Road to ポケモンマスター ~逆襲のポケモン編~ 作:鍋奉行Lv5
怖くなった時…
自信が欠け始めた時…
虚しくも鼓動だけが大きく騒いでやがる
だけど、「悦び」が戻って来た時も、鼓動は大きく跳び跳ね回るのさ
グリーン
「どうしてお前が…プテラっ!!」
やって来たのはかつて別れを告げたはずの仲間・プテラであった
グリーンとプテラは久しぶりの再会に抱き合う
シバ
「ほほぉ、なかなかに珍しいポケモンじゃないか。」
プテラの翼に紙切れがくくりつけられており、そこには老人からの伝言が綴られていた
~少年へ~
ニュースで今のカントー地方に良からぬことが起き始めているのを観た。
プテラは、少年の身にも危ない事が迫っているのではないかと、疼いておったのじゃよ!
ワシはどうする事もできんが、健闘を祈っておるよ。プテラを宜しく頼む。
グリーン
「俺の為に来てくれたのか…。
相手は伝説のポケモンだ、それに俺はお前と戦闘のシミュレーションすら1度としてしたことがない。
それでも、お前は俺に勝ちを運んでくれるのか!?」
プテラの瞳が揺らぐことはなかった
グリーン
「へへっ、俺のとりは…プテラ、君に決めた!!」
シバ
「どのポケモンだろうと、勝敗は決まってる!
ファイヤー、【大文字】っ!!」
グリーン
「よし、図鑑でお前の技は一通り把握した…、【高速移動】で避わせ!」
【大文字】を素早く回避し、すかさずファイヤーに突っ込む
シバ
「【炎の渦】で奴を閉じ込めろ!」
プテラは渦に閉じ込められてしまう
グリーン
「プテラは、岩タイプを含む…炎なんかへっちゃらですよぉっ!!
凪ぎ払い、【翼で打つ】を叩き込めっ!!」
シバ
「こっちも【翼で打つ】だっ!!」
互いの翼による鍔迫り合い…
どちらも1歩も退かない
グリーン
「【噛みつく】で追撃!」
プテラの持つ鋭利な牙に、ファイヤーが初めて苦痛の表情を見せた
グリーン
「(いける…!プテラとの意思疏通がこんなにも円滑にいくなんて思ってもいなかった!!
よく見りゃ、こいつ…平穏に暮らしてたかと思えば、身体中修行の痕がおびただしく残ってる。)
そんなの、毎日やってなきゃ付かねぇよ!やれ…【破壊光線】だぁっ!!」
ほぼゼロ距離で放たれた【破壊光線】により、ファイヤーは地上へと墜ちていく
シバ
「おい…"伝説"っつう看板背負っといて、そんなもんで終わらねぇよなぁ?
肩書きっつうのはそう易々と名乗れるもんじゃねぇんだよ!!
色んな奴に認められ、世間に認めてもらえて初めて与えられるんだよっ!!
…だから、"伝説"曝すならそれなりの魂を魅せろよ!!!
いくぞ…"Maxima・ゴッドバード"っっ!!」
下降していた体勢から、爆熱を纏い急上昇してプテラに一撃を与える
グリーン
「ぐぁっ…!"Maxima"の熱さがファイヤーの炎を後押しして、相乗の効果を生み出してるのかっ!
無事か、プテラ!?」
プテラは大ダメージを喰らうも、まだやれるそうだ
シバ
「まだ立つか。だが次で決着だ…"Maxima・ゴッドバード"っ!!!」
グリーン
「【超音波】でファイヤーの調子を乱すんだ!」
しかし、ファイヤーは諸ともせず【超音波】を軽く突破してくる
シバ
「ハーーーーーッ!!!!」
グリーン
「(シバさんもファイヤーも、もう形振り構わず攻撃してきている!
小細工なんか意味無いんだ。)
プテラ、空(うえ)へ!」
プテラはチャンピオンロードの山頂、噴火口へと目指して飛ぶ
それを逃がさんとファイヤーは追う
グリーン
「考えろ…、逆転の一手を!
それとも、本当にここまでなのかよ…!!」
その時、プテラの翼が金色の光を放つ
グリーン
「…っ!!あの感じ、俺には解る。
あいつ、本当に俺に勝ちを運んでくれやがった!!
プテラ、空中で旋回し、ファイヤーにぶつかるぞ!【突進】と【ゴッドバード】をMix…"白亜の両翼"!!!」
青空の下、金色の翼と焔色の翼が激突した
この日、チャンピオンリーグの山頂で小さな噴火らしきものを目撃した人が数人いたという…
彼等曰く、噴火したと思ったら、炎は途中で止んでしまったと。
ドサッと倒れるファイヤー
それに続いてプテラがサッと降り立ち、翼をとじる
シバ
「はぁ…はぁ。燃え…尽きた、ぜ。
こんなにも熱中できたのは炎児やワタルと戦った時以来だ。
懐かしくも、本来の俺が戻った感じがした。
負けは負けだ…ほら、羽だ。」
グリーン
「俺、これからもジムリーダーの看板背負って、時には心を鬼にしてでもカントーポケモンリーグを退廃させないようなトレーナーになります!
シバさんとの闘い…マジで熱かったですよ!」
そう言うとグリーンはその場を後にした
そして、1人になったのを確認すると、漢は静かに大粒の涙を流したのであった