!!」
シバ
「【我慢】で受け止めろ!」
かなりの水圧である【ハイドロポンプ】を素手で受け止め、2方向に裂く
シバ
「カイリキーは攻守に優れたポケモン、いや…これも過酷な修行をこなしてきた成果の賜物だ!!
【空手チョップ】の連打を喰らわしてやれ!!」
グリーン
「(くっ、今のカイリキーの技の威力は2倍にはねあがってる!)
【殻にこもる】で防ぐんだ!」
だが、単発の攻撃ではなく4本の鍛えられた腕が次々とカメックスの甲羅に猛攻を加える
グリーン
「(こんなにも手数が多いと反撃の隙すら与えさせてくれない…!
こういうピンチな時こそ、ワクワクしてくるぜ!)
防御は最大の攻撃…【殻にこもる】のフォルムから【ロケット頭突き】、さらに【ハイドロポンプ】の発射(ブースト)で加速させ…かっ飛べ、"水纏の弾丸"(トルトゥーガ・ブレッド)!!」
シバ
「あんなでっけぇ弾丸味わったことねぇってのによぉ。
…チャンスは一度きり、カイリキー、【地獄車】で捌くんだ!ズバリ巴投げの要領を頭に描け!!」
カイリキーは姿勢を低くし、突っ込んでくるカメックスの腹部を足で押し上げ、前方に崩す…
カメックスのEBは失敗し、ゴロゴロっと転がってしまう
グリーン
「カメックスの勢いを逆に利用し、手足が器用なカイリキーの柔法でそれを完全に制すとは…1本取られましたよ!!」
シバ
「笑ってる場合じゃないぞ?
さぁ、次はどう来るかな?」
グリーン
「(俺は気づきましたよ!あなたのカイリキー、自ら攻撃に徹してくることがほとんど無い。
どれも俺の攻撃の後出しばかり、なら…こういうのはいかがですかね!?)
カメックス、地面に向かって放水するんだ!」
シバ
「何を始めるつもりだ…。」
みるみる内に水が浸透していく
シバ
「こっ、これはっ!?」
地面が一部崩壊し、大きめの貯水池ができあがる
グリーン
「さっきのガラガラ対イワーク戦で脆くなった部分を崩し、築き上げたんですよ。さぁ、カメックスの独壇場でどこまで抵抗できますかねぇ?」
カメックスは水中に姿を眩まし、カイリキーは泳ぐので精一杯だった
そう、彼は所謂"カナヅチ"なのだ
シバ
「水中の特訓を怠っていたのが仇になったか!!
えぇい、カイリキー、まずは陸に上がるんだ!!」
グリーン
「逃さないですよ、"水纏の弾丸"!!」
シバ
「ぐっ!さっきよりもスピード上昇してねぇかっ!?」
海亀は陸での歩行が時速350mであるのに対し、水中で泳ぐ場合、時速20~30㎞になると云われている
シバ
「しょうがねぇっ、お前の全力をぶつけてこいっ!!
"Maxima・地獄車"っ!!!」
腕の筋肉を膨らませ、カメックスをがっしり抱える
2匹が向かうのは…岩盤!
シバ
「漢らしく最後は華々しく散ろうや…っ!!」
重い水圧がかかっているにも関わらず、決してカメックスを離さない
そして、両者頭から激突しプカ~ッと浮いてくる
グリーン
「サンキューな、カメックス!
これで、あのシバさんを追い詰めることができた!
さぁ、6匹目は何ですか?」
シバ
「本当に大した小僧だよ!!
いやぁ…最近のトレーナーにはゆとりが多いから不安だったが、お前を見て安心したぜ!
まだカントーも捨てたもんじゃねぇなっっ!!戻れ、カイリキー!
けど…」
シバは急に沈鬱な表情を浮かべ、顔を下に向ける
グリーン
「…シバさん?」
シバ
「すまねぇ、ここで大人しくしててくれグリーン!!
出でよ…ファイヤー!!!」
煌々しい炎をその羽より発し、その秀麗さはグリーンやシバの目を輝かせるほどだった…